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「アンタ誰?」
お兄さんはちらっとこっちを一瞥すると歩みを止めることなく歩く片手間で問いかけてきた
「あ、あのさっきの…。ありがとうございました」
いきなり名前を自己紹介するのも違う気がして、私も自分のことをなんて説明したらいいのか分からず説明にもだつくけど、歩幅の違うお兄さんの後を追うように早足で追いかけながらお礼を言う
「あー、別に助けたわけじゃねーから。邪魔だっただけ。」
なんかいたなぁ、くらいのノリで私の存在を思い出したらしいお兄さんはそう言った
「でも助かったので。ありがとうございました!あの…お礼をしたいんですが」
少女漫画でよく見るピンチを助けてもらったお礼にお食事でも、なんて言うつもりもないけれど、こういう時何かお礼をしたほうがいいのかなって頭はあった
「いや、別にいらねーけど」
むしろ引き止めるなと言いたげなお兄さんはちょっと迷惑そうだったけど、流石に何もせずにサヨナラするのもなぁ…なんて
その辺で缶コーヒーでも奢ろうかななんて考えたけどあいにくこの路地裏に自動販売機はない
かといって大通りまでわざわざこのお兄さんを引っ張って移動するのも気が引けた私は、丁度自分がバイト帰りであることを思い出した
右手には明日自分のお昼ご飯にしようとしてバイト中に作ったお弁当がある
<フレッシュ弁当>とデカデカと店名を書いた袋は全然お洒落でもなんでもないけどうちのバイト先のお弁当の味には自信がある
フレッシュ弁当はここ六本木では珍しい手作りが売りのコスパがいいお弁当屋さん
お昼にはそれなりに行列もできるし、子供からサラリーマンのおじちゃん、そして主婦の奥様方にまで幅広く重宝されているお店なのだ
「あの良かったら、これうちのバイト先のお弁当なんですけど!貰ってください!」
半ば押し付けるような形でお兄さんにお弁当を差し出した
「いや、だから…」
何言ってんだこいつみたいな目でお兄さんが怪しそうにこちらを見る
このままではお兄さんも永遠にお弁当を受け取ってくれる気配がなかったので少し強引にお兄さんにお弁当を握らせて
「美味しいので!ぜひ!良かったらうちのお弁当屋さんにも来てみてください!本当にありがとうございました!」
私は自分が言いたいことだけ伝えて最後に頭を下げるとギリギリの終電を言い訳にしてその場を立ち去った
お兄さんはちらっとこっちを一瞥すると歩みを止めることなく歩く片手間で問いかけてきた
「あ、あのさっきの…。ありがとうございました」
いきなり名前を自己紹介するのも違う気がして、私も自分のことをなんて説明したらいいのか分からず説明にもだつくけど、歩幅の違うお兄さんの後を追うように早足で追いかけながらお礼を言う
「あー、別に助けたわけじゃねーから。邪魔だっただけ。」
なんかいたなぁ、くらいのノリで私の存在を思い出したらしいお兄さんはそう言った
「でも助かったので。ありがとうございました!あの…お礼をしたいんですが」
少女漫画でよく見るピンチを助けてもらったお礼にお食事でも、なんて言うつもりもないけれど、こういう時何かお礼をしたほうがいいのかなって頭はあった
「いや、別にいらねーけど」
むしろ引き止めるなと言いたげなお兄さんはちょっと迷惑そうだったけど、流石に何もせずにサヨナラするのもなぁ…なんて
その辺で缶コーヒーでも奢ろうかななんて考えたけどあいにくこの路地裏に自動販売機はない
かといって大通りまでわざわざこのお兄さんを引っ張って移動するのも気が引けた私は、丁度自分がバイト帰りであることを思い出した
右手には明日自分のお昼ご飯にしようとしてバイト中に作ったお弁当がある
<フレッシュ弁当>とデカデカと店名を書いた袋は全然お洒落でもなんでもないけどうちのバイト先のお弁当の味には自信がある
フレッシュ弁当はここ六本木では珍しい手作りが売りのコスパがいいお弁当屋さん
お昼にはそれなりに行列もできるし、子供からサラリーマンのおじちゃん、そして主婦の奥様方にまで幅広く重宝されているお店なのだ
「あの良かったら、これうちのバイト先のお弁当なんですけど!貰ってください!」
半ば押し付けるような形でお兄さんにお弁当を差し出した
「いや、だから…」
何言ってんだこいつみたいな目でお兄さんが怪しそうにこちらを見る
このままではお兄さんも永遠にお弁当を受け取ってくれる気配がなかったので少し強引にお兄さんにお弁当を握らせて
「美味しいので!ぜひ!良かったらうちのお弁当屋さんにも来てみてください!本当にありがとうございました!」
私は自分が言いたいことだけ伝えて最後に頭を下げるとギリギリの終電を言い訳にしてその場を立ち去った