砂の遺跡
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ファレスターとフィーは、ソニックとフェイタンに案内されて、砂の遺跡にやって来た。
砂の遺跡は、近づけば近づく程、その異様さは目に見えた。
港の町の奥に進むとあるうっそうとした森。そこには、もう人の手は入っておらず、昔は町人の目印だったのか、古いボロ切れが時々木に巻きついているのを見かけただけだった。
そして唐突に森が途切れ、巨大な建造物、砂の遺跡がファレスターたちを出迎えたのであった。
「で、人形、何か思い出したか?」
砂の遺跡に到着するなり、ソニックはフィーに訊ねた。
<思い出すも何も……そもそもここは、人間が住んでいた場所じゃないのか?>
それにオレの名前はフィーだぞ、と付け加えてさらに聞き返した。ソニックはやれやれと言わんばかりに両手を広げた。
「ソーリー、悪かった、フィー」とソニックはすぐに謝った。「だがな、フィー。オレたちは、襲ってくる人形には会ったが、この世界の人間ってのに一度も会ってないんだ」
確かに、マスターハンドさんたちからも、この世界の人形の話は聞いたが、人間の話は聞いていない。この世界にも、人間はいたのだろうか?
<そうなのか? だけど、これだけは分かるぞ。オレたち人形は、人間に作られたんだ。それとも、そっちの世界には人形がいないのか?>
「へいへい、何一つ分からないってことだけは分かったよ」
フィーのやや生意気な口調にものともせず、ソニックは首をすくめた。
「うーん……」
ファレスターは頭をひねった。
砂の遺跡の下部分は、壁のない回廊になっていて、柱が規則的に並んでいる奥の壁に、何か書いてあるように見えた。
ファレスターは砂の遺跡にもう少し近付いて、よく見てみようとした。
「あまり近付くと罠に掛かるね」
とファレスターの手首を捕まえたのはフェイタン。
「え……」
キョロキョロ見回しても、それらしいものは見つからない。どういう罠なんだろう、とファレスターが疑問に思っていたところに、フェイタンが急にそこら辺の小石を拾い、砂の遺跡に向かって投げつけた。
ころん、と小石が砂の遺跡の床に落ちた時。
ガシャン、と機械的な音を立てて床が瞬間的に落とし穴になった。ファレスターもフィーも声を上げた。
「こんな隠された落とし穴が……」
<しかも穴の中は、針だらけのようだぞ>
恐れを知らないのか、罠の落とし穴を真っ先に覗きに行ったフィーがそう言った。
「あの人形、落としてもいいか?」
「フェイ、そんな冗談はやめてくれよ」
どうやらフェイタンはフィーをよく思っていないらしい。ソニックはすかさず止めたが、フィーを見る目があまり好意的でないことは、ファレスターには分かった。
砂の遺跡は、近づけば近づく程、その異様さは目に見えた。
港の町の奥に進むとあるうっそうとした森。そこには、もう人の手は入っておらず、昔は町人の目印だったのか、古いボロ切れが時々木に巻きついているのを見かけただけだった。
そして唐突に森が途切れ、巨大な建造物、砂の遺跡がファレスターたちを出迎えたのであった。
「で、人形、何か思い出したか?」
砂の遺跡に到着するなり、ソニックはフィーに訊ねた。
<思い出すも何も……そもそもここは、人間が住んでいた場所じゃないのか?>
それにオレの名前はフィーだぞ、と付け加えてさらに聞き返した。ソニックはやれやれと言わんばかりに両手を広げた。
「ソーリー、悪かった、フィー」とソニックはすぐに謝った。「だがな、フィー。オレたちは、襲ってくる人形には会ったが、この世界の人間ってのに一度も会ってないんだ」
確かに、マスターハンドさんたちからも、この世界の人形の話は聞いたが、人間の話は聞いていない。この世界にも、人間はいたのだろうか?
<そうなのか? だけど、これだけは分かるぞ。オレたち人形は、人間に作られたんだ。それとも、そっちの世界には人形がいないのか?>
「へいへい、何一つ分からないってことだけは分かったよ」
フィーのやや生意気な口調にものともせず、ソニックは首をすくめた。
「うーん……」
ファレスターは頭をひねった。
砂の遺跡の下部分は、壁のない回廊になっていて、柱が規則的に並んでいる奥の壁に、何か書いてあるように見えた。
ファレスターは砂の遺跡にもう少し近付いて、よく見てみようとした。
「あまり近付くと罠に掛かるね」
とファレスターの手首を捕まえたのはフェイタン。
「え……」
キョロキョロ見回しても、それらしいものは見つからない。どういう罠なんだろう、とファレスターが疑問に思っていたところに、フェイタンが急にそこら辺の小石を拾い、砂の遺跡に向かって投げつけた。
ころん、と小石が砂の遺跡の床に落ちた時。
ガシャン、と機械的な音を立てて床が瞬間的に落とし穴になった。ファレスターもフィーも声を上げた。
「こんな隠された落とし穴が……」
<しかも穴の中は、針だらけのようだぞ>
恐れを知らないのか、罠の落とし穴を真っ先に覗きに行ったフィーがそう言った。
「あの人形、落としてもいいか?」
「フェイ、そんな冗談はやめてくれよ」
どうやらフェイタンはフィーをよく思っていないらしい。ソニックはすかさず止めたが、フィーを見る目があまり好意的でないことは、ファレスターには分かった。