戦
張魯が魏軍に降伏し、蜀にも魏軍が迫っていた。
法正は益州の一部張魯が治めていた漢中が曹操軍の物になると、曹操軍の内部を調べる為、偵察に向かう事にした。
法正「今回は俺と馬岱殿と偵察に行く。ユリは城で待機していろ」
ユリ「はい‥」
法正「不満そうだな」
ユリ「いえ‥」
法正「‥‥行ってくる」
ユリ「お気をつけて」
法正は後ろ髪を引っ張られる思いで出発した。
ユリは法正が留守の間、竹簡を纏めたり雑務と戦準備に勤しんでいた。
すると兵達の噂話しが聞こえてくる
兵「なんか農村地が揉めてるらしい」
兵「へー何で?」
兵「聞いた話しだと水をよこせとか言っててよくわかってないらしい」
孔明「ユリ殿はこちらにいらっしゃいますか?」
兵「はい、孔明様」
諸葛孔明自らユリの元に来る事はかなり珍しくユリは何事かと身構える。
孔明「すみません、ユリ殿。突然押しかけて」
ユリ「いえ、大丈夫です。何か御用でしょうか?」
孔明「はい、先ほど兵達が噂している、農村地を調べて来ていただけないでしょうか?」
ユリ「はい、承知しました」
ユリは筆を置き直ぐ支度を整え、リュオとリュウキを連れて農村地へ出かけた。
農民1「此処は俺らの土地だ!出てけ!」
農民2「うるせー!」
農民達は鍬を武器に戦い、どうやら土地争いをしているようだった。
リュオ「あちゃー‥えらい揉めてるなぁ〜」
リュウキ「どうする、ユリ?」
ユリ「とりあえず、間に入ってみるけど、無理だったら力強くで争いを止めるしかないかもね。」
リュオ「気をつけろよ」
ユリ「はいはい」
ユリは武器を片手に農民達の争いの間に向かう。
農民1「テメェー!いい加減出て行きやがれ!」
農民2「そうわ行くか!」
ユリ「そこまで‼︎」
ユリは武器を喧嘩中の2人の間に下ろした。農民達は一斉にユリに注目した。
ユリは農民達から事情を聞く事に成功した。
そこへ趙雲が様子を見に来た。
趙雲「ユリ殿!」
ユリは趙雲に頭を下げる。
趙雲は事情を聞き争いの主犯を処罰すべきだと主張して来たが、ユリはそれに反対した。
趙雲「ユリ殿、彼らは不義を働いたのだぞ!何故庇うのです?」
ユリ「その話しは後にしても良いですか?とりあえず、あなた達の田園の状況が見たいので案内してください。」
ユリは干ばつした田を見る。水路には水がなく渇いていた。
ユリ「此処の水路は何処に繋がってるんですか?」
農民2「あっちの山の川からです。山賊の縄張りで奴らが水を堰き止めてるんです。」
ユリ「分かりました。山賊を退治すれば水は戻り田は元に戻るんですね?」
農民2「はい」
ユリ「趙雲殿、私は山賊退治して水の確保して来ます」
趙雲「1人では危険です。私も行こう。」
ユリ「でも‥」
趙雲「遠慮は無用。さ、行きましょう!」
ユリ「はい、ありがとうございます」
山に到着すると2人は山賊を倒して行く。
趙雲「驚いたな‥」
ユリ「ええ、思ったより立派な根城ですね。数もかなり居ます」
趙雲「いえ、そうではなく」
ユリ「?」
趙雲「あなたの武勇です」
ユリ「はい?」
趙雲「龐統殿が申していた通り武にたけ、聡明な方だと」
ユリ「龐統殿がそんな事を?私は聡明な人間じゃないし、武も大した事ありませんよ?」
趙雲「何を仰る。貴方は強いですよ。それに私は目先の荒事でしか判断が出来なかった‥」
ユリ「趙雲殿‥」
ユリと趙雲は山賊の根城を落とす事に成功。
ユリ「これで水は農村地まで流れますね」
趙雲「ああ」
ユリと趙雲は隠れ家で一泊
🏡
ユリ「いつもは法正様やリュオ達と居るのでなんだか新鮮ですね」
ユリは夕飯を口に運びながら言う
趙雲「確かにそうですね‥しかし‥これは美味いが‥何という料理なのだ?」
ユリ「パンです。シンプルに味付けは塩のみですが、こっちは甘味っぽく甘めです」
趙雲「ユリ殿は武勇だけでなく料理上手なのですね」
ユリ「趙雲殿、あまり褒めないで下さい。恥ずかしいです」
趙雲「あはは」
翌日
ユリと趙雲は急ぎ朝食を終え急ぎ帰路に向かう。
