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虎杖悠仁
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「桜?」
起きたばかりの彼が話すのを布団の中から耳を傾ける。寝返りを打てば、目が合った彼がくしゃくしゃと前髪を撫でてきた。
「そっ。このまま冬が終わってー、また新しい春が来たらさ。2人で見たいなって」
「……」
悠仁君にしては珍しい発言に、何だか驚きの方が強くて咄嗟には言葉が出てこなかった。だって、私達、呪術師というのは、常に死と隣り合わせだから。口には出さないだけで、みんな意識はしてるのか、どこか未来の話題には消極的になりがちだった。普段から笑顔が目立つ彼もまた、その1人だ。
「……えと、もしかして嫌だった?」
「え?」
はっとして焦点を合わせたら、不安そうな表情をする彼が見えて慌てて否定する。ただ意外だっただけだと素直に伝えると、彼は安心したように息を吐いた。
「なんかさ。俺もナマエも、明日どうなるかさえ分からん人生なんだけど、だからって未来に希望を持たないのも違うのかなって」
「……! 虎杖君……」
「だって俺、ナマエともっと色んな事がしたいんよ! それこそ、喜びも悲しみも感動も、苦しみだって分かち合いたいと思ってるし。勿論、気持ち良い事だって、ね?」
「!! もう、馬鹿!」
「あはは、ごめんて。隠れないでよ」
被った布団の上からもぞもぞと彼が触れてくるのが分かる。でもまだ、少なくともこの鼓動が鳴り止むまではここから出られそうにはない。だってあんな幸せそうな顔ッ……愛され過ぎて堪らなくなるじゃない……!!
「もしもーし、ナマエさーん? 流石にちょっと寂しいんですケド……」
あと寒いデス……。
付け足すように言われた聞き流せない言葉に、渋々端に寄ってから布団を開いてあげれば、滑り込むようにして彼が中に入って来た。ぬくぬくとしながらひっついてくる彼に、まだ服を着ていないのもあって羞恥心から身を捩って抵抗する。逃げる背中を包み込むようにして抱き締められれば、もう抵抗は出来なかった。
「桜見たらさ、次は海にも行きたいよね。あ、でもあんま露出あんのは俺が妬いちゃうかもだからなぁ……」
「……ふっ、気が早過ぎだってば」
「えー、けどさー」
ぐりぐりと首筋に押し付けられる頭が擽ったくて笑いが込み上げてくる。私との未来を前向きに考えてくれている悠仁君に愛しさを感じずにはいられなかった。
起きたばかりの彼が話すのを布団の中から耳を傾ける。寝返りを打てば、目が合った彼がくしゃくしゃと前髪を撫でてきた。
「そっ。このまま冬が終わってー、また新しい春が来たらさ。2人で見たいなって」
「……」
悠仁君にしては珍しい発言に、何だか驚きの方が強くて咄嗟には言葉が出てこなかった。だって、私達、呪術師というのは、常に死と隣り合わせだから。口には出さないだけで、みんな意識はしてるのか、どこか未来の話題には消極的になりがちだった。普段から笑顔が目立つ彼もまた、その1人だ。
「……えと、もしかして嫌だった?」
「え?」
はっとして焦点を合わせたら、不安そうな表情をする彼が見えて慌てて否定する。ただ意外だっただけだと素直に伝えると、彼は安心したように息を吐いた。
「なんかさ。俺もナマエも、明日どうなるかさえ分からん人生なんだけど、だからって未来に希望を持たないのも違うのかなって」
「……! 虎杖君……」
「だって俺、ナマエともっと色んな事がしたいんよ! それこそ、喜びも悲しみも感動も、苦しみだって分かち合いたいと思ってるし。勿論、気持ち良い事だって、ね?」
「!! もう、馬鹿!」
「あはは、ごめんて。隠れないでよ」
被った布団の上からもぞもぞと彼が触れてくるのが分かる。でもまだ、少なくともこの鼓動が鳴り止むまではここから出られそうにはない。だってあんな幸せそうな顔ッ……愛され過ぎて堪らなくなるじゃない……!!
「もしもーし、ナマエさーん? 流石にちょっと寂しいんですケド……」
あと寒いデス……。
付け足すように言われた聞き流せない言葉に、渋々端に寄ってから布団を開いてあげれば、滑り込むようにして彼が中に入って来た。ぬくぬくとしながらひっついてくる彼に、まだ服を着ていないのもあって羞恥心から身を捩って抵抗する。逃げる背中を包み込むようにして抱き締められれば、もう抵抗は出来なかった。
「桜見たらさ、次は海にも行きたいよね。あ、でもあんま露出あんのは俺が妬いちゃうかもだからなぁ……」
「……ふっ、気が早過ぎだってば」
「えー、けどさー」
ぐりぐりと首筋に押し付けられる頭が擽ったくて笑いが込み上げてくる。私との未来を前向きに考えてくれている悠仁君に愛しさを感じずにはいられなかった。