真田
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
恋人になって初めてのバレンタイン。
悲しいことに弦一郎くんに予定が入ってしまい、朝から会うことは叶わなかった。
更に私は前日も忙しくてチョコを買えず、今日急いでデパートへ走り少し高めのチョコを買った。
急いでいたために公共交通機関である電車を使った私は、帰りも電車を使わざるを得ず行きよりも混み合う車内でため息を着いた。
冷え込む外に対して暖房のついた車内は暖かい。冷えきっていた指先を息を吐きながら温めていれば、ミュートにしていたスマホが震えた。
通知欄を見れば差出人は弦一郎くんで、急いで中身を確認する。
内容は先程用事が終わったのでいま電車に乗った、と言うものだった。
会える時間が増えたことに対して嬉しくなり、私はすぐに返信をする。そうすればすぐに既読がついて、弦一郎くんからうさいぬのスタンプが送られてくる。
そのスタンプさえも愛しくて、眺めていれば電車は目的地へとたどり着く。
電車から降りて改札を通れば直ぐに出口が見える。
家の最寄りのこの駅はあまり人が降りないものだから比較的静かだ。軽く伸びをして、歩き出せば見知った顔を見つける。
「あれ、弦一郎くん…?」
見慣れた黒い帽子にテニスバッグ。そしてきっちりと制服を着る立海生はどう見ても私の彼氏しかいない。
声をかけようと駆け寄ろうとすれば、顔を上げた彼と目が合う。
すると彼は驚いた表情をしてこちらへと駆け寄ってきた。
「○○…!なぜ駅にいるんだ…?」
息も乱さず声をかけてきた弦一郎くんにドキリとしながら私は答えた。
「チョコを買いに行ってたの…。バレンタインまでに用意できなくて…。」
申し訳なさそうにそう言えば弦一郎くんはそうか、と言って安心したような顔をする。
「お前が駅にいるとは思わなくてな、焦ったのだ。このまますれ違ったらどうしようかとな。」
気づけて良かった。そう微笑む弦一郎くんに私は言葉を詰まらせる。
こうやって私を想って言葉に出してくれる弦一郎くんが、私は好きだ。彼のおかげで不安になったことなんて1度もない。
「ごめんね、連絡すれば良かった。……これ、受け取ってくれる?」
そう言って綺麗に包装されたチョコレートを差し出せば弦一郎くんは頬を染めた。
「…もちろんだ。ありがとう。…そうだ、家に帰って2人で食べないか。せっかく貰ったのだから俺が食べても良いが…2人で食べた方が美味いだろう。」
そう言った彼に頷いて私は腕を組み、我が家への帰路へと着いた。
悲しいことに弦一郎くんに予定が入ってしまい、朝から会うことは叶わなかった。
更に私は前日も忙しくてチョコを買えず、今日急いでデパートへ走り少し高めのチョコを買った。
急いでいたために公共交通機関である電車を使った私は、帰りも電車を使わざるを得ず行きよりも混み合う車内でため息を着いた。
冷え込む外に対して暖房のついた車内は暖かい。冷えきっていた指先を息を吐きながら温めていれば、ミュートにしていたスマホが震えた。
通知欄を見れば差出人は弦一郎くんで、急いで中身を確認する。
内容は先程用事が終わったのでいま電車に乗った、と言うものだった。
会える時間が増えたことに対して嬉しくなり、私はすぐに返信をする。そうすればすぐに既読がついて、弦一郎くんからうさいぬのスタンプが送られてくる。
そのスタンプさえも愛しくて、眺めていれば電車は目的地へとたどり着く。
電車から降りて改札を通れば直ぐに出口が見える。
家の最寄りのこの駅はあまり人が降りないものだから比較的静かだ。軽く伸びをして、歩き出せば見知った顔を見つける。
「あれ、弦一郎くん…?」
見慣れた黒い帽子にテニスバッグ。そしてきっちりと制服を着る立海生はどう見ても私の彼氏しかいない。
声をかけようと駆け寄ろうとすれば、顔を上げた彼と目が合う。
すると彼は驚いた表情をしてこちらへと駆け寄ってきた。
「○○…!なぜ駅にいるんだ…?」
息も乱さず声をかけてきた弦一郎くんにドキリとしながら私は答えた。
「チョコを買いに行ってたの…。バレンタインまでに用意できなくて…。」
申し訳なさそうにそう言えば弦一郎くんはそうか、と言って安心したような顔をする。
「お前が駅にいるとは思わなくてな、焦ったのだ。このまますれ違ったらどうしようかとな。」
気づけて良かった。そう微笑む弦一郎くんに私は言葉を詰まらせる。
こうやって私を想って言葉に出してくれる弦一郎くんが、私は好きだ。彼のおかげで不安になったことなんて1度もない。
「ごめんね、連絡すれば良かった。……これ、受け取ってくれる?」
そう言って綺麗に包装されたチョコレートを差し出せば弦一郎くんは頬を染めた。
「…もちろんだ。ありがとう。…そうだ、家に帰って2人で食べないか。せっかく貰ったのだから俺が食べても良いが…2人で食べた方が美味いだろう。」
そう言った彼に頷いて私は腕を組み、我が家への帰路へと着いた。
6/6ページ