争っていた農民達も両者和解し、平和を取り戻した。
そして3日後、偵察に行っていた法正と馬岱が戻りいよいよ本格的に戦が始まる。
今回は法正が指揮を取り、作戦を決める事になっている。法正の元に張飛、孔明、黄忠、などが集まっていた。
孔明「今回は平地と違い、天険な山々が連なる地です。くれぐれも軍隊が孤立しないよう気をつけて下さい。また、補給路がたたれないようにする事も重要です」
張飛「けどよ、敵は高い位置に陣取ってるぜ。俺たちは下から攻めなきゃなんねーのか?」
黄忠「青いのぉ。それじゃあ、敵に陣営が丸見えじゃ。攻めても直ぐに追い払われてしまうわい。ここは敵よりも高く険しい山岳の裏に陣取り、逆落としで奇襲を仕掛けるのが一番じゃろう」
法正「流石は黄忠殿、おっしゃる通りです。裏の山道はかなり険しい、敵もそこを通って来るとは思わないでしょう。しかし、老練たる黄忠殿なら険しい山を登る事は用意のはず。なんとか登って陣を張り、逆落としで夏侯淵を攻めていただけませんか?」
黄忠「大役、引き受けた!魏のひよっこ供を揉んでやるわい」
ユリは高い崖から敵陣を眺めていた。微かに手が震えていた。
法正「俺の留守中に男と外泊とは良い度胸だ」
ユリ「え?」
ユリが振り向くと腕組みをして不機嫌な顔をした法正が立っていた。
法正「諸葛亮から聞きましたよ。農村地の揉め事を仲裁し水源確保の為にわざわざ山賊退治までしたと。」
ユリ「あ、報告忘れてました‥。怒ってます?」
法正「ええ、まぁ‥この借りは後でたっぷりしていただきますよ」
ユリ「えー!💦」
法正はニヤリと笑みを溢す。
法正「行きますよ。」
ユリ「あ、はい!」
ユリはいつの間にか緊張が解けた事にホッとし、武器を取ると気合いを入れ直した。
法正「俺たちは面で攻め、敵の連携を崩します。では、行きますよ。開門しろ!」
兵「はい!開門します!お気をつけて!」
ユリは法正の後に続き馬を走らせる。
そして前線の敵に突っ込みいっきに畳みかける。
法正「ハァッ!」バシッバシッ!
ユリ「よっと!」
リュウキ「おい、お前それ法正様の武器じゃねーか」
ユリ「なんかよく分かんないけど武器を交換する事に。でも便利だよね〜」
ユリの連結布は敵を纏めて全滅してる。
リュオ「ふーん‥あの法正様がご自分の大事な物をね〜‥」
法正「おい、戦中に私語とは良い度胸だ」
リュオ「すっすいません!💦」
ユリ「法正様、これ便利ですね〜。私も欲しくなって来ました(´∀`)」
法正「フッ早速使いこなすとはな。あまり調子に乗ると体力持っていかれますよ。時と場合で武器を使い分けろ」
ユリ「分かりました。じゃあ、次はこっちの鞭みたいなやつにしてみます。」
法正「俺たちは張郃を叩きに行くぞ」
ユリ・リュオ・リュウキ「はい!」
敵陣をひたすら進んで行くと馬超達の軍に遭遇する。
法正「苦戦しているな‥ここは恩を売っておくか」
ユリ「なら私はあっちの馬岱殿の方に加勢してきます」
法正「ええ、くれぐれも無茶はしないように」
ユリ「はい!」
法正「馬超殿、苦戦しているようですね」
馬超「おおっ!法正殿!加勢、感謝する!」
ユリ「馬岱殿!加勢しに来ました‥って、わっ!」
馬岱「あっははは!ユリ殿、無茶はいけないよー」
ユリ「うーん、やっぱりこっちに戻すか‥」
ユリは再び法正の専用武器を取り出して、一気に敵を全滅。
馬岱「加勢感謝するよー!でも、慣れない武器は体力の消耗が激しくなるから気をつけてね!」
ユリ「はい、そろそろ法正様にお願いして自分の武器に戻して貰います」
馬岱「うん、それが一番だね。君、法正殿が心配していたけど、緊張してないみたいで良かったよ」
ユリ「あ、確かに出陣前は緊張してました😅こんなガチの戦は初めてだから😅」
ユリと馬岱は敵を蹴散らしながら進む。
馬岱「じゃあ、これがユリ殿の初陣だね?」
ユリ「はい」
馬岱「それなら尚更勝ちたいよねー?」
ユリ「そうですね‥絶対みんな生きて勝ちたいです!」
