第一章前編『決意と喪失』
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どうやら体が中学生の時に縮んでいるらしい。
なぜ縮んでいるかはわからないが…
どちらにせよ、まずはここについてを考えなければいけないだろう。
「……よろしくね、日向くん。」
この部屋には情報があまりないので、とりあえず私は扉の外にでた。
扉の外はとても暗く、どこまでも先が終わりがないように感じられた。
覚悟を決め、踏み出すと床が突然抜ける。
近くで、
「紫藤ナギサ、最初の試練突破。」
と聞こえた。
その瞬間私は、“異空間”を作動させた。
――――――――
「やあ、ナギサさん。随分と災難だったね。」
彼…狛枝くんはひらりと手を振る。
「狛枝くん……キミはあれについてどう思う?」
「うーん…流石のボクも気分が悪いかなぁ。」
「だよねー………」
私は軽くため息をつく。
「どうやら、かなり面倒なことになったぽいね…」
この急過ぎる展開に、ついてこれた人はどれだけいるのだろうか。
いや、ほとんどいないだろう。
誰でもとっつきやすいように
まずは、オーソドックスに自己紹介からしようと思う。
…私の名前は紫藤ナギサ。
“超高校級の天才”だ。
突然だが、私はいくつか能力を持っている。
そのうちのひとつ、異空間を創りだすことが出来るもの…
それを今作動させた。
そして、この異空間に居る「狛枝くん」は、
ここに存在するアルターエゴのようなものだ。
彼と…あと2人いるのだが、そこはまた今度。
彼らは、もちろん異空間の外に出ることも出来て、私が使える能力は同じように使える。
とっても便利だ。
ところで今私は実際の世界では、落ちた状態のまま止まっている。
この部屋にいる時は基本時間は動かないように設定を弄ってある。
誰か人に見られているようだったし…
考えごとにはここが一番だ。
…何も出来ないあの頃と私は違う。
今度こそ、全部救って見せようじゃないか。
「……狛枝くん、ちょっとお願いごとがあるんだけどいいかな?」
「うん、ボクに出来ることならなんでも。」
_____
「……分かったよ、ボクに任せておいて。」
希望の君の役に立てるなんて……!
とかなんとか言っている狛枝くんを無視して、私はさっさと戻った。