夕暮れが迫る時間帯に、朱雀探偵事務所の電話が鳴った。
『……芹沢がバイトに行っている探偵事務所ですよねっ?お願いします、助けて下さいっ!おかしな事に巻き込まれて…クラスメイトの半数近くが消えたんですっ。その中には芹沢も―――…』
芹沢
華音が通う高校の男子生徒からのその電話を取ったのは、偶然にも沢井芳幸だった。
数分後、沢井芳幸は張間素煇を連れ立ち、
華音の高校へと向かった。
**§**
「…まずは状況整理から始めていきましょう。どなたか、説明出来る方いますか?」
華音が普段学び舎とする校舎の内、二年B組の教室に設えられている黒板の前に書記を担う芳幸が身を置き、芳幸のすぐ後方では、素煇が教壇に立って、教室の席をまばらに埋めるクラスメイトたちを見渡す。
「はい。俺が説明します…」
生徒たちが誰かしらと不安そうに言葉を投げかける中、率先して一人の男子生徒が手を挙げた。
「…君が…事務所に電話をくれたのだ?」
聞き覚えのある声に芳幸が問いを投げかけると、彼は頷く。
「そうです。…芹沢から連絡先のメモを受け取ったのは俺だから…」
少し悔しそうに顔を俯かせ、唇を噛み締める様子を見せた彼だったが、すぐに顔を上げて話を始めた。
「文化祭のクラスごとの出し物の準備を、クラス全員で居残って進めてました。途中、先生に確認を取った方がいいかもしれない事項が上がって…。委員長と副委員長が職員室に行くために、教室を出ました。
…でも、三十分くらい経っても戻ってこなかったんです。話が長引いてるのかとも思ったけど、様子を見に行くって言って三人の女子がまた教室を出て。その三人も戻ってくる様子がなくて、さすがにおかしいって、
今度は男女合わせて五人が教室を出て行きました。そいつらも戻ってこなくて、準備どころじゃなくなって皆がだんだん混乱してきたんだ…。そしたら、芹沢が…。これを最後にして自分も行くって言い出して――」
『待てよ!俺が行くから芹沢は待ってろ…っ』
『…ありがとう。でも、沢村君は残ってる皆と居てあげた方がいいと思う。それと…これ。私がもし、三十分経っても戻ってこなかったら、ここに連絡してくれる?
私がお世話になってるバイト先だから、あしらわずにきっと力になってくれる。私の名前を出せば…多分、芳幸さんも来てくれると思うから…。
いつも、クラス全体をまとめてくれてる沢村君にお願いしたいの』
「…芹沢にそう頼まれたから…俺は残り組になった。…芹沢が出て行って様子見として三十分…こうやってる間の時間でプラス三十分くらいは経ってる…。芹沢にとっては帰宅時間がどんどん遅くなってるんだ…。分かるだろ?この状況」
黒板へと、箇条書きに現状を書き並べていた芳幸の手が止まった。
「……芳幸さん…」
「…
華音も含めて総勢十一人。素煇は、この人数が一か所に纏まっていると思うのだ?」
一瞬止めた手を素早く動かし、教室に居ない人数をチョークで認〔したた〕める。
そんな芳幸に、素煇が一枚の紙を差し出した。
「僕は全員一つの場所に居ると思います。…校内の見取り図を印刷してきました。簡単でいいので大体の教室の位置を黒板に書いてもらえますか?