馬岱「うん‥そうだね!」
法正は益州の一部張魯が治めていた漢中が曹操軍の物になると、曹操軍の内部を調べる為、偵察に向かう事にした。
法正「今回は俺と馬岱殿と偵察に行く。ユリは城で待機していろ」
ユリ「はい‥」
法正「不満そうだな」
ユリ「いえ‥」
法正「‥‥行ってくる」
ユリ「お気をつけて」
法正は後ろ髪を引っ張られる思いで出発した。
ユリは法正が留守の間、竹簡を纏めたり雑務と戦準備に勤しんでいた。
すると兵達の噂話しが聞こえてくる
兵「なんか農村地が揉めてるらしい」
兵「へー何で?」
兵「聞いた話しだと水をよこせとか言っててよくわかってないらしい」
孔明「ユリ殿はこちらにいらっしゃいますか?」
兵「はい、孔明様」
諸葛孔明自らユリの元に来る事はかなり珍しくユリは何事かと身構える。
孔明「すみません、ユリ殿。突然押しかけて」
ユリ「いえ、大丈夫です。何か御用でしょうか?」
孔明「はい、先ほど兵達が噂している、農村地を調べて来ていただけないでしょうか?」
ユリ「はい、承知しました」
ユリは筆を置き直ぐ支度を整え、リュオとリュウキを連れて農村地へ出かけた。
農民1「此処は俺らの土地だ!出てけ!」
農民2「うるせー!」
農民達は鍬を武器に戦い、どうやら土地争いをしているようだった。
リュオ「あちゃー‥えらい揉めてるなぁ〜」
リュウキ「どうする、ユリ?」
ユリ「とりあえず、間に入ってみるけど、無理だったら力強くで争いを止めるしかないかもね。」
リュオ「気をつけろよ」
ユリ「はいはい」
ユリは武器を片手に農民達の争いの間に向かう。
農民1「テメェー!いい加減出て行きやがれ!」
農民2「そうわ行くか!」
ユリ「そこまで‼︎」
ユリは武器を喧嘩中の2人の間に下ろした。農民達は一斉にユリに注目した。
ユリは農民達から事情を聞く事に成功した。
そこへ趙雲が様子を見に来た。
趙雲「ユリ殿!」
ユリは趙雲に頭を下げる。
趙雲は事情を聞き争いの主犯を処罰すべきだと主張して来たが、ユリはそれに反対した。
趙雲「ユリ殿、彼らは不義を働いたのだぞ!何故庇うのです?」
ユリ「その話しは後にしても良いですか?とりあえず、あなた達の田園の状況が見たいので案内してください。」
ユリは干ばつした田を見る。水路には水がなく渇いていた。
ユリ「此処の水路は何処に繋がってるんですか?」
農民2「あっちの山の川からです。山賊の縄張りで奴らが水を堰き止めてるんです。」
ユリ「分かりました。山賊を退治すれば水は戻り田は元に戻るんですね?」
農民2「はい」
ユリ「趙雲殿、私は山賊退治して水の確保して来ます」
趙雲「1人では危険です。私も行こう。」
ユリ「でも‥」
趙雲「遠慮は無用。さ、行きましょう!」
ユリ「はい、ありがとうございます」
山に到着すると2人は山賊を倒して行く。
趙雲「驚いたな‥」
ユリ「ええ、思ったより立派な根城ですね。数もかなり居ます」
趙雲「いえ、そうではなく」
ユリ「?」
趙雲「あなたの武勇です」
ユリ「はい?」
趙雲「龐統殿が申していた通り武にたけ、聡明な方だと」
ユリ「龐統殿がそんな事を?私は聡明な人間じゃないし、武も大した事ありませんよ?」
趙雲「何を仰る。貴方は強いですよ。それに私は目先の荒事でしか判断が出来なかった‥」
ユリ「趙雲殿‥」
ユリと趙雲は山賊の根城を落とす事に成功。
ユリ「これで水は農村地まで流れますね」
趙雲「ああ」
ユリと趙雲は隠れ家で一泊
🏡
ユリ「いつもは法正様やリュオ達と居るのでなんだか新鮮ですね」
ユリは夕飯を口に運びながら言う
趙雲「確かにそうですね‥しかし‥これは美味いが‥何という料理なのだ?」
ユリ「パンです。シンプルに味付けは塩のみですが、こっちは甘味っぽく甘めです」
趙雲「ユリ殿は武勇だけでなく料理上手なのですね」
ユリ「趙雲殿、あまり褒めないで下さい。恥ずかしいです」
趙雲「あはは」
翌日
ユリと趙雲は急ぎ朝食を終え急ぎ帰路に向かう。
