「……やっぱり、メインゲームは行われてしまうのでしょうか…」

「…………」


サラちゃんがきゅっと顔を顰め、顔を下に向ける。そういえばギンくんはどうしてるのかというと、私の背中で寝ている。……緊張が解けたんだろうな。



「……回避は難しいだろうね…そんなのを許す奴らじゃない。そして始まってしまえば…みんな本気だ」


「………」


死にたくない。そう思わない人の方がきっと珍しいんだろう。私だってそうだ。

でも、私は＿＿己の目標を達成するためなら……




「それにおまわりさんも…死にたくないんだ」


「……うーん…私も、痛いのは嫌だなぁ…」


「私も…死ぬのは嫌……です…」


「死にたくないヤツなんていないさ…

きっと醜い争いになる…

お互いがお互いを…大嫌いになるかもしれない

それでももし生き残って…


まだおまわりさんに興味があれば…

2人にだけは教えてあげてもいいよ。」


「……私は絶対に…メインゲームを回避する方法を探します。」

「うん………覚悟だけは、しておくんだよ。」





「…………さて…どうしましょうか。1度戻りましょうか？」

「…そうだね。ギンも1度預けた方がいいだろうし……代わろうか？」

「いえ、大丈夫ですよ。流石に小学生を背負うくらいは力ありますから。」



広間に出れば、そこは暗闇だった。



「あれ…電気が消えてる？」

「おかしいですね……」

「……………」



１回だけならず2回も…

やっぱり、カードに気づかせるための細工なのか。そのための、蛍光塗料。