皆さんで意見を出し合って、可能性のある場所を探し出しましょう」
素煇の言葉を受けた芳幸が書き記した黒板上の教室名に、×の印が一つ二つ…また一つとどんどん増えていった。
**§**
「――…だめだ、開かない…」
「入るのは出来てこっちからは出られないって…一体どうなってるの?」
「ドアの建て付けが悪くなってる、とか…?」
「…そもそもさ、職員室行こうとしてたのに何でか理科室に居るってのが謎なんだよ…」
最初に目的を果たす為に教室を出た者も、後を追ってきた者も…全員が全員、目的もなく理科室に居た。
各教室ごとの壁にかけてある時計へちらり…と、
華音は視線をやった。
――5時35分。
華音が教室を出てきてから、およそ一時間になる。
「…
華音、いつもより遅いけど大丈夫?」
「そうだよ、何で
華音も来ちゃったの…」
心配そうに上げられる、理枝、麻奈美の二人の声には、笑みながら答えた。
「私が最後の方が、万が一は事務所に頼りやすいと思って…。でもまた迷惑かけちゃう、ね…芳幸さん、来てくれるかな…」
「…
華音…」
「……ねぇ、さすがに少しずつ暗くなってくると、理科室って不気味だよね…。電気もつかないし…嫌だよ、なんか怖いよ、こんなの…」
「…大丈夫、だよ?沢村君にもお願いしてきたし、きっともうすぐ誰かが来てくれるよ」
「そんなのわかんないじゃん!ずっとこのままかもしれないっ!芹沢さんはどうしてそんなに平気なの?!家の事でこういう非常事態には慣れっこなのかなっっ?」
「ちょっと…!言い過ぎ!混乱するのも分かるけど、こんな時だからこそやめようよ!」
「理枝の言う通りだよ。
華音だって本当は――」
麻奈美が何かを言いかけた時。
「――…さん…、……
華音、さんっ……!…僕の声が聞こえてたら…返事をして下さい…っ!」
名を呼ばれる声にハッとして、理科室の扉に駆け寄る。
「素煇くん!私たち…理科室にいるの!」
バン、バンっと、掌で扉を叩くことで音を出し、自分たちが居る場所を声の主に知らせる。
少しの合間があって、今度は静かな声音が響いた。
「…音はこちらから聞こえたが…この向こうにいるのだ?
華音」
「芳幸さん…っ」
「…今、理科室、と言っていたが…この教室は……」
「――夕暮れ時…。学校…。奇怪な現象が起こるには条件も整っています。もしかすると、空間自体が無茶苦茶になっている可能性も…。芳幸さん、ドアごと壊しましょう。そうした方が空間の繋がりにも何かしらの影響を加えられると思います」
「…分かったのだ。
華音、扉の前から離れているのだ」
一分ほど時間が取られた後に、扉に与えられる衝撃。
それが三度ほど繰り返されると、頑なに
華音たちが出る事を拒絶していた扉は、教室の床へと倒壊する。
華音は、それまで僅かに震えていた手を懸命に伸ばし、姿が見えた彼の元へ駆け寄った―――…。
**§**
「――そこまでで目が覚めて…起きてから夢だったんだ、って…」
真新しい夢の記憶を思い起こしながら、
華音は事務所の昼食休憩の席で、ぽつりと言葉を付け加えた。
「……オイラ、いくら緊急事態でも、張宿と二人だけで教室のドアを蹴破れるかどうか自信がないのだ…」
「そういう事は柳宿さんや翼宿さん、鬼宿さん辺りが適任ですからね」
「まぁ、ありえない話でもないけど?」
「予知夢にならない事を願いたいところなのだ。…だが…夢とはいえ重要な部分が一つあるのだ、
華音」
「…はい…?」
「君がしっかり名前を覚えている、沢村君、とは、
華音にとってどういうクラスメイトなのだ?夢に見る程なのだし、それなりに印象深い、という事なのでは?」
「……えっと…」
…なるほど。
華音は別段、深く意識しているとかはないはずだが、やはり芳幸から見たらそうとも取れるのか…。
「夢の通り…周りをよく見てクラスを纏めてくれる、みたいな人…です」
