第一章前編『決意と喪失』
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私は、自分の顔が描かれた場所をタップする。
サラ 1票
ジョー 1票
ケイジ 1票
カンナ 1票
Qタロウ 1票
ソウ 0票
レコ 1票
ナギサ 1票
ナオ 0票
カイ 1票
ギン 1票
ミシマ 3票
その結果を見て、ピタリと固まってしまった。
ミシマさんが、3票。
ナオさんが0票のことから
恐らくミシマさんと票をお互いに入れ合ってみよう、
とでも言ったのだろうか。
と、順当にいくとソウさんは、まさかミシマさんに…?
いや、でも全員が他の人に入れた可能性もある。
でも私がその前に自分に入れてみよう、と言ったからその可能性は低い、はず…
「おや………偏ってしまったようですね。
これが、投票用タブレットなんですね……。」
「あはは、何か言うべきことはありますか?」
……… “言うべきこと”?
なにか、何かがおかしい。頬に冷や汗が伝う。
「…もしアナタが人間ならば言うでしょうねぇ
こんなことはおやめなさい、人の心があるならば…と。」
「うふふ、あいにく持ち合わせてございませんの。」
だめだ、だめだだめだ!わたし、私は――――
「えへへ、それよりもいいんですか?
最後の言葉がそれで」
その瞬間、私は完全に理解した。してしまった。
ミシマさんは………
殺されてしまう。
「…これはなんのマネですか…?
爆発は、しないのですよね…?」
「あはは、爆発は…ね?」
心臓の脈が打つ音がリアルに聞こえる。
やめていやだ、やめてくれ………!!
「なんですって…?」
「せ、先生………?」
「うふふ、あふ、あはは………!!」
「……!?
熱い…!!
がああ……! 首が…!!」
首輪の高温で焼かれて苦しむミシマさん。
私の頭は、心とは真逆に冷静になっていく。
咄嗟に近くにいたカンナちゃんの目を塞ぐ。
何か首輪を外すことが出来るもの、いやそんなものここには無い!そもそもそれで外すことが出来るのならとっくに試しているだろう。
そうだ、首輪を高温に出来るのなら、必ず管理している機械があるはずだ、ハートの通気口の先にあるのかもしれない。
私が思考しているその間にも、ミシマさんの悲鳴はどんどん大きくなっていく。
「先生!!! 先生ーーーーーーー!!」
ナオさんが首輪を外そうとしたのをミシマさんは突き飛ばした。
手、か…!
ナオさんが傷つかないように……
ミシマさんはこちらを見て、かすかに笑った。
……どうして、どうしてこんなに優しい人が、苦しまなきゃいけない…!?
サラ 1票
ジョー 1票
ケイジ 1票
カンナ 1票
Qタロウ 1票
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レコ 1票
ナギサ 1票
ナオ 0票
カイ 1票
ギン 1票
ミシマ 3票
その結果を見て、ピタリと固まってしまった。
ミシマさんが、3票。
ナオさんが0票のことから
恐らくミシマさんと票をお互いに入れ合ってみよう、
とでも言ったのだろうか。
と、順当にいくとソウさんは、まさかミシマさんに…?
いや、でも全員が他の人に入れた可能性もある。
でも私がその前に自分に入れてみよう、と言ったからその可能性は低い、はず…
「おや………偏ってしまったようですね。
これが、投票用タブレットなんですね……。」
「あはは、何か言うべきことはありますか?」
……… “言うべきこと”?
なにか、何かがおかしい。頬に冷や汗が伝う。
「…もしアナタが人間ならば言うでしょうねぇ
こんなことはおやめなさい、人の心があるならば…と。」
「うふふ、あいにく持ち合わせてございませんの。」
だめだ、だめだだめだ!わたし、私は――――
「えへへ、それよりもいいんですか?
最後の言葉がそれで」
その瞬間、私は完全に理解した。してしまった。
ミシマさんは………
殺されてしまう。
「…これはなんのマネですか…?
爆発は、しないのですよね…?」
「あはは、爆発は…ね?」
心臓の脈が打つ音がリアルに聞こえる。
やめていやだ、やめてくれ………!!
「なんですって…?」
「せ、先生………?」
「うふふ、あふ、あはは………!!」
「……!?
熱い…!!
がああ……! 首が…!!」
首輪の高温で焼かれて苦しむミシマさん。
私の頭は、心とは真逆に冷静になっていく。
咄嗟に近くにいたカンナちゃんの目を塞ぐ。
何か首輪を外すことが出来るもの、いやそんなものここには無い!そもそもそれで外すことが出来るのならとっくに試しているだろう。
そうだ、首輪を高温に出来るのなら、必ず管理している機械があるはずだ、ハートの通気口の先にあるのかもしれない。
私が思考しているその間にも、ミシマさんの悲鳴はどんどん大きくなっていく。
「先生!!! 先生ーーーーーーー!!」
ナオさんが首輪を外そうとしたのをミシマさんは突き飛ばした。
手、か…!
ナオさんが傷つかないように……
ミシマさんはこちらを見て、かすかに笑った。
……どうして、どうしてこんなに優しい人が、苦しまなきゃいけない…!?