争っていた農民達も両者和解し、平和を取り戻した。
そして3日後、偵察に行っていた法正と馬岱が戻りいよいよ本格的に戦が始まる。
今回は法正が指揮を取り、作戦を決める事になっている。法正の元に張飛、孔明、黄忠、などが集まっていた。
孔明「今回は平地と違い、天険な山々が連なる地です。くれぐれも軍隊が孤立しないよう気をつけて下さい。また、補給路がたたれないようにする事も重要です」
張飛「けどよ、敵は高い位置に陣取ってるぜ。俺たちは下から攻めなきゃなんねーのか?」
黄忠「青いのぉ。それじゃあ、敵に陣営が丸見えじゃ。攻めても直ぐに追い払われてしまうわい。ここは敵よりも高く険しい山岳の裏に陣取り、逆落としで奇襲を仕掛けるのが一番じゃろう」
法正「流石は黄忠殿、おっしゃる通りです。裏の山道はかなり険しい、敵もそこを通って来るとは思わないでしょう。しかし、老練たる黄忠殿なら険しい山を登る事は用意のはず。なんとか登って陣を張り、逆落としで夏侯淵を攻めていただけませんか?」
黄忠「大役、引き受けた!魏のひよっこ供を揉んでやるわい」
ユリは高い崖から敵陣を眺めていた。微かに手が震えていた。
法正「俺の留守中に男と外泊とは良い度胸だ」
ユリ「え?」
ユリが振り向くと腕組みをして不機嫌な顔をした法正が立っていた。
法正「諸葛亮から聞きましたよ。農村地の揉め事を仲裁し水源確保の為にわざわざ山賊退治までしたと。」
ユリ「あ、報告忘れてました‥。怒ってます?」
法正「ええ、まぁ‥この借りは後でたっぷりしていただきますよ」
ユリ「えー!💦」
法正はニヤリと笑みを溢す。
法正「行きますよ。」
ユリ「あ、はい!」
ユリはいつの間にか緊張が解けた事にホッとし、武器を取ると気合いを入れ直した。
法正「俺たちは面で攻め、敵の連携を崩します。では、行きますよ。開門しろ!」
兵「はい!開門します!お気をつけて!」
ユリは法正の後に続き馬を走らせる。
そして前線の敵に突っ込みいっきに畳みかける。
法正「ハァッ!」バシッバシッ!
ユリ「よっと!」
リュウキ「おい、お前それ法正様の武器じゃねーか」
ユリ「なんかよく分かんないけど武器を交換する事に。でも便利だよね〜」
ユリの連結布は敵を纏めて全滅してる。
リュオ「ふーん‥あの法正様がご自分の大事な物をね〜‥」
法正「おい、戦中に私語とは良い度胸だ」
リュオ「すっすいません!💦」
ユリ「法正様、これ便利ですね〜。私も欲しくなって来ました(´∀`)」
法正「フッ早速使いこなすとはな。あまり調子に乗ると体力持っていかれますよ。時と場合で武器を使い分けろ」
ユリ「分かりました。じゃあ、次はこっちの鞭みたいなやつにしてみます。」
法正「俺たちは張郃を叩きに行くぞ」
ユリ・リュオ・リュウキ「はい!」
敵陣をひたすら進んで行くと馬超達の軍に遭遇する。
法正「苦戦しているな‥ここは恩を売っておくか」
ユリ「なら私はあっちの馬岱殿の方に加勢してきます」
法正「ええ、くれぐれも無茶はしないように」
ユリ「はい!」
法正「馬超殿、苦戦しているようですね」
馬超「おおっ!法正殿!加勢、感謝する!」
ユリ「馬岱殿!加勢しに来ました‥って、わっ!」
馬岱「あっははは!ユリ殿、無茶はいけないよー」
ユリ「うーん、やっぱりこっちに戻すか‥」
ユリは再び法正の専用武器を取り出して、一気に敵を全滅。
馬岱「加勢感謝するよー!でも、慣れない武器は体力の消耗が激しくなるから気をつけてね!」
ユリ「はい、そろそろ法正様にお願いして自分の武器に戻して貰います」
馬岱「うん、それが一番だね。君、法正殿が心配していたけど、緊張してないみたいで良かったよ」
ユリ「あ、確かに出陣前は緊張してました😅こんなガチの戦は初めてだから😅」
ユリと馬岱は敵を蹴散らしながら進む。
馬岱「じゃあ、これがユリ殿の初陣だね?」
ユリ「はい」
馬岱「それなら尚更勝ちたいよねー?」
ユリ「そうですね‥絶対みんな生きて勝ちたいです!」
馬岱「うん‥そうだね!」