「だから、名前もよく覚えている、と?」
「………言わなくちゃだめ、ですか……」
「特別な理由があるなら教えて欲しいのだ?」
満面の笑顔…ではあるが、裏に何か潜んでいそうなその微笑みは何度か見た事がある。
故に、観念して理由を口にする。
「…“沢村朋之”くん。芳幸さんの名前と似ているので、自然と覚えてしまいました…」
「……すまないのだ…
華音。邪な気持ちを少しでも抱いたオイラを許して欲しい…」
「
華音の純粋な想いの方が勝ったわね」
微笑みを消し、肩を落とす芳幸。
「
華音らしい理由だね」
「んー、でもさぁ、唯ちゃん。名前とは別に他の理由もあると思うんだけどなぁ。
華音ちゃんが見る夢だし、井宿が言うようによっぽど印象強くないと夢にまで見ないんじゃないかなぁって…――あ!実は告白されてたりしない?その子に!」
「…みーあーかー?お黙りっっ」
「……うっ…やられ…――」
唯と美朱の二人の間で、激しいバトル並みの寸劇が繰り広げられた傍ら、
華音は勢いよく立ち上がり、芳幸に向かって頭を下げた。
「ごめんなさいっ、芳幸さんっ。…沢村君には一度告白…されました…っ。でもその時にちゃんと断ってて…断った後で沢村君にも聞かれたんです…。
自分の名前をフルネームで覚えててくれてた理由があるなら教えて欲しいって。…だから…今話した理由をそのまま伝えました」
「で?彼はなんて言ってたわけ?」
自然な流れで花娟が問うてきた事に、ゆっくりと身体を起こしながら答える。
「理由は何にしろ、私に名前を覚えててもらえたのは役得だったって…言っていました。きっぱり断ってくれてありがとうって…」
「…ま、そうなるかしらね」
「……あの…」
「うん?」
「…告白の事…出来るだけ彼氏には内緒にしていて欲しいって…沢村君にお願いされていたんです…。話す流れになった時は、自分が口止めしてたって言えばいいって…。…でも私…沢村君のお願いには関係なく芳幸さんに…」
わざわざ自らそんな事があったと話すものなのか否か。
クラスメイトの彼にも内緒にしておいて欲しいとの話もあった事で、そのままとなってしまっていた。
見た夢の話からの流れで、こうも淡々と話す機会が訪れるとは
華音としても考えていなかった。
故に、自分の気持ちというものだけは偽る事をしたくなくて、胸の内を明かそうとした。
そんな
華音の唇に、芳幸の指先が伸びてくる。
「ありがとう、と言っておいてくれるのだ?沢村君に。
華音の事はもちろん、オイラにも気遣いをしてくれた感謝だと、そう伝えておいて欲しい。
華音が彼と話す事が嫌でなければなのだが」
「…はい…分かりました」
「美朱ちゃんもありがとうなのだ。君の好奇心のお蔭で、
華音の話が聞けたのだから」
「……素直に喜んでいいの、それ…?」
肯定も否定もないような笑みを美朱に向けつつ、芳幸は視線だけで
華音に座るよう促してきているようだった。
話に一区切りがつき…否、芳幸が区切りをつけてくれたと言ってもいいだろう――昼食の席の話題は、他の事へと移り変わっていった―――…。
**§**
自分が好意を寄せる相手に個々で話があると呼ばれれば、素直に嬉しい気持ちになる。
朝のホームルームが終えてから、昼休みに少し時間が欲しいと話があり、人気のあまりない屋上で彼女の話を聞いた。
その内容は、嬉しいような寂しいような…曖昧な感情を抱かせ、話を聞いてから時折、彼女の話が頭を過っていた。
「…君が沢村朋之くんなのだ?」
物思いに耽っていたところに、校門前で突然そう声を掛けられて振り返る。
「そうですけど?」
「こんにちは。オイラ、沢井芳幸というのだ」
漫画や小説、アニメで聞くような一人称に語尾。
容姿はいいというのに、前髪と後ろ髪だけ妙に長さのある髪型。
視覚に映る光景に呆気に取られ過ぎて、一番重要かもしれないところを危うく聞き捨てるところだった。
