第一章前編『決意と喪失』
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「サラさん、私に任せてくれませんか?
見たところ、年が近そうですし……」
「…そうだな。じゃあお願いするよ。」
よし、任された。これで自然に女の子に触れられる……(いい笑顔)
女の子に近づき、しゃがみこんで話しかける。
「あの…大丈夫…?」
「あああ…ううぅぅ…」
「何もしないから大丈夫だよ……ね…?」
優しく背中に手を置き、ゆっくりとさする。
「あうぅ……?うぅ……ありがとうございます…」
少し震えが収まっている。ふむ、まだ聞き出せなさそうだ。
サラちゃんのほうに顔を向け、少しだけ首を横に振る。
どうやらサラちゃんは分かったらしく、残った二人に話を聞くことにした。
「あ…ボクもそろそろ自己紹介したほうがいいよね。
ボクの名前は日和颯。
え…と…フリーターなんだ… あはは…」
……嘘だな。でも、フリーターなのは事実っぽい。
日和颯という名前が嘘か。あとで調べてみよう…
もし、この偽名がここに来てからのものなら、
おそらくどこかになにかしらの名簿があるだろう。
にしてもどうして偽名を使っている…?
最初の試練でなにかあったのだろうか。
この人は要観察だな。
「ボクも空気読むニャン!それが大人の対応ってやつワン!
ボクの名前は飯伏銀ワン!
小学6年生だニャン!」
大人の対応って…どこで覚えたんだい…?
サラちゃんに頭を撫でられて嬉しそうにしていた。
うっ…かわゆい(胸を抑える)
いや、違う。決してロリコンやらショタコンじゃないからね!?
「大丈夫かな…?
もし落ち着いてたら…話を聞かせてほしいんだけど…」
「……私… 木津池神奈って言います…」
名前まで可愛いなんて…(2回目)
…体は震えているけれど、大分落ち着いてきたのだろう、
とても小さな声だったが、自己紹介してくれた。
「カンナのこと…もっと教えてくれるか…?」
「…はい、えっと…私…中学生です…。
それから、ええっと…
お姉ちゃんと一緒に…学校の帰りに…アイス食べて…。」
だけどお姉ちゃんがここにいるようには見えない。
まさか…!
「待ってください、サラさん!」
止めようとしたが、もう遅かった。
「あああああああああああああああああああ!!」
「お姉ちゃんが...!!死んじゃった...!! 私のせいで...!! なんで!?どうして!?
うわあああああああああああああああ!!」
………私の推理はよく当たる。
それが幸か不幸でも。
…私、は…