女主夢
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それは、呪い。
本編軸/篠木ケイジ/死ネタ/ネームレス
※ケイサラ表現あり
……多分、ケイジさんはサラちゃんのことが好きなのだと思う。
こんな、1歩間違ったら死んでるかもしれないデスゲームに巻き込まれている中、何をふざけたことをと思うかもしれないけれど。本当にそう思うんだ。
私はラウンジで話しこんでいる2人を見やる。
サラちゃんの隣には、ケイジさんがいて。
ケイジさんの隣にはサラちゃんがいる。
_ああ、羨ましい。妬ましい。
そんな感情を抱いている癖に、あの二人には勝てないなんて、そう思っている私もいた。
まるで二人でいるのが当たり前かのように、さも当然という顔をして、何かを話している。
きっと、このイカれたデスゲームから抜け出す方法のことなんだろう。
二人は、真面目だから。
私なんかとは、まるで違うから。
……ケイジさんのことが、好きだ。
でも、告白はしないつもりでいる。
眼中に無い女から告白されたとて、困るだけだろう。そして、何よりも分かりきっている結果を突きつけられるのが、怖くて、恐ろしかった。想いを伝えることすら出来ない、臆病な女だ。
私は、ケイジさんに幸せになってほしい。ケイジさんがサラちゃんを、好き、なのならば……私が彼女の笑顔も守ろう。
好きな人の好きな人には、笑っていてほしいものだ。
そう、決めた。
…起こってしまった2回目のメインゲーム。
フロアマスターの不正。24時間後のメインゲームのやり直しという希望を見せられて、でも、それは結局夢のまた夢で。
受付人形……ガシューは自らの手で呆気なく自殺した。
最終投票の少ない残り時間の中、みんなに私に投票することを提案した。
選ばれたのは、もちろん私だった。
でも、いいんだ。分かりきっていたことなんだ。ゆっくりと目を閉じる。ああ、守り切れるのか。みんなの笑顔を。
苦しいだろうけど、でも、ケイジさんやサラちゃんの泣き顔を見なくて、よかった。
決めたことだから。怖くない。
___はず、だったのに。
『優ッ!!!』
私を呼ぶ悲痛な声が響いて、閉じていた目を開く。
………声の主は、ケイジさんだった。
ねぇ、なんで、どうして?
どうして、貴方がそんな顔するの。
私は、命懸けで守ったのに。守りきったのに。あなたを、サラちゃんを、カンナちゃんを、ソウさんを。
これが1番いい結果なんだよ。
もしカンナちゃんが死んだら、ソウさんはサラちゃんのことを恨むから。私が死ねば、丸く収まるんだ。だから。私は。
なのになんで……なんで、そんなに、泣きそうな顔してるの。
……………もしかして、期待してしまってもいいのだろうか。今だけ、ありえない、淡い妄想に浸っても、許してくれますか。
お腹が、痛い。熱い。あついあつい。ほねが折れて、肺に刺さっている。口から血が出る。
視界がかすむ。これは、なみだ?
ねぇ、ケイジさん。私、私ね。
『貴方のこと………好き、だったよ』
声が届くことは、もうない。
本編軸/篠木ケイジ/死ネタ/ネームレス
※ケイサラ表現あり
……多分、ケイジさんはサラちゃんのことが好きなのだと思う。
こんな、1歩間違ったら死んでるかもしれないデスゲームに巻き込まれている中、何をふざけたことをと思うかもしれないけれど。本当にそう思うんだ。
私はラウンジで話しこんでいる2人を見やる。
サラちゃんの隣には、ケイジさんがいて。
ケイジさんの隣にはサラちゃんがいる。
_ああ、羨ましい。妬ましい。
そんな感情を抱いている癖に、あの二人には勝てないなんて、そう思っている私もいた。
まるで二人でいるのが当たり前かのように、さも当然という顔をして、何かを話している。
きっと、このイカれたデスゲームから抜け出す方法のことなんだろう。
二人は、真面目だから。
私なんかとは、まるで違うから。
……ケイジさんのことが、好きだ。
でも、告白はしないつもりでいる。
眼中に無い女から告白されたとて、困るだけだろう。そして、何よりも分かりきっている結果を突きつけられるのが、怖くて、恐ろしかった。想いを伝えることすら出来ない、臆病な女だ。
私は、ケイジさんに幸せになってほしい。ケイジさんがサラちゃんを、好き、なのならば……私が彼女の笑顔も守ろう。
好きな人の好きな人には、笑っていてほしいものだ。
そう、決めた。
…起こってしまった2回目のメインゲーム。
フロアマスターの不正。24時間後のメインゲームのやり直しという希望を見せられて、でも、それは結局夢のまた夢で。
受付人形……ガシューは自らの手で呆気なく自殺した。
最終投票の少ない残り時間の中、みんなに私に投票することを提案した。
選ばれたのは、もちろん私だった。
でも、いいんだ。分かりきっていたことなんだ。ゆっくりと目を閉じる。ああ、守り切れるのか。みんなの笑顔を。
苦しいだろうけど、でも、ケイジさんやサラちゃんの泣き顔を見なくて、よかった。
決めたことだから。怖くない。
___はず、だったのに。
『優ッ!!!』
私を呼ぶ悲痛な声が響いて、閉じていた目を開く。
………声の主は、ケイジさんだった。
ねぇ、なんで、どうして?
どうして、貴方がそんな顔するの。
私は、命懸けで守ったのに。守りきったのに。あなたを、サラちゃんを、カンナちゃんを、ソウさんを。
これが1番いい結果なんだよ。
もしカンナちゃんが死んだら、ソウさんはサラちゃんのことを恨むから。私が死ねば、丸く収まるんだ。だから。私は。
なのになんで……なんで、そんなに、泣きそうな顔してるの。
……………もしかして、期待してしまってもいいのだろうか。今だけ、ありえない、淡い妄想に浸っても、許してくれますか。
お腹が、痛い。熱い。あついあつい。ほねが折れて、肺に刺さっている。口から血が出る。
視界がかすむ。これは、なみだ?
ねぇ、ケイジさん。私、私ね。
『貴方のこと………好き、だったよ』
声が届くことは、もうない。