「…沢井芳幸――って、あんた…芹沢の彼氏…!」
「ご名答なのだ。少し話に付き合ってくれるのだ?」
微笑みを浮かべる顔が何だか無性にむかついた。
「俺は別に話したい事なんてないですけど」
「では、オイラの話だけでも聞いて欲しいのだ。
華音の事を見ていてくれてありがとうなのだ。学校ではオイラは
華音の事を見てやれないから、
一つでも多く見守ってくれる目があるのは有り難い事なのだ。
華音の場合は特に…命に関わる事もないとは言い難いから…」
「…当たり前の事言わないでもらえますか?俺の気持ち、知ってますよね?」
イライラが募る。
彼氏という余裕を見せつけたいだけなのか、この男は。
その為にわざわざ自分の事を待ち伏せていたんだろうか…。
「っていうか、わざわざ話にくるなら芹沢に伝言させなくても良かったんじゃないですか?芹沢、あんたの伝言と一緒に俺に謝ってきましたけど」
「謝ったのだね…それでいい」
笑顔を絶やさない相手にイラつきが限界に達して、ついとその胸倉をつかみにかかった。
「ふざけてんのか?あんた、芹沢の彼氏なんだろ?自分の事で芹沢に頭下げさせて何がそれでいいだよっ。そもそも、俺はあんたに気遣いなんかしてねぇ!口止めは俺の――」
「“自己満足でもある”。分かる、それくらいは。それだけ君は
華音に惚れているという事も」
一気に声色が変わって、相手に触れた自分の手が自然と離れる。
「
華音は自分の気持ちを外に向けるのが苦手だ。内に溜めていれば、いずれそれは
華音自身に向く刃になる。
だから俺は、俺の感謝と称して
華音に君への言伝を頼み、君との約束を違える事になってしまった
華音が、君と面と向かって謝罪出来るような機会を与えた」
「……っ」
笑みを消して、こっちをじっと見下ろしてくるその瞳。
それまでの雰囲気と真逆過ぎて…そして、語られる相手の思いが、自分では想像すら及ばないもので、返せる言葉は何もなかった。
「…君の話が出たのは自然な流れだった。だが、
華音の気持ちは、
華音自身でも気づかない内に胸の内で燻っていたのだ。それを解消させておきたかった。ただそれだけなのだが…感謝は本当にしているのだ」
再び微笑みを浮かべる顔。
相手の為すがままにされるのが悔しくて、やっと反抗らしい言葉を口にする。
「…芹沢が見た夢の話までさせたのは何でだよ。それもあんたが話してみればいいって言ったんだろ?」
彼女の気持ちを汲み取った上での、屋上で聞いた話に繋がった事は理解した。
一つを残しては。
「だ、それは…」
「それは?」
「オイラの自己満足なのだ」
「…は?」
「オイラも
華音の事が好きで仕方ない男の一人なのだ。だから、君に少し意地悪をしてみたくなったのだ」
「………」
さらっと言ってるが、ようは“嫉妬”だ。
芹沢が見たという夢の話を聞いた身としては、すぐにそれだとピンときた。
「…つまり、俺じゃなくてあんたの方が芹沢に想われてる、ざまあみろって事だよな?」
「そこまで罵るつもりはないが…まぁ、極端に言えばそうなるのだ?」
「…さっきの真剣さはどこいったんすか…」
何だか馬鹿らしくなってきた…。
自分よりも年上な事は確かだが、こんなおどけた相手に一々突っかかっていくのも疲れてきたような気がする。
「…芳幸、さん?沢村くんも……二人で何してるんですか?」
どうしようもない思いで頭を抱えようとしていたそのタイミングで、彼女が現れた。
心底不思議そうな顔をする彼女に、“芳幸さん”はピッと口元の前で人差し指を立てて言う。
「男同士の秘密の話なのだ」
「……秘密の…話?」
小首を傾げ、言葉の意味を理解したらしい彼女の顔が、途端に不機嫌な顔に変わった。
「芳幸さんって…人と秘密を作るのが好きですね…」
「…それ、芹沢がらみだけだと思うぞ…」
