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「とってもすごかったです……!」
食堂でのライブを見終えたファレスターは、興奮気味に、彼女たちアイドル組に感想を伝えた。
「えへへ、ありがとう♪」
ミクは楽しそうに笑い、フレイはまだまだ踊れるよ、とその場でくるりと回転した。
「楽しかった! ファレスターも楽しんでくれて嬉しい!」
そしてモモはというと、舞台で立っていた時の表情とは打って変わって、ちょっと控えめに笑った。
「ありがとう。楽しかったならよかった」
その声音と笑顔に何か違和感を抱いたファレスターだったが、声を掛けるよりも早く、別の声が割って入った。
「やぁ、ファレスターさん」
それは、大きな手袋のような存在……マスターハンドだった。
ファレスターは彼を見た瞬間に、今日はリーダー会議をやると言っていたことを急速に思い出し、心の中を引き締めた。
「リーダー会議ですよね?」
「そ、察しがいいね〜」とマスターハンドは宙をふわふわ浮かびながら言った。「それじゃあ行こうか、ファレスターさん」
「はい」
ファレスターは、アイドル組の彼女たちに丁寧に別れを告げ、マスターハンドについて行った。
リーダー会議室には、すでにメンバーが揃っているようだった。前回の会議とは違って、多かれ少なかれ、ファレスターたちが発見した情報がみんなに伝わっているのかもしれない。皆、この世界脱出のために、必死なのだろう。
「さ、揃ったね♪」
傍らにいるマスターハンドはいつも通りの口調。ファレスターを会議室の前方に案内すると、表情の分からないクレイジーハンドが、ちらとこちらを見てすぐにそっぽを向いた。
会議室は、しんと静まり返っていた。
「さて、みんなはもう知っているかもしれないけれど……」マスターハンドは明るく切り出す。「ファレスターさんたちは、麦わら海賊団と一緒に、この屋敷に帰還した。けれど、聖なる炎はなかった……」
「でっけェコップはあったけどな!」
なっはっはっと笑いながらそう言ったのはルフィだ。珍しく大人しいなと思ったら、今の今まで骨付き肉を食べていたらしい。
「コップじゃないわよ。あれは杯」と横で付け足したのはナミだ。「聖なる炎は、本当になかったの。だけど、炎があったんだろうって形跡はあったわ」
その言葉に、ファレスターは深く頷いた。きっとあの大きな杯に、炎は本当にあったのだと思っていたからだ。
「じゃあ、イライくんの預言は外れたなの……?」
と不安そうに声を上げたのはエマだった。エマの隣には、イライが座っていた。
「私の預言は的確ではありません。もしかしたら、私が見たのは過去の聖なる炎だったかもしれませんし、もしかしたら、未来のものだったかもしれません」
「違うね」
思わぬ方向から声が飛び、皆の視線がいっせいに、会議室の出入口へ注がれた。
食堂でのライブを見終えたファレスターは、興奮気味に、彼女たちアイドル組に感想を伝えた。
「えへへ、ありがとう♪」
ミクは楽しそうに笑い、フレイはまだまだ踊れるよ、とその場でくるりと回転した。
「楽しかった! ファレスターも楽しんでくれて嬉しい!」
そしてモモはというと、舞台で立っていた時の表情とは打って変わって、ちょっと控えめに笑った。
「ありがとう。楽しかったならよかった」
その声音と笑顔に何か違和感を抱いたファレスターだったが、声を掛けるよりも早く、別の声が割って入った。
「やぁ、ファレスターさん」
それは、大きな手袋のような存在……マスターハンドだった。
ファレスターは彼を見た瞬間に、今日はリーダー会議をやると言っていたことを急速に思い出し、心の中を引き締めた。
「リーダー会議ですよね?」
「そ、察しがいいね〜」とマスターハンドは宙をふわふわ浮かびながら言った。「それじゃあ行こうか、ファレスターさん」
「はい」
ファレスターは、アイドル組の彼女たちに丁寧に別れを告げ、マスターハンドについて行った。
リーダー会議室には、すでにメンバーが揃っているようだった。前回の会議とは違って、多かれ少なかれ、ファレスターたちが発見した情報がみんなに伝わっているのかもしれない。皆、この世界脱出のために、必死なのだろう。
「さ、揃ったね♪」
傍らにいるマスターハンドはいつも通りの口調。ファレスターを会議室の前方に案内すると、表情の分からないクレイジーハンドが、ちらとこちらを見てすぐにそっぽを向いた。
会議室は、しんと静まり返っていた。
「さて、みんなはもう知っているかもしれないけれど……」マスターハンドは明るく切り出す。「ファレスターさんたちは、麦わら海賊団と一緒に、この屋敷に帰還した。けれど、聖なる炎はなかった……」
「でっけェコップはあったけどな!」
なっはっはっと笑いながらそう言ったのはルフィだ。珍しく大人しいなと思ったら、今の今まで骨付き肉を食べていたらしい。
「コップじゃないわよ。あれは杯」と横で付け足したのはナミだ。「聖なる炎は、本当になかったの。だけど、炎があったんだろうって形跡はあったわ」
その言葉に、ファレスターは深く頷いた。きっとあの大きな杯に、炎は本当にあったのだと思っていたからだ。
「じゃあ、イライくんの預言は外れたなの……?」
と不安そうに声を上げたのはエマだった。エマの隣には、イライが座っていた。
「私の預言は的確ではありません。もしかしたら、私が見たのは過去の聖なる炎だったかもしれませんし、もしかしたら、未来のものだったかもしれません」
「違うね」
思わぬ方向から声が飛び、皆の視線がいっせいに、会議室の出入口へ注がれた。