真田
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「すまん、俺も持っているんだが…。」
意気揚々とポッキーを出した私に弦一郎くんはそう言った。
まさかの展開に私は持っていたポッキーを落とす。
「え、なん、え…?」
あまりの驚きに言葉を詰まらせていると、弦一郎くんは学生カバンからポッキーの箱を取り出した。
「赤也に言われてな。今日は…恋人同士でポッキーを食べる日だと。」
弦一郎くんはそう言いながら箱を開け始める。
どういうことなんだ…。柳くんほどでは無いが、私も弦一郎くんのデータは取っていたつもりだ。でもまさか、彼がポッキーを持っているなんて考えてもいなかった。
ぴり、と袋の開けられた音に我に返ると弦一郎くんは既にポッキーを取り出していた。
「ま、待って、弦一郎くん…。」
「…?どうした?食わないのか?」
さも当たり前のように咥えだす弦一郎くんに私は動揺する。
…本当に待って欲しい。どうしていつもは照れる弦一郎くんが、ポッキーを咥えて私を待つんだ。
私が彼に仕掛けたときはあんなに照れていたというのに。
いざ仕掛けられるとどうにもこちらが照れてしまってポッキーを咥えることが出来ない。
顔を赤くして固まる私に弦一郎くんは少し距離を詰めてきた。
ん、と私に顔を突き出して咥えるよう訴えてくる。
普段では絶対に見せない彼に、私は止まりそうなほど早い鼓動を隠しながら彼に近づき、ポッキーを口に含む。
すると弦一郎くんはすぐに食べ進め始める。
それに驚いて私は口を離しそうになるが、気づいた弦一郎くんに目で制されてしまう。
震えそうになる口元を何とか我慢して近くなる弦一郎くんの端正な顔に目を瞑る。
無理だ。積極的な弦一郎くんのせいで私はもう、心臓も、顔も限界なのに。余裕そうに食べ進める彼が何だか小憎らしい。
少し目を開ければ1センチあるかの距離で目が合った。すると弦一郎くんは目尻を下げた。微笑んだのだ。そんな彼の表情に動揺し、私はもう触れそうな距離にある唇を離してしまう。
ポキリとポッキーの折れる音が小さく響く。
赤くなった顔を隠しながら彼を向き直ればなんだか不服そうにこちらを見ていた。
「なぜ離したんだ。」
「だ、だって…。恥ずかしくて…。」
「○○がポッキーゲームとやらを仕掛けてきた時も俺は同じだったがな。」
「うっ、それは…。」
1つ息を着くと弦一郎くんは改めて袋からポッキーを取り出す。
「仕切り直しだ。今度は逃げるなよ。」
そう言うと彼は私の顎を掬い、強引に咥えさせた。
意気揚々とポッキーを出した私に弦一郎くんはそう言った。
まさかの展開に私は持っていたポッキーを落とす。
「え、なん、え…?」
あまりの驚きに言葉を詰まらせていると、弦一郎くんは学生カバンからポッキーの箱を取り出した。
「赤也に言われてな。今日は…恋人同士でポッキーを食べる日だと。」
弦一郎くんはそう言いながら箱を開け始める。
どういうことなんだ…。柳くんほどでは無いが、私も弦一郎くんのデータは取っていたつもりだ。でもまさか、彼がポッキーを持っているなんて考えてもいなかった。
ぴり、と袋の開けられた音に我に返ると弦一郎くんは既にポッキーを取り出していた。
「ま、待って、弦一郎くん…。」
「…?どうした?食わないのか?」
さも当たり前のように咥えだす弦一郎くんに私は動揺する。
…本当に待って欲しい。どうしていつもは照れる弦一郎くんが、ポッキーを咥えて私を待つんだ。
私が彼に仕掛けたときはあんなに照れていたというのに。
いざ仕掛けられるとどうにもこちらが照れてしまってポッキーを咥えることが出来ない。
顔を赤くして固まる私に弦一郎くんは少し距離を詰めてきた。
ん、と私に顔を突き出して咥えるよう訴えてくる。
普段では絶対に見せない彼に、私は止まりそうなほど早い鼓動を隠しながら彼に近づき、ポッキーを口に含む。
すると弦一郎くんはすぐに食べ進め始める。
それに驚いて私は口を離しそうになるが、気づいた弦一郎くんに目で制されてしまう。
震えそうになる口元を何とか我慢して近くなる弦一郎くんの端正な顔に目を瞑る。
無理だ。積極的な弦一郎くんのせいで私はもう、心臓も、顔も限界なのに。余裕そうに食べ進める彼が何だか小憎らしい。
少し目を開ければ1センチあるかの距離で目が合った。すると弦一郎くんは目尻を下げた。微笑んだのだ。そんな彼の表情に動揺し、私はもう触れそうな距離にある唇を離してしまう。
ポキリとポッキーの折れる音が小さく響く。
赤くなった顔を隠しながら彼を向き直ればなんだか不服そうにこちらを見ていた。
「なぜ離したんだ。」
「だ、だって…。恥ずかしくて…。」
「○○がポッキーゲームとやらを仕掛けてきた時も俺は同じだったがな。」
「うっ、それは…。」
1つ息を着くと弦一郎くんは改めて袋からポッキーを取り出す。
「仕切り直しだ。今度は逃げるなよ。」
そう言うと彼は私の顎を掬い、強引に咥えさせた。