第一章後編
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「意外と銃突きつけられたの根に持ってます?」
どうやらゴンベエさんは私に投票する気しかないようだ…まあ、銃突きつけられたもんね……
『ナギサさん、そんな冷静に頷いてる場合?このままだと危ないんじゃないかな?』
うーん…大丈夫だよ、多分。
「初めから怪しいと思っていた…こんなことに巻き込まれているのに女子中学生がこんなに冷静で居られるか?」
「痛いとこ突きますねー…」
意外と反論出来ない。途中から冷静に物事を考え過ぎたかもしれない。
「ナギサちゃんはほとんど複数人で行動していた…怪しいことは出来ないんじゃない?」
「ほ、他の人ならともかく…ナギサちゃんを疑うなんてサイテーです!」
「言い返してやろうぜ!ゴンベエさんは逆恨みしてるだけだ!」
「やれやれ…お友達が多いんだな。かかって来い紫藤ナギサ…!」
かかってこいと言われましても……
「何故冷静で居られるのか……ですか?」
「そうだ!貴様はオレに銃を突きつけた時も…オレが貴様に投票すると言った時でさえ、ほとんど動揺を見せなかった。大人ならともかく…中学生にそんな芸当が出来るとは思えない」
うわ……痛いとこ突くな……実際中学生じゃないのは事実だし…だけど、どうやって彼を納得させようか。確かに私が他の人より冷静で居るのは事実だろう、他に疑問に思っている人も居るかもしれない。
「確かに……それはボクも気になってたな。最初にあの部屋に落ちてきた時も…あんまり動揺してる様子なかったよね?何か理由があるのかな?」
ソウさんがゴンベエさんの援護射撃をするようにそう問いかけてくる。…本格的に疑われているな。
「………それは…」
「クク、やはりやましいことがあるんだな?」
『ナギサさん、どうするの?』
………こうする。
「…仕方ない、ですね。そこまで言われちゃ言うしかないです。
……実は、私……デスゲーム、これが初めてじゃないんです。」
「な……っ!?」
「はぁっ!?」
「…えっ?」
全体に動揺が走る。嘘をつく時には、ほんの少し真実を交えて話すと良い。そうすれば…真実味が増す。
「ちょ、ちょいと待てナギサ。それはつまり…お前さんはこのゲームが2回目ってことか!?」
「いいえ、このゲームに参加するのは初めてです。ただ…誘拐されて、殺し合いを強要されたことがあるだけです」
「…なるほどねー……だから銃を見たり、あんな仕掛けを見たりしても動揺しなかったワケだ」