サラちゃんは私達から聞いて想像してしまったのか、顔を青くした。

ここは…あまり居ちゃいけない。
けれど、手がかりを見つけるために調べないわけには…


「……限界でしょ？ サラちゃん、ナギサちゃん。」

「ケイジさん…」

「……おまわりさん、この部屋を隅々まで調べてみるよ、2人は出てな。」

「え、いやでもケイジさ…」

「おまわりさんを信用しなって」


ケイジさんは私たちの背中を優しく押されると、そのまま私たちは外に出てしまった。



ケイジさん…自分でも気づいてないだろうけど……顔、真っ青だったのに…


「……サラさん、大丈夫ですか？」

「……ああ……」

「怖いなら、無理しなくたっていいんですよ。
ちょっと休みましょうか？」


サラちゃんは軽く肩を震わせていて、必死で恐怖に耐えようとしているようだった。


「……いや、そういうわけにはいかない…」

「……そうですか…」


不安だろうに、休みたいだろうに。

この子はすごいな…。


「私、ちょっとまだ調べたいことあるので…ここに残りますね。サラさんはどうしますか？」

「私は…1度下に戻ろうと思う。」

「わかりました、また後で。」

「ああ。」


さて……ケイジさんを連れ出すか。