推しの子
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「ね〜アクア、いつまでそれやってるの?」
「ん、もう少し…」
それ、さっきも聞いたよアクア!!!
同じ光景が繰り返されることに私は眉を顰める。せっかく彼女が居るというのに、アクアがパソコンで作業をしていて構ってくれないものだから、後ろから抱きついてみたのだけれど。
結果、ほぼスルー。
…もう少し反応してくれてもよくない!?愛しの彼女がバックハグしているというのに反応薄すぎ!流石の私も傷つく!
アクアはイケメンだし、気遣いだって出来るし大人びてるから、こういう面は本当に許してないと見せてくれないのだとは知っているけれど、それでも少しくらい構ってくれたっていいじゃないか!
もうしょうがない、諦めてドラマでも見るか…とアクアの腰に回していた手を離し、立ち上がって移動しようとすると腕をパシッと掴まれて、私は驚いて振り向く。
「…あ、アクア?」
困惑しながら彼の方を見れば少しムッとした顔でこちらを見上げていた。あ、ちょうど上目遣いだ。
顔が美形すぎて腹が立つ。私の彼氏だぞ、一応。
「…べつに」
「……ん?」
小さな声で呟かれた言葉がよく聞こえず聞き返す。するとアクアはますます顔を歪めた。いや、何故?
不機嫌な顔したいのは私の方なんですけど……
「別に、嫌とは言ってないだろ」
不機嫌そうな声でそう言うアクアに、私は思わず口を手で覆ってしまう。…え、デレた?あのアクアが?
「…あ、アクア〜!」
「うぐっ」
感情のままに抱きつけば、彼は受け止めてはくれたが、小さく悲鳴を漏らした。
「…すぐに終わらせるから待ってろ」
そう言って彼は優しい顔で頭を撫でてくれる。
「…はやくしてね」
「ああ」
「はやくしないと拗ねちゃうからね」
「もちろんだ」
その後、アクアは宣言通りに瞬速で終わらせて、沢山構ってくれたのだった。
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