攻め主
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「ね、腐川さん。俺とデートしない?」
にこっと、普通の女子ならば惚れてしまいそうな笑みで、頬杖をつきながらそいつは爆弾を放った。
「……あんた、正気?」
口から出たのは神城の正気を疑う内容。
「至って正気だよ、腐川さん。」
あたしがなんの可愛げもない言葉を発しているのにも関わらず、神城は全くといって笑みを絶やさない。
……あたしになにかと付きまとう時点で、可笑しいやつとは思ってたけれど…
ここまでだとは思わなかった。
あたしが沈黙してるのを、納得が行ってないと思ったのか
そいつは本日二回目の爆弾を投下した。
「腐川さんはさ、絶対可愛いと思うんだよね。」
「か、かわっ……!?」
流石にたちの悪い冗談だとは思っているものの、
こう顔立ちが整った神城に言われると恥ずかしくなる。
「言っとくけど冗談じゃないからね。あと……」
話を聞いてみると、ファッション関連のスキルも磨きたいということらしい。
“超高校級の天才”としてクラスや希望峰学園全体で考えてもかなり名の知れた神城。
それ故に、才能のテストは大変らしい。
「各分野の一定の情報や技術って…アバウトすぎるよな。」
そりゃそうだ。希望峰学園の“各分野の一定”と言うと、
その分野の超高校級と渡り合えるレベルの話。
だから神城は常日頃から色々な“超高校級”とのパイプを持っていて、聞けば大抵の超高校級の居場所が分かる…という感じになっている。
つまり、今回のデートとやらも、その才能磨きの一環なわけで…
「で、どうかな腐川さん?」
「い、嫌よ!あんたみたいな有名人と一緒にいたりしたら後ろから刺されるわよ!?」
「…この前話した本貸してあげ「し、しょうがないわね!ちょっとなら付き合ってあげてもいいわよ!」
本当? じゃあ土曜日ね!
柔らかな、嬉しそうな表情で微笑む。
や、やってしまった…………
後悔既に時遅し、とはよく言ったものだけど…
そういえば、あのトラウマが“デート”と言わないのなら、
これは初デートになるのかしら?
ま、まさか、初デートが超がつくほどの有名人の神城だなんて……
…本当土曜日あいつのファンに刺されないかしら……?
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