第一章後編
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そこには、大きな砂時計が円を描いて並んでいた。………12個。
円の中心にはホエミーが居た。さっきまで私と話していたけど、どういう仕組みなんだろう。
「一番乗りですね、紫藤ナギサ。もしかして待ちきれませんでしたか?」
「そんなわけないでしょう、また蹴り飛ばされたいんですか?」
私の皮肉に彼女は眉を顰めたが、すぐに笑みに戻った。
「次したら殺しますから」
「……こわーい」
どうやら冗談では無さそうだ。2度同じ手は使えない、か。私が考え込んでいる隙に、ホエミーはどこかに行ってしまった。
「ナギサちゃん、早いねー」
「…あまり落ち着いていられなくて」
「まぁ、それもそうか」
緊張している様子のケイジさんと一言二言交わす。
Q太郎さん、ナオさん、カイさん……続々と人が集まってくる。ソウさんはその中でも顔色が悪くて少し心配だ。
「うふふ…あら、意外と参加するじゃないですか」
ホエミーが戻ってきた。敵サイドが現れたことによって部屋の空気が一段と険しくなる。
「皆さん、あの机をよーく見てください」
ホエミーが1点を指さす。すると、砂時計の下の部分に砂が現れる。よく見ると、上に砂が向かっていることが分かった。…どういう仕組みなんだろう。
「うふふ…世にも奇妙な逆さ砂時計です。この砂時計が全て上に言った時、話し合いは終了です。予選投票までは70分。その後決戦投票で20分話し合いが出来ます」
合計1時間半か……長く感じるけれど、実際話し合ってみると短い時間に感じるのだろうな…
「それでは、話し合いを始めましょうか」
「待てよ!カンナが…カンナがいねえ!」
レコさんが叫ぶ。周りを見回すと確かに、彼女の姿が見えない。
「ちょ…ちょっと待って!カンナは…絶対に来る!」「時間は有限です、彼女はそっちを選択した、それまでです。サラさんは…選択を間違えていませんね?」
ホエミーがサラさんに言う。本当に性格が悪いな、一々嫌味言わないとやってけないのだろうか。
「……来ますよ、カンナちゃんは」
「!」
サラさんがこちらを見る。不安そうに揺れる瞳を真っ直ぐ見つめて頷いた。
「それでは、メインゲームを開始します!皆様好きな机の前に立ってください」
誘導されるまま机の前に立つ。
左隣にはカイさん、右隣にはギンが立っている。
「これより、メインゲームを始めま──」
「待って……ください」
言葉を遮るように、弱々しい声が耳に届く。怯えた表情ながらも、そこにはカンナちゃんが立っていた。
円の中心にはホエミーが居た。さっきまで私と話していたけど、どういう仕組みなんだろう。
「一番乗りですね、紫藤ナギサ。もしかして待ちきれませんでしたか?」
「そんなわけないでしょう、また蹴り飛ばされたいんですか?」
私の皮肉に彼女は眉を顰めたが、すぐに笑みに戻った。
「次したら殺しますから」
「……こわーい」
どうやら冗談では無さそうだ。2度同じ手は使えない、か。私が考え込んでいる隙に、ホエミーはどこかに行ってしまった。
「ナギサちゃん、早いねー」
「…あまり落ち着いていられなくて」
「まぁ、それもそうか」
緊張している様子のケイジさんと一言二言交わす。
Q太郎さん、ナオさん、カイさん……続々と人が集まってくる。ソウさんはその中でも顔色が悪くて少し心配だ。
「うふふ…あら、意外と参加するじゃないですか」
ホエミーが戻ってきた。敵サイドが現れたことによって部屋の空気が一段と険しくなる。
「皆さん、あの机をよーく見てください」
ホエミーが1点を指さす。すると、砂時計の下の部分に砂が現れる。よく見ると、上に砂が向かっていることが分かった。…どういう仕組みなんだろう。
「うふふ…世にも奇妙な逆さ砂時計です。この砂時計が全て上に言った時、話し合いは終了です。予選投票までは70分。その後決戦投票で20分話し合いが出来ます」
合計1時間半か……長く感じるけれど、実際話し合ってみると短い時間に感じるのだろうな…
「それでは、話し合いを始めましょうか」
「待てよ!カンナが…カンナがいねえ!」
レコさんが叫ぶ。周りを見回すと確かに、彼女の姿が見えない。
「ちょ…ちょっと待って!カンナは…絶対に来る!」「時間は有限です、彼女はそっちを選択した、それまでです。サラさんは…選択を間違えていませんね?」
ホエミーがサラさんに言う。本当に性格が悪いな、一々嫌味言わないとやってけないのだろうか。
「……来ますよ、カンナちゃんは」
「!」
サラさんがこちらを見る。不安そうに揺れる瞳を真っ直ぐ見つめて頷いた。
「それでは、メインゲームを開始します!皆様好きな机の前に立ってください」
誘導されるまま机の前に立つ。
左隣にはカイさん、右隣にはギンが立っている。
「これより、メインゲームを始めま──」
「待って……ください」
言葉を遮るように、弱々しい声が耳に届く。怯えた表情ながらも、そこにはカンナちゃんが立っていた。
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