ててご夢、龍如夢共通。
ハンター夢
おなまえ
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「ここがイベント会場かー。」
ただの湖景村と思いきや、キャンプをコンセプトにデコレーションされていて私のハートは高鳴ったが、ここが最高潮だったと思っている。
「遅かったね権兵衛、随分と待ったよ。」
いつの間にか隣にジョゼフさんが居て私は飛び上がったが、よく見渡すとハンター陣ばかりしか見えない。
そんな事信じられる?あれ、サバイバーは?
「ジョゼフさん、あの、私、ちょっと用事を思い出し」
「みんな、権兵衛が来たよ。さあ、海岸で拾っておいで?」
そうジョゼフさんは微笑みながら私に言いい、頭をポンポンと撫でた後にカメラの方へ向かって行った。
……今日ジョゼフさんは、カメラマンに徹するらしいです。
「早くなさい?権兵衛。」
「ああっ、マリーさん、はい、直ぐに来ました。」
マリーさんはお茶会に呼んでくれるけど、早く来ないととても機嫌が悪くなり人使いの荒さがめだち、1度マリーさん専用の椅子になった事も……。
「海鮮か落ちているから拾ってくれるかしら。私の分は当然だけど、ガラテアの分もね。」
「…………ええ、喜んで!お安い御用です。」
肩をトントンと叩かれて振り返るとグレイスさんがニコリと笑いながら指ハートを作っていた。
私も何となく指ハートしたらグレイスさんから抱き着かれた。もはや私の服はびしょびしょなので海に最早ダイブしながらカニを拾い上げた。
「俺も手伝おう。……ベイン、トラバサミじゃカニは捕まらないぞ。……後は権兵衛が危ないからな。」
裸足になったレオさんがカニを拾い上げながらベインさんにトラバサミを突き返していた。
「…………確カニ。」
「……………………。」
私は聞かなかったことにしていたら。信徒ちゃんが手を差し出して来たのでカニを渡したら、焼き場の所に運んでくれていた。
「……いい匂いがする。」
美智子さんが手招きをしていたので、海から上がりついて行った。
「権兵衛ちゃん?後は他の人に任せてボンボンの事も褒めてあげて?張り切って焼き場をするって言ってくれたの。」
「そうなんですかー。ボンボンー、見に来たよ。」
「ボンボン、ヤク、オイシイ、権兵衛、ヨロコブ?」
「喜ぶに決まってるじゃん。……げ、バルクさんもいるじゃん。」
ボンボンが手際良く焼いていた横でバルクさんが胡椒をふりかけていた。
「ポンコツめ、焼くことで精一杯とはのう。……げ、とはなんじゃ、馬鹿者め。」
「……うわあ、ボンボン焼くの上手いね、あっ、バルクさんも流石ですね、塩加減がピッタリそう、美味しそうだなー。」
バルクさんもかなり癖が強いけど、「わしの口には合わない」とお菓子をくれたり、「馬鹿者が」と言いながらハッチ逃げを許してくれたりするけど、変に遠慮すると頭を杖で叩かれるのが難点……かな。
「あら、権兵衛ちゃん、バルクもお疲れだし、少し変わってあげたらどうかしら?……しっかり権兵衛ちゃんの手垢が付けてね。」
「そんな事言われたら私バイ菌みたいじゃないですかっ、ひっ」
後ろから両肩を掴まれて、優しい声が上から聞こえた。
「権兵衛さん、バルクにいつまでも胡椒をかけさせては可愛そうです。ですから権兵衛さんがしっかり手垢をつけて胡椒をかけてあげてください。」
「謝必安さんっ、手伝うのは構いませんが、その手垢がその嫌なんでs」
「権兵衛さんならば、どこの体液でもかまいませ」
「しっかり手垢つけさせて頂きますね、はい、ぺたぺたー。」
胡椒をニッコリ鷲掴みにすると謝必安さんは嬉しそうに拍手をしていた。……謝必安さんに何度か手袋を付けて手作りの料理を渡したけど笑顔で「素手で作り直すか他の体液の直がけのどちらにします?」と言われた時には流石にゾッとしたのよね。
穏やかな人程怒った時が怖いとはこの事だと思うの。
「権兵衛、こっちで蛍採ろうよ。」
「…………ええ、蛍?すごおおい、素敵!見に行くー!」
ロビー君のお陰で私は一瞬フリーズしていたが、少し棒読みではあったけど、走ってその場を逃げ出す事に成功した。
ロビー君から貰った虫あみを振り回しながら走り回っていた。
「捕れた!ねえ、見て!捕れた」
「捕れたならこちらに入れるんだ。」
アルヴァさんが瓶を持って居たので、私は優しく蛍を掴み瓶の中に放すと瓶のが光り輝き、その光景に釘付けになっていたので気が付くことが出来た。
