📕(嘴平伊之助/短編)
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「伊之助~!どこ~?」
先ほどから姿が見当たらないのでいつも頭突きをしている場所や修行だあああああと走り回っている場所に来てみた。
あれ、いない・・。
どこに行ったんだろうかと必死で思いつく限りの場所を模索するが他に思い当たる場所がない。
釜の中にも居ないし風呂でもなく布団の中でもない。
じゃあ一体どこへ行ってしまったのだろうか。
___まぁ、そのうち戻って来るよね。。
戻って来ないんですけどおおおおお!!!!
とうとう辺りが暗くなり、
彼の帰りを待ちに待ち続けた結果、痺れを切らしてしまった私は【修行の木】に渾身の蹴りを一発解き放っていた。
勿論衝動的な行動なので意としたものではない。
この時間は鬼が活発に動く時間帯となるため、
決して家の外には出るなと伊之助に言われている。
お腹が空いてるだろうと思い、
夕飯をいつもより少し多めに作ってしまっている。
伊之助の身に何か起きたのでは・・・・
ぞくり、と背中にイヤな感覚が走る。
どうしよう。伊之助がいなくなったら・・・。
やだよ。寂しいよ。悲しいよ。
心配になりすぎて大粒の水滴が視界を歪ませていた。
その時だった。
伊之助
「・・・あ?何泣いてやがんだ?」
ひょこっと私の顔を覗き込んだのはいつも見る猪の被り物を頭につけた彼の姿だった。
私は勢い余って咄嗟に彼の首を両手で絞めていた。
勿論衝動的な行動なので意としたものではない。
伊之助
「お゛い゛…ぐるじい…離せ、名前変換してね♪」
ハッと我に帰り目に涙を浮かべたままの私は今度は彼に体当たり気味で抱きしめる。
名前変換してね♪
「心配したんだよ!!こんな時間になっても帰って来ないから!!てっきり・・・てっきり鬼に食べられちゃったのかと・・・・!!」
泣きながら顔を上げるとふわり、と伊之助の手が頭に乗せられた。
被り物をしていたためその表情は分からなかったものの、
空気感が何だかほわほわとしていた様にも感じられた。
伊之助
「帰り、…遅れてごめん」
それはいつもよりも優しげな声色だったので聞いたこちらが驚くほどだった。
名前変換してね♪
「私の方こそ、騒いでごめんね。ご飯食べる?」
伊之助
「名前変換してね♪の飯はうまいからな!いくらでも食えるな!」
嬉しそうな笑い声で話す伊之助をこれ以上責める事が出来なかった。
無事だったから、それでいいのだ。
そう思うことにした。
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名前変換してね♪
「ずっと外で何してたの?」
伊之助
「これ、お前にやる」
それは、藤の花の髪飾り。
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