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ユリと荀攸は旅に出る前にショッピングモールを探索する事に。

異世界に来たショッピングモールは不気味なほど人気が無く、それなのに電気は通っている。

荀攸は初めてエスカレーターに乗り驚いていた。

荀攸「この階段はどうやって動いているんですか?」

ユリ「製作者じゃないので詳しい仕組みまで分かりませんが、主に電気の力で動いてるみたいですよ」

荀攸「これほどの建物にこんなに沢山の店が並ぶんですね」

ユリ「はい。それにしても不気味ですね。人気が全くいないなんて‥。ちょっとあの店に入って良いですか?」

荀攸が頷いたのを確認したユリは洋服店の奥へと入って行った。
すると壁に男性5人組のポスターが貼られており、荀攸はその中の1人に目が止まった。

ユリはお店のレジとパソコンを見てショッピングモールが何年の何月の時代から来たのかを確認していた。

2012年12月24日

ユリ「クリスマス‥‥?荀攸さんどう‥‥はっ‼︎」

荀攸「これ‥貴方ですか??」

ユリ「そ、そうですね‥恥ずかしいからあまり見ないで‥///」

ポスターはアイドル時代のユリが男装した格好して写っていた。
元々、ユリは中性的で綺麗な顔立ちをしているが、これまでの人生を女性らしく生きた事が一度も無かった。
その理由が男性アイドルグループに混じりデビューしてしまい、社長から女性っぽい言葉を使う事を禁止されていたからだった。

荀攸「この建物は貴方が居た世の建物なのですね」

ユリ「そうみたいです。懐かしいです‥」

荀攸はユリの事が気になりながらも深く追求はして来ない。
荀攸の優しさにユリはつい甘えて気を許しそうになる。

ユリは荀攸を引っ張り店を出る。

ユリ「人が全然いませんね」

荀攸「もしや先程戦った魔物達に連れ去られたのでは‥」

ユリ「そうだとしたら大変です。でも‥争った痕跡が全くありませんよ?」

荀攸「確かに‥では‥建物だけが来てしまったのか?」

2人は疑問を抱えながら歩く。

建物の中央は吹き抜けになっており、巨大なクリスマスツリーが煌びやかに飾ってある。

荀攸「あれは何かの行事ですか?随分と派手な木ですね。」

ユリ「あれクリスマスツリーです。12月24.25日はクリスマスイブ、クリスマスっていう、元々異国の文化行事が日本にも伝わって、一般家庭でも取り入れるようになったんです。クリスマスが近づくと家でクリスマスツリーを飾ってパーティーっと言って、宴会を開いてプレゼント交換したりゲームで遊んだり‥昔やってたなぁ〜‥。」

荀攸「楽しそうな行事なんですね。貴方の居た世はとてもら豊かで平和そうだ」

ユリ「はい」










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