第一章前編『決意と喪失』
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サラside続きます
「しょうがねえだろ!ダミー弾の話なんて今聞いたんだ!!それに、全然別のゲームの可能性もあるぜよ!!」
「違いますね、集中力ですよ。
現に私は始まる前から、『ロシアンルーレット』ではないかと思っていました。
……それこそ、実弾の話を聞く前にね。」
ざわりとした。
私がリボルバーと実弾を見せる前から、このことを考えていたのか……?
「はぁ!?じゃあ、あそこの鉄格子のことは……!!」
「そうですね、なんとなくわかっていました。
でもここに来たときには7人だったので……まだ大丈夫と思って油断していました。」
そうか、ここに来た時に扉の方を見ていたのはそういうことだったのか。
ナギサの不可解な行動がだんだんと線に繋がっていく。
「せめて伝えてくれても良かったんじゃないか……?」
誰かにでも伝えても、良かったんじゃないか。
私が思ったその考えをジョーが代弁するように聞く。
ナギサは静かに首を横にふった。
「そんなことしたら皆ここに入りたがりたくなくなるじゃないですか。恐らくこのゲームのクリアした時の報酬は、体のパーツです。
これは避けては通れない道なんですよ。」
「お前は一体どこまで考えて行動してたんだ……。」
つまりナギサはここに閉じ込められると分かっていた上で、考えていたのかもしれない。
誰も死なないで済む、方法を。
「まあ、仮に『ロシアンルーレット』の話をしたとして……、
一般中学生の私の話を、サラさんやケイジさんはともかく、ソウさんやジョーさん、Qタロウさんやカイさんがまともに聞き入れてくれるとも思いませんし…ね?」
「ナギサちゃんが一般の枠に入るとは思わないけどね……。」
私もそう思う。
だけどナギサはあははーとケロッとした顔で笑うだけだった。どうやら、ケイジさんの言うことは無視することに決めたらしい。
少しだけケイジさんが可哀そうに見えた。
「さて話は少々ずれましたが、私が話したかったことはそんなとこです。」
「………分かったよ。確かにオレには無理かもしれねー。
けどな! まだ言いてぇことがある!
ケイジ! お前さんがチャレンジャーをやればいい話じゃねえか!職業柄、修羅場だってかいくぐってるハズだろ!」
「………。」
サラside終
「しょうがねえだろ!ダミー弾の話なんて今聞いたんだ!!それに、全然別のゲームの可能性もあるぜよ!!」
「違いますね、集中力ですよ。
現に私は始まる前から、『ロシアンルーレット』ではないかと思っていました。
……それこそ、実弾の話を聞く前にね。」
ざわりとした。
私がリボルバーと実弾を見せる前から、このことを考えていたのか……?
「はぁ!?じゃあ、あそこの鉄格子のことは……!!」
「そうですね、なんとなくわかっていました。
でもここに来たときには7人だったので……まだ大丈夫と思って油断していました。」
そうか、ここに来た時に扉の方を見ていたのはそういうことだったのか。
ナギサの不可解な行動がだんだんと線に繋がっていく。
「せめて伝えてくれても良かったんじゃないか……?」
誰かにでも伝えても、良かったんじゃないか。
私が思ったその考えをジョーが代弁するように聞く。
ナギサは静かに首を横にふった。
「そんなことしたら皆ここに入りたがりたくなくなるじゃないですか。恐らくこのゲームのクリアした時の報酬は、体のパーツです。
これは避けては通れない道なんですよ。」
「お前は一体どこまで考えて行動してたんだ……。」
つまりナギサはここに閉じ込められると分かっていた上で、考えていたのかもしれない。
誰も死なないで済む、方法を。
「まあ、仮に『ロシアンルーレット』の話をしたとして……、
一般中学生の私の話を、サラさんやケイジさんはともかく、ソウさんやジョーさん、Qタロウさんやカイさんがまともに聞き入れてくれるとも思いませんし…ね?」
「ナギサちゃんが一般の枠に入るとは思わないけどね……。」
私もそう思う。
だけどナギサはあははーとケロッとした顔で笑うだけだった。どうやら、ケイジさんの言うことは無視することに決めたらしい。
少しだけケイジさんが可哀そうに見えた。
「さて話は少々ずれましたが、私が話したかったことはそんなとこです。」
「………分かったよ。確かにオレには無理かもしれねー。
けどな! まだ言いてぇことがある!
ケイジ! お前さんがチャレンジャーをやればいい話じゃねえか!職業柄、修羅場だってかいくぐってるハズだろ!」
「………。」
サラside終