第一章前編『決意と喪失』
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「ここは、遊戯場……?
…にしては…随分寂しげだね。」
「なにか仕掛けがありそうですね。」
「サラさんの洞察力は頼りになるなあ。」
そこにはダーツ台と、赤い扉、そして青い扉があるだけだった。
遊戯場にしては中々寂しい。
サラちゃんは、思いついたのかのようにダーツを取り出す。
「あ、サラさん、ちょっと待ってください!」
サラちゃんがダーツを投げようとするのを止める。
「どうしたんだ? ナギサ。」
「ほら、上を見てください。」
そう言って私はダーツ台の上を指さす。
かなりの風が吹いているのだ。
「風が吹いてますよ、
恐らくこのまま投げても下に落ちてしまいます。」
「あ、本当だ。しかもそよ風って感じじゃないね……。」
「それもそうだな。教えてくれてありがとう。」
にこっとサラちゃんが笑う。
アッ、魂が浄化される音が……。
天使なのか、なるほど天使だな。
そんな邪なことを考えつつ、いーえ?とポーカーフェイスを保ちながら笑う。我ながらよくできたものだと思う、褒めて欲しいくらいだ。
そんなことを考えながら移動し、
赤い扉に手をかけるが、開かない。
「うーん、カギがかかってますね…。」
「ここも開かないのか……。」
へー、これ内側から施錠するタイプか。
今までに開かなかったのは、
食堂の厨房と、ここの赤の扉か。
でもあの感じだと、探索は自由に出来るはずだけど……。
もしかして、中に誰かいる?
誘拐犯側…の可能性は低いだろう。
こんなわかりやすいとこには作らない。
となると、あの場所に落ちてきたけど、隠れている人がいるのか?
蹴破ぶってやろうかと思ったが、ちょっとそれは色々と面倒くさい。
どちらにせよ、状況を確認するために様子を見に来たりするだろう。
と、なるとまず先に青い扉を調べよう。
私は扉を開いた。
…にしては…随分寂しげだね。」
「なにか仕掛けがありそうですね。」
「サラさんの洞察力は頼りになるなあ。」
そこにはダーツ台と、赤い扉、そして青い扉があるだけだった。
遊戯場にしては中々寂しい。
サラちゃんは、思いついたのかのようにダーツを取り出す。
「あ、サラさん、ちょっと待ってください!」
サラちゃんがダーツを投げようとするのを止める。
「どうしたんだ? ナギサ。」
「ほら、上を見てください。」
そう言って私はダーツ台の上を指さす。
かなりの風が吹いているのだ。
「風が吹いてますよ、
恐らくこのまま投げても下に落ちてしまいます。」
「あ、本当だ。しかもそよ風って感じじゃないね……。」
「それもそうだな。教えてくれてありがとう。」
にこっとサラちゃんが笑う。
アッ、魂が浄化される音が……。
天使なのか、なるほど天使だな。
そんな邪なことを考えつつ、いーえ?とポーカーフェイスを保ちながら笑う。我ながらよくできたものだと思う、褒めて欲しいくらいだ。
そんなことを考えながら移動し、
赤い扉に手をかけるが、開かない。
「うーん、カギがかかってますね…。」
「ここも開かないのか……。」
へー、これ内側から施錠するタイプか。
今までに開かなかったのは、
食堂の厨房と、ここの赤の扉か。
でもあの感じだと、探索は自由に出来るはずだけど……。
もしかして、中に誰かいる?
誘拐犯側…の可能性は低いだろう。
こんなわかりやすいとこには作らない。
となると、あの場所に落ちてきたけど、隠れている人がいるのか?
蹴破ぶってやろうかと思ったが、ちょっとそれは色々と面倒くさい。
どちらにせよ、状況を確認するために様子を見に来たりするだろう。
と、なるとまず先に青い扉を調べよう。
私は扉を開いた。