雪花の負け犬
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こんな夢をみた。
僕は一人、縁側に座っている。
齢は10くらいの幼子の僕が、その頃住んでいた家の縁側に座っていた。
隣を見ると、健彦が縁側から足を投げ出して、寝転がっている。いびきをかいて、気持ち良さそうに眠っている。
空を見上げると、満天の星。
手元を見ると、歪に切られた西瓜。
ああ、そうだ。今日は花火が上がった日だった。少し遠くだが、向こうの山に小さく見える花火を健彦を眺めたんだった。
健彦ったら、お酒が弱い癖に飲み過ぎちゃって花火が終わってすぐに寝てしまったんだった。
食べかけの西瓜を、皿に戻して健彦を見る。
ぺしぺしと足を叩くが、呻るだけで、一向に目が覚めない。
こんな所で寝てたら、風邪引いちゃうだろ。健彦、起きてよ。
呼び掛けても、なかなか起きない。
もうっ! と憤慨して、健彦の鼻を抓む。いびきが止まり、苦しそうな顔をしてようやく起きた。
「なんでぃ。坊……まだ寝てんのかい」
は? 寝てたのは健彦の方だろ。
「あん? 何言ってんだ。寝惚けてんなら、さっさと目を覚ませ。あの兄ちゃん。ずっと待ってるぞ」
だからなんの話……
「あのチビスケ3人組も、ずっと待ってる」
健彦、酔っ払ってるの? 僕はさっきから起きてるよ。
「他にもお前を待ってるやつが大勢いるぞ。だからさっさと起きろ。寝坊助」
……やだ
「は? なんでだよ」
健彦ともう会えなくなる気がするんだ。
「……坊」
やっと、気が付いた。これは夢なんだろ?覚めてしまったら、健彦も消えてしまうんだろ?
「坊。」
だから……
「お前、頭いい癖に馬鹿だなぁ!!」
え
「なんでぃ、会えなくなるって! 坊、ワガママ言ってねぇで、さっさと目を覚ましやがれってんだ!! ……俺はいつでも、坊の側にいるんだからよ。__だから、四の五の言ってねぇで、さっさと起きやがれ」
僕は一人、縁側に座っている。
齢は10くらいの幼子の僕が、その頃住んでいた家の縁側に座っていた。
隣を見ると、健彦が縁側から足を投げ出して、寝転がっている。いびきをかいて、気持ち良さそうに眠っている。
空を見上げると、満天の星。
手元を見ると、歪に切られた西瓜。
ああ、そうだ。今日は花火が上がった日だった。少し遠くだが、向こうの山に小さく見える花火を健彦を眺めたんだった。
健彦ったら、お酒が弱い癖に飲み過ぎちゃって花火が終わってすぐに寝てしまったんだった。
食べかけの西瓜を、皿に戻して健彦を見る。
ぺしぺしと足を叩くが、呻るだけで、一向に目が覚めない。
こんな所で寝てたら、風邪引いちゃうだろ。健彦、起きてよ。
呼び掛けても、なかなか起きない。
もうっ! と憤慨して、健彦の鼻を抓む。いびきが止まり、苦しそうな顔をしてようやく起きた。
「なんでぃ。坊……まだ寝てんのかい」
は? 寝てたのは健彦の方だろ。
「あん? 何言ってんだ。寝惚けてんなら、さっさと目を覚ませ。あの兄ちゃん。ずっと待ってるぞ」
だからなんの話……
「あのチビスケ3人組も、ずっと待ってる」
健彦、酔っ払ってるの? 僕はさっきから起きてるよ。
「他にもお前を待ってるやつが大勢いるぞ。だからさっさと起きろ。寝坊助」
……やだ
「は? なんでだよ」
健彦ともう会えなくなる気がするんだ。
「……坊」
やっと、気が付いた。これは夢なんだろ?覚めてしまったら、健彦も消えてしまうんだろ?
「坊。」
だから……
「お前、頭いい癖に馬鹿だなぁ!!」
え
「なんでぃ、会えなくなるって! 坊、ワガママ言ってねぇで、さっさと目を覚ましやがれってんだ!! ……俺はいつでも、坊の側にいるんだからよ。__だから、四の五の言ってねぇで、さっさと起きやがれ」