「…………アルヴァさん、あの、…………どうしてアルヴァさんが携帯品のように装着しているのでしょう。」
「虫には触りたくは無い……。あの女王の分……いや、他のハンターの分まで集める必要があるんじゃないのか?」
私は腹を括り、すぐにロビー君、ウィル三兄弟、イタカ君、ヴィオレッタちゃんを招集した。
「蛍……駆逐作戦を開始したいと思います。それに辺り、皆さんのお力が必要となります。どうか、お力をお貸しください。」
「ふーん。何か良い事ある訳?メリットは?」
イタカ君は意地悪そうに私の前に歩み寄って来た。
「……あ……えっと、ハスターさん、喜びます?」
「ああ、君達はいいよ。僕らが居れば必要ないから。」
ウィル三兄弟がロビー君もイタカ君も置いて蛍を追いかけ始めた所で、狡いぞだの、君達が要らないだのワイワイ蛍駆逐作戦が始まったらしいので、アルヴァさんと近くに居たペルシーさんやキーガンさんに蛍の瓶詰めを頼んだ。
「……仕方ありませんね。貴方を誰も独り占めできませんからね。」
「…………へ?」
キーガンさんはそう言い終えると首を振った。
「お疲れでしょうからこちらへどうぞ?」
いつの間にか隣にいたジャックさんからお姫様抱っこをされて、1番気になっていたテントへ連れて行かれた。
「あ……。」
「…………ん?ああ、来ていたのか。」
気だるそうなルキノさんが寝転がっていた。
「さあ、一緒に夜空でも見ませんか?」
「はい、見たいです。」
……………………。いや純粋な気持ちを返して欲しい。
ルキノさんとジャックさんの間に挟まれて、心臓が飛び出そうな程動悸で苦しいのに、どうやって楽になれと?
しかもやたら距離が近く感じ、縮こまって私は横になっている。
「貴方達、権兵衛のお顔が安らいでいないではありませんか。さあ、権兵衛こちらへ。もう少して花火があがりますよ。…………ニャア?」
真っ黒の装束の天使がお迎えに来てくれたお陰で私は「アンさん、マイエンジェルスイートハートです。」と口走ったお陰で、少しだけひかれたけど、地獄から抜け出す事が出来てそのままキャンプファイヤーの元へ向かった。
「好きなだけ食べろよ。おい、ボンボン、もう焼くのは終わりにして花火見ろよ、な?」
ジョーカーさんが、ボンボンの頭をバシバシ叩くと、ボンボンはバルクの方へ顔を向けた。
「良い、これ以上焼く必要は無かろう。」
「ハナビ!ハナビ!」
やり取りにホッコリしていると腰元にグリッと何かを押し付けられた。
「ひっ。」
「大方集まったから、君の分だ。」
ペルシーさんが蛍の入った瓶をベルトにくっつけてくれていた。ビックリするから一言欲しかったなと思いながら回りを見渡すと、ハスターさんの触手に焼き鳥がたくさん巻き付いていて、アントニオさんが言うには好きに食べて良いらしく、私は直ぐに焼き鳥を頬張った。
オルフェウスさんがボソリと「時間だ」と呟くと、ヒューと音と共に花火が打ち上がり始めた。
「……綺麗。」
「とてもね。」
私の独り言に隣に座っていたサングリアさんが、花火から目を逸らさずに言葉を返してくれた。
…………え、サングリアさんとお話するの初めてだったのに、きっかけが独り言とか……つらっ。
次になんと話していいか考えていたら、フィリップさんが
「見る事に集中しないと、終わってしまうぞ。」
と言っていたので、邪魔もしたくないし納得もしたので、そのまま花火を見つめていた。
「……君を招待出来て良かったと思っている。私だけでは無く、皆そうだが。」
「……へ…………、そ、そうですかね。」
言葉とは裏腹にフィリップさんはそのまま打ち上がる花火を
を見詰めていた。
「…………また、来年……誘って下さい。」
私はそう言うとフィリップさんは少し驚いた顔でこちらを見た瞬間だった。
「もう十分自然体の権兵衛は撮れたからポーズ指定しようと思うんだけど、まずは女豹のポーズをお願いしてもいいかな。ああ、どこで撮ろうかっ。」
「それならば我と権兵衛を撮ってくれないかジョゼフよ。」
「それならば列を作り順番待ちでもしましょうか。」
花火が終わって、イベントの時間が終わるまで私はぎこちない笑顔で写真を撮り、後日沢山の思い出の写真をゲーム中に見せられたり、部屋まで押しかけられたりして暫くは地獄は終わらなそう……。
(おわ)
どうしてこうなったwwww
イベントはよかった♡♡♡♡♡♡花火良いね♥♥♥♥