第一章前編『決意と喪失』
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ごめん、ごめん、ごめん。
助けてあげれなくて、ごめん。
私は、分かっていたのに。“彼女”が絶望であることに。
私がもし、あの時行動していたら…
ううん、せめて貴方が生きていれば、きっと、私は……
私は、いつものように笑った。
「大丈夫だよ。」
ねぇ、私はちゃんと笑えてる?
――――――――――
「っ!」
意識が覚醒する。
ここは一体、どこ?
上手く回らない頭で思考する。
その部屋は一面真っ白……とまでは行かなかったが、
どこか異様な雰囲気だった。
私は床に転がっており、後ろには扉、前にはモニターらしきものがあった。
扉をどうにかこじ開けようとするが、開かない。
恐らくモニターをどうにかすればいいはず……
そんなことを考えているとモニターの電源がついた。
そこに映されたものを見て、一瞬思考が停止した。
画面に映ったのは、メガネをかけた男性。
後ろには斧が揺れている。
「あのっ、大丈夫ですか!!」
と、声をかけてみる。
男性はこちらに気づいておらず、
“…許さない……” “チドウインサラ…”
などと口走っている。
こちらは見えていないんだろう。
その男性はそのまま…こと切れてしまった。
…正直言って、とても不愉快な映像だった。
私に見せるだけ見せておきながら、こちらはなにも出来ない。
あの時を思い出させる様な……絶望的な映像。
がちゃり、と後ろから扉の開くような音がした。
部屋の外になにがあるかも分からないので、一応状況を整理しようと思う。
そうして私は目覚めた時の違和感……
自分の体が小さくなっていること について考えることにした。
助けてあげれなくて、ごめん。
私は、分かっていたのに。“彼女”が絶望であることに。
私がもし、あの時行動していたら…
ううん、せめて貴方が生きていれば、きっと、私は……
私は、いつものように笑った。
「大丈夫だよ。」
ねぇ、私はちゃんと笑えてる?
――――――――――
「っ!」
意識が覚醒する。
ここは一体、どこ?
上手く回らない頭で思考する。
その部屋は一面真っ白……とまでは行かなかったが、
どこか異様な雰囲気だった。
私は床に転がっており、後ろには扉、前にはモニターらしきものがあった。
扉をどうにかこじ開けようとするが、開かない。
恐らくモニターをどうにかすればいいはず……
そんなことを考えているとモニターの電源がついた。
そこに映されたものを見て、一瞬思考が停止した。
画面に映ったのは、メガネをかけた男性。
後ろには斧が揺れている。
「あのっ、大丈夫ですか!!」
と、声をかけてみる。
男性はこちらに気づいておらず、
“…許さない……” “チドウインサラ…”
などと口走っている。
こちらは見えていないんだろう。
その男性はそのまま…こと切れてしまった。
…正直言って、とても不愉快な映像だった。
私に見せるだけ見せておきながら、こちらはなにも出来ない。
あの時を思い出させる様な……絶望的な映像。
がちゃり、と後ろから扉の開くような音がした。
部屋の外になにがあるかも分からないので、一応状況を整理しようと思う。
そうして私は目覚めた時の違和感……
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