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「メカクシ団の団長さんだよ!」
とモモが言い、ああ、そういえば、キドはメカクシ団のリーダーをしていると言ってたな、とファレスターは思い出した。
「ふふ、でもそんなに頼れる人が、お化けが苦手なんてちょっと意外です」
とファレスターが言うと、あれは怖がっていた訳ではなく、部屋から出るタイミングを伺っていただけだ、とキドが明らかに嘘っぽいことで繕った。
「またまたー、そうやって強がっちゃって!」とモモが笑みを含めながらキドの肘を軽くつついた。「そういうことだから、何かあったら、団長さんのこと守ってね!」
「いや、俺は別に……」
「はい!」
キドに断られる前に、ファレスターは元気に返事をした。
こんなに助けてもらっているのだから、お化けくらいからは守りたいな、とファレスターは心から思っていたからだ。それに、さっきのお化けたちは、ちょっとかわいかったし。
「あ、そーだ!」
お喋りをしながら廊下を歩いていると、モモが急に声を上げて何かを取り出した。
「あのね、これから食堂で、アイドル組のコンサートをするんだ!」
と言いながら、モモはファレスターとキドに一枚ずつチラシのようなものを渡してきた。
「アイドル組……?」
ファレスターが首を傾げると、キドはこう説明をしてくれた。
「初音ミクとフレイという二人のアイドルが歌ったり踊ったりしているんだ」とキド。「モモはその宣伝役ってことだな」
「へぇ、アイドル組……!」
ファレスターは俄然興味が出てきて、チラシへと視線を落とした。親切なことに、文字らしきものは一切書かれてはおらず、二人のツインテールの少女がマイクを握って歌っている様子がプリントアウトされていた。
とはいっても、この異世界の屋敷に、コピー機があるのかは分からないのだが。
「モモさんも、アイドルとして歌ったりするんですか?」
興味本位で訊ねたファレスター。何気ない質問だったが、モモは気まずそうに目を逸らし、そこにキドが割り込んだ。
「モモはアイドル組のアドバイスをやっているんだ。それで今日はチラシ配りをしていたんだろ?」
「そ、そーなんだよねー!」
明らかに様子の変な二人だったが、ファレスターは気にしないことにした。何かマズイことでも訊いてしまったのかもしれない。
「そろそろ食堂だな」
キドがそう言い、ファレスターはモモと一緒に食堂へ入って行った……。
とモモが言い、ああ、そういえば、キドはメカクシ団のリーダーをしていると言ってたな、とファレスターは思い出した。
「ふふ、でもそんなに頼れる人が、お化けが苦手なんてちょっと意外です」
とファレスターが言うと、あれは怖がっていた訳ではなく、部屋から出るタイミングを伺っていただけだ、とキドが明らかに嘘っぽいことで繕った。
「またまたー、そうやって強がっちゃって!」とモモが笑みを含めながらキドの肘を軽くつついた。「そういうことだから、何かあったら、団長さんのこと守ってね!」
「いや、俺は別に……」
「はい!」
キドに断られる前に、ファレスターは元気に返事をした。
こんなに助けてもらっているのだから、お化けくらいからは守りたいな、とファレスターは心から思っていたからだ。それに、さっきのお化けたちは、ちょっとかわいかったし。
「あ、そーだ!」
お喋りをしながら廊下を歩いていると、モモが急に声を上げて何かを取り出した。
「あのね、これから食堂で、アイドル組のコンサートをするんだ!」
と言いながら、モモはファレスターとキドに一枚ずつチラシのようなものを渡してきた。
「アイドル組……?」
ファレスターが首を傾げると、キドはこう説明をしてくれた。
「初音ミクとフレイという二人のアイドルが歌ったり踊ったりしているんだ」とキド。「モモはその宣伝役ってことだな」
「へぇ、アイドル組……!」
ファレスターは俄然興味が出てきて、チラシへと視線を落とした。親切なことに、文字らしきものは一切書かれてはおらず、二人のツインテールの少女がマイクを握って歌っている様子がプリントアウトされていた。
とはいっても、この異世界の屋敷に、コピー機があるのかは分からないのだが。
「モモさんも、アイドルとして歌ったりするんですか?」
興味本位で訊ねたファレスター。何気ない質問だったが、モモは気まずそうに目を逸らし、そこにキドが割り込んだ。
「モモはアイドル組のアドバイスをやっているんだ。それで今日はチラシ配りをしていたんだろ?」
「そ、そーなんだよねー!」
明らかに様子の変な二人だったが、ファレスターは気にしないことにした。何かマズイことでも訊いてしまったのかもしれない。
「そろそろ食堂だな」
キドがそう言い、ファレスターはモモと一緒に食堂へ入って行った……。