第一章前編『決意と喪失』
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「何が言いたいのでしょうか…?」
「自己紹介をしようじゃないか。
お互いの不信感をすこしでも払おう。」
「自己紹介…ですか。」
ケイジさんはかなり手慣れてる感じがする。
この人警察だったりするのか…?
「それしかないだろう。
ね?サラちゃん、ナギサちゃん?」
しれっとした顔でこちらにも話かけるケイジさん。
なんで私もなんだよ…
「え…私に振られても…
でも、確かに…状況を確認したいです…」
「ナギサちゃんはどーかな?」
「なんでそこで私に振りますかね…
まあ、いいんじゃないですか。
何をするにしても、相手の名前や素性くらいは
知ってたほうがいいですよ。」
にしてもナギサちゃんって…
少々引いたのは言うまでもない。
「…ほら、冷静な子は言うことが違うよね。
よし 心構えができたら自己紹介タイムと行こう。
…そうだね、サラちゃん、オレに声かけてね」
今思ったけどもしかしてこの人さっきのことの仕返しか…?
そんなことを考えているとサラちゃんは
準備が出来た旨をケイジさんに伝えていた。
「オーケー。
えー、つーわけでオレ達はお互いのことをよく知るべきだと思いまーす。」
「にゃんでー? 知らないおじさんに
個人じょーほー教えたらいけないってママに言われてるワン。」
…かわいい。はっ、だめだだめだ。
この子しっかりしてるなあ。理由もちゃんと言えるとこもね。
…さっきからケイジさんの視線が痛いけど、無視だ無視。
「そっか。君はお母さんの言う事をちゃんと守ってるんだね。
でも今は緊急事態だ。少しでも状況を把握するためには…まず相手がどんな人か知るべきじゃないかな?」
ちょっとかがんで頭を軽く撫でる。
「たしかに姉ちゃんの言うとおりニャン!ボクも協力するワン!」
…どうしよう、本格的にかわいい。
落ち着け、私…!
「仕方ありませんね、何から話せばいいでしょうか。」
「なーに、簡単なことでいい。
名前と職業…順番に言ってみよー。」
「賛成です。
訳の分からないこの状況なら、それが一番だと思います。」
訳の分からない状況…本当にそうなのだろうか。
本当に彼らは…なにも知らないのか?
信じるために疑う。そうだ、私はいままでだってそうしてきたじゃないか。
疑って疑って疑って疑って疑って疑って…そうやって私は人を信じてきた。
そう、何もすることは変わらない。
信じるために、疑う。それだけだ。
「自己紹介をしようじゃないか。
お互いの不信感をすこしでも払おう。」
「自己紹介…ですか。」
ケイジさんはかなり手慣れてる感じがする。
この人警察だったりするのか…?
「それしかないだろう。
ね?サラちゃん、ナギサちゃん?」
しれっとした顔でこちらにも話かけるケイジさん。
なんで私もなんだよ…
「え…私に振られても…
でも、確かに…状況を確認したいです…」
「ナギサちゃんはどーかな?」
「なんでそこで私に振りますかね…
まあ、いいんじゃないですか。
何をするにしても、相手の名前や素性くらいは
知ってたほうがいいですよ。」
にしてもナギサちゃんって…
少々引いたのは言うまでもない。
「…ほら、冷静な子は言うことが違うよね。
よし 心構えができたら自己紹介タイムと行こう。
…そうだね、サラちゃん、オレに声かけてね」
今思ったけどもしかしてこの人さっきのことの仕返しか…?
そんなことを考えているとサラちゃんは
準備が出来た旨をケイジさんに伝えていた。
「オーケー。
えー、つーわけでオレ達はお互いのことをよく知るべきだと思いまーす。」
「にゃんでー? 知らないおじさんに
個人じょーほー教えたらいけないってママに言われてるワン。」
…かわいい。はっ、だめだだめだ。
この子しっかりしてるなあ。理由もちゃんと言えるとこもね。
…さっきからケイジさんの視線が痛いけど、無視だ無視。
「そっか。君はお母さんの言う事をちゃんと守ってるんだね。
でも今は緊急事態だ。少しでも状況を把握するためには…まず相手がどんな人か知るべきじゃないかな?」
ちょっとかがんで頭を軽く撫でる。
「たしかに姉ちゃんの言うとおりニャン!ボクも協力するワン!」
…どうしよう、本格的にかわいい。
落ち着け、私…!
「仕方ありませんね、何から話せばいいでしょうか。」
「なーに、簡単なことでいい。
名前と職業…順番に言ってみよー。」
「賛成です。
訳の分からないこの状況なら、それが一番だと思います。」
訳の分からない状況…本当にそうなのだろうか。
本当に彼らは…なにも知らないのか?
信じるために疑う。そうだ、私はいままでだってそうしてきたじゃないか。
疑って疑って疑って疑って疑って疑って…そうやって私は人を信じてきた。
そう、何もすることは変わらない。
信じるために、疑う。それだけだ。