初めて見る彼女のあまりにも不満気な顔に、助け舟として思ったところを呟く。
「…私がらみ?」
「そっ。芹沢が絡んでなきゃ、いちいち話し合いになんて――」
言いかけてはっとした。
「……あんた、まさか…」
「だ?」
――いや、さすがにそこまでは考えてないだろう。
こっちの心を読めるとかでもない限り、自分の思い至った事はあり得ないと、自分の中で否定した。
「…あーあ、完敗かぁ…」
否定してすぐ、やっぱりあり得なくないと否定を更に否定した。
…一度は考えていた。
気持ちに蹴りをつける為に、相手のところへ乗り込もうかと…。
彼女の彼氏がどんな奴かが分かれば、諦めもつくかもしれない、と。
だが、どうだろう。
そんな思いを知ってか知らずか、相手からやってきた上に、語られた彼女への想いが遥かに強すぎて…。
諦めもなにもない、“勝てない”と素直に思った。
“自分には到底敵わない”と。
想い方が違い過ぎて、同じ土俵にさえも上がれない、と、分かってしまった。
それを敢えて匂わせに来た…なんて、人柄的にそこまで考えているわけでもないのだろうが、自分に対して少しでも気持ちにケリをつけられる機会を与えてくれたといったところだろうか。
「…“芳幸さん”、俺にも気遣いしてくれてサンキューです。俺も一応、芳幸さんに“愛されてる”んすかね…。芹沢が絡んでるとはいえ、ここまで出来ません、普通」
からかい半分本気半分で言ってみた言葉。
それには、遠い何かを思い出すように悲しみを含むように笑った。
「そう感じてくれるのならば嬉しいのだ。オイラは一度自ら大切なものを手放した…。“信じること”も“愛すること”も中途半端で…失ってから存在の大切さに気付いた。…不思議なのだ。
華音と出逢ってから、
華音が全部連れてきてくれるのだ、その縁を…。まるであの時出来なかった事をやり直せと言われているように。だから、オイラは守らなければならない…
華音への想いも、
華音との縁がある人も、全て。
華音が居てくれるから、そんな気持ちになれるのだ」
「…芳幸さん…」
そっと労わるように…励ますように、自分が好きになった人は、彼女自身が想いを馳せる人の腕へと手を触れる。
「…二人で幸せになって下さい」
何も考えなくても、そんな言葉がするりと出た。
「…芹沢、また明日、な」
背を向けて歩き出そうとした。
「朋之くんっ」
惚れた弱みか…。
名前で何かを言いたそうに呼び止められたら、振り返らない選択肢は自分の中にはない。
「あの……朋之くんの想いには応えられないけど……。でも、私を好きになってくれてありがとう。すごく嬉しかった」
…そんなに素直な気持ちを彼氏の前で晒していいものなのか。
不安に思ってちらっとその人を見やると、どういうわけか今度はすごく嬉しそうな顔して笑っていた。
――
華音の事を見ていてくれてありがとうなのだ――
――感謝は本当にしているのだ――
嘘も何もない、純粋な感謝だったのだと、改めて感じる。
「どういたしまして」
その一言を最後に、その日は彼女と…そして彼女の彼氏と別れた。
一人になると、“失恋の痛み”はどうしても込み上げてきた。
でも、流れる涙は冷たくなく…とても温かい…温かいからこそまた次の涙が溢れてくる…そんな涙だった。
**§****§**
いやぁ、沢村君…太刀打ち出来なさ過ぎて可哀相ですよね…←
ただ事件系のものが書きたかっただけなんですが…
芳幸にライバルが出現する話も別のネタとして書きかけていたのもあり、流れとしてくっつけて書き綴ってみたらなんとなくまとまってくれたので、upしておきます。
ちなみに。
芳幸がどうやって“沢村朋之”を探し当てたのか?ですけど、それはあれですよ、探偵業のネットワークというネットワークを使い、調べてみたら、案外すんなり目ぼしい人物に辿り着いたために高校に足を運んだ、といった感じです、きっと!!