⑴出会い
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< ホークス目線のお話です >
面倒くさい
上から呼び出されて何かと事件かと思えば
どこの誰かも知らない女との見合い話だった
周りの連中が上辺だけの功績を讃える
君ももういい歳なんだからそろそろ身を固めた方がいいだのなんだのとそんなものは余計な世話だ
今まで通り「まぁそのうち〜」なんてさらっと流してしまえばよかったものを、今回は随分と上のお偉い重役様が絡んできているらしい
<個性婚>
両親の遺伝子を選んで、生まれながらにプロヒーローの資質を宿した子供を作ろうっていう結婚。つまりはヒーローの個性にしか興味がないお偉い様のありがたーいお考えだ
噂には聞いたことがあったし近しい人でいうと現No.1ヒーローのエンデヴァーさんがそれだ
彼は自分の個性に誇りを持ってる
プロとしての志も高いし俺なんかとか違う
今までだって見合いの話がなかったわけじゃない
うまくかわして今まで逃げてきた結果がこれだ
さすがに今回のお偉い重役様のご紹介を無碍にするわけにはいかない
これも仕事の一環だと、頭で割り切る
顔だけ適当に合わせて向こうのお嬢さんに失礼がないように断ればいい
ご丁寧に用意された見合い相手の資料にも一度も目を通すことがないまま今日を迎えた
指定された時刻までまだ30分以上ある
お偉い重役様は時間ギリギリか、はたまた遅れてくるのは目に見えていた
綺麗に飾られた部屋の一室でぼんやりと窓際で外を見る
コンコン
控えめに扉をノックする音が聞こえた
ああ、相手のお嬢さんかな
くそ真面目に30分前からお出ましか
少し遅れてとりあえず返事はしてみる
「はーい」
女の子特有の可愛らしい声が聞こえた
「し、失礼します」
ギギギとぎこちなく開かれた扉から控えめに顔を出した彼女とばっちり目があった
大きな目をぱっちり開いて何か言いたげな顔をしているように見えたけどとりあえず俺から話しかけて様子を伺う
「あれ〜、早いですね〜」
彼女は緊張しているのかすごく小さな声で何か言ってた
おそらく話の流れからして挨拶でもしてきたんだろう
適当に話を合わせておくか
「こんにちは〜。今日は少し暑いですね」
別に会話は続かなくてもいい
また窓際から外に視線を向けた時だった
「………あっ!」
「えっ?」
彼女が急にでかい声を出すもんだから普通に驚いた
「あ、すみません…。なんか見たことあるなって思って…」
あ〜はいはい、なるほどね
その反応はもう腐るほど知っている
「鷹見啓悟。ヒーロー名はホークスです」
「あっ、えっと、私は………」
彼女が自分の自己紹介を始めようとしていたのが聞こえて咄嗟に声が出た
「あ〜、いいです。興味ないんで」
あーあ、間違えた
面倒くさい
上から呼び出されて何かと事件かと思えば
どこの誰かも知らない女との見合い話だった
周りの連中が上辺だけの功績を讃える
君ももういい歳なんだからそろそろ身を固めた方がいいだのなんだのとそんなものは余計な世話だ
今まで通り「まぁそのうち〜」なんてさらっと流してしまえばよかったものを、今回は随分と上のお偉い重役様が絡んできているらしい
<個性婚>
両親の遺伝子を選んで、生まれながらにプロヒーローの資質を宿した子供を作ろうっていう結婚。つまりはヒーローの個性にしか興味がないお偉い様のありがたーいお考えだ
噂には聞いたことがあったし近しい人でいうと現No.1ヒーローのエンデヴァーさんがそれだ
彼は自分の個性に誇りを持ってる
プロとしての志も高いし俺なんかとか違う
今までだって見合いの話がなかったわけじゃない
うまくかわして今まで逃げてきた結果がこれだ
さすがに今回のお偉い重役様のご紹介を無碍にするわけにはいかない
これも仕事の一環だと、頭で割り切る
顔だけ適当に合わせて向こうのお嬢さんに失礼がないように断ればいい
ご丁寧に用意された見合い相手の資料にも一度も目を通すことがないまま今日を迎えた
指定された時刻までまだ30分以上ある
お偉い重役様は時間ギリギリか、はたまた遅れてくるのは目に見えていた
綺麗に飾られた部屋の一室でぼんやりと窓際で外を見る
コンコン
控えめに扉をノックする音が聞こえた
ああ、相手のお嬢さんかな
くそ真面目に30分前からお出ましか
少し遅れてとりあえず返事はしてみる
「はーい」
女の子特有の可愛らしい声が聞こえた
「し、失礼します」
ギギギとぎこちなく開かれた扉から控えめに顔を出した彼女とばっちり目があった
大きな目をぱっちり開いて何か言いたげな顔をしているように見えたけどとりあえず俺から話しかけて様子を伺う
「あれ〜、早いですね〜」
彼女は緊張しているのかすごく小さな声で何か言ってた
おそらく話の流れからして挨拶でもしてきたんだろう
適当に話を合わせておくか
「こんにちは〜。今日は少し暑いですね」
別に会話は続かなくてもいい
また窓際から外に視線を向けた時だった
「………あっ!」
「えっ?」
彼女が急にでかい声を出すもんだから普通に驚いた
「あ、すみません…。なんか見たことあるなって思って…」
あ〜はいはい、なるほどね
その反応はもう腐るほど知っている
「鷹見啓悟。ヒーロー名はホークスです」
「あっ、えっと、私は………」
彼女が自分の自己紹介を始めようとしていたのが聞こえて咄嗟に声が出た
「あ〜、いいです。興味ないんで」
あーあ、間違えた