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* 第一章 出逢い *


「そうだったのかい…。」



私がわけを話すと救世主様は同情してくれた。なんと、彼も同じことをしてしまったようで…。

こんな金髪高身長の美少年が、まさか私と同程度のバk……だとは信じられない。



「もし良かったら僕らの学園に来ないかい?」



長い沈黙を破ったのは彼だった。



「夏休みですよ?空いてるんですか…?」



私がそう言うと彼は笑ってこう言った。



「僕は生徒会長だ。鍵ぐらい開けるのは容易い
 ことだよ…♪」

「だいぶ悪そうな生徒会長ですね…?」

「そうかな…?」



まだ出会って数分。
それなのに楽しくて、離れたくなくて、離したくなくて…。

…不思議な感情だった。

きっとこれが俗に言う恋と呼ばれるものなのかな、と私が気づくのはまだまだ先の話だ…。




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