第一章後編
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「ふざけんが!殺されちまうんだぞ!こんな…何も言わず…死を望むだと……!!」
「もう…カンナは何も言いません…好きにしてください…」
そこまで言うとカンナちゃんは口を閉じた。
……カンナちゃんらしくない言動だ。
「……困りましたね…カンナさんは身代のカードを引いたのかもしれません」
「身代…!?」
「選ばれないと生き残れない…身代。ゆえに一芝居打ってるのです」
しかし、カンナちゃんがそんな頭脳戦を挑むとは到底思えない…誰かが、カンナちゃんに入れ知恵でもしない限りは……
「みんな、カンナちゃんの話題は一旦置いておこうよ。…まず、ギンくんやナオさんからも話を聞こう。その上で判断してみない?」
「同意です……このままカンナちゃんについて話し合っていても時間が無駄になるだけかと」
……やっぱり1番怪しいのはソウさん、だよな…探索に行く時、ソウさんとカンナちゃんはバーで待機していたし…カンナちゃんに協力を持ちかける隙はある。
「とりあえずギンくん、君から話を聞かせてくれないかな」「ニャ……」
そこでよりにもよってギンを指名するか……
「……ギン、話せそう?」
しゃがみこんで同じ目線で問いかける。ギンはこちらを見たが……何も言わなかった。うーん…どうしようか。
「…そうだ、ギン。確か、2階の黒の部屋で…シュレッダーの紙を元に戻そうとしてたんじゃなかったっけ。何か…見つけた?」
「そ……そうだ、ギン!すごいもの見つけたって言ってたよな!?見せてやれよ、2階で見つけたすごい物!」
「すごい物…かじゃ!?」
視線がギンに集まる。しかし……
「そんなの…ボク知らないニャン……」
「な…なんだって!?」
何か……あったのか?明らかに様子がおかしい。それは、メインゲームだからかと思っていたが……違う?
「レコ、ナギサ…お前さんたちの態度は立派じゃ…だけどな。ウソをついてまで守るのは違うんじゃねーかや!?」
「あぐぅ…!違う…!オレは…私は…ウソなんて…!」
「ウソなんてついてませんよ、Q太郎さん。私達の証言は食い違ってません、ギンが何かを見つけたのは本当のことだと思います」
「だがな…本人がそれを否定してるんだぞ!?」
そう言われると反論しにくいな……
「ギン、本当の事を言うんだ。レコさんやナギサを守ろう。言われ放題じゃ悔しいだろ?」
「……悔しい、悔しいニャン…でも……でも…」
「意気地無しのガキぜよ!それでも男かよ!」
「ぅぅう…」