第一章前編『決意と喪失』
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「あはは、ナギサさんは中々頭が回るんですねぇ…。」
「…………。」
そう、勝手な行動であるのなら、ね。
もしその行動が許可されているとしたら…それはもう、止められない。
この首輪が、爆発“は”しないこと…それこそが本命。
私は顔を顰めた。こいつ…なんかおかしいな……。
でも、聞かなきゃいけないことはある。
「………メインゲームとは?」
「アナタ達は外に出るためにこれから大きな試練を受けていただきます。
これまでのように優秀な者が生き、
劣等な者が死ぬというような楽なものではありません。
この中から確実に一人……死ぬのです。
そしてその死ぬ人間は…アナタ方で多数決で決めていただきます。」
多数決。…へぇ、これはまた悪趣味だな。
誰かを私達が投票して殺す。
いや、誘拐犯側が処刑するのかもしれないが………
自分達で決める、というのはその人を間接的に殺すのとはぼ同じだ。それ故に、罪悪感を背負ってしまう…そういう状態が思い浮かんだ。
「………え?」
「自分達で決めろ……と言っているんです。
最も不要で、嫌われ者で、死んでいい者を。」
「バカなこと言ってるんじゃねぇ…!!
そんなことするワケねーだろ!!」
「あはは、ならみんなまとめて飢えて死んでください。」
「わっ、シンプル…だね。」
もう誰一人として声を発することはなかった。
……私はどうするべきかな。
「あはは、皆様そんな青白い顔してないで!
良い物配りますからね!」
そうしてホエミーは私たちにタブレットを配っていく。
にしても、最初に落ちた時の声とは違うな……他のフロアの担当なのだろうか。
また後で色々考えなきゃね。
「えへへ、行き渡りましたね。
それでは実際に使いながら機能を確かめてみましょう。
多数決というのは誰が誰に入れたかわかると争いに発展してしまいますよね?
うふふ…そこでこのタブレットで投票を行うことで誰が誰に票を入れたのか、わからなくなります。えへへ、試しに誰でもいいので投票してみましょう!」
「えーと………みなさん、試しに自分に入れてみませんか?自分に投票できるのかも試してみたいですし……。」
本当にこの投票は何も起こらないのか?
もし本当に何も起こらないとする条件があるなら、それは……
全員が同じ票の数になること、だ。
「…………。」
そう、勝手な行動であるのなら、ね。
もしその行動が許可されているとしたら…それはもう、止められない。
この首輪が、爆発“は”しないこと…それこそが本命。
私は顔を顰めた。こいつ…なんかおかしいな……。
でも、聞かなきゃいけないことはある。
「………メインゲームとは?」
「アナタ達は外に出るためにこれから大きな試練を受けていただきます。
これまでのように優秀な者が生き、
劣等な者が死ぬというような楽なものではありません。
この中から確実に一人……死ぬのです。
そしてその死ぬ人間は…アナタ方で多数決で決めていただきます。」
多数決。…へぇ、これはまた悪趣味だな。
誰かを私達が投票して殺す。
いや、誘拐犯側が処刑するのかもしれないが………
自分達で決める、というのはその人を間接的に殺すのとはぼ同じだ。それ故に、罪悪感を背負ってしまう…そういう状態が思い浮かんだ。
「………え?」
「自分達で決めろ……と言っているんです。
最も不要で、嫌われ者で、死んでいい者を。」
「バカなこと言ってるんじゃねぇ…!!
そんなことするワケねーだろ!!」
「あはは、ならみんなまとめて飢えて死んでください。」
「わっ、シンプル…だね。」
もう誰一人として声を発することはなかった。
……私はどうするべきかな。
「あはは、皆様そんな青白い顔してないで!
良い物配りますからね!」
そうしてホエミーは私たちにタブレットを配っていく。
にしても、最初に落ちた時の声とは違うな……他のフロアの担当なのだろうか。
また後で色々考えなきゃね。
「えへへ、行き渡りましたね。
それでは実際に使いながら機能を確かめてみましょう。
多数決というのは誰が誰に入れたかわかると争いに発展してしまいますよね?
うふふ…そこでこのタブレットで投票を行うことで誰が誰に票を入れたのか、わからなくなります。えへへ、試しに誰でもいいので投票してみましょう!」
「えーと………みなさん、試しに自分に入れてみませんか?自分に投票できるのかも試してみたいですし……。」
本当にこの投票は何も起こらないのか?
もし本当に何も起こらないとする条件があるなら、それは……
全員が同じ票の数になること、だ。