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虎杖悠仁
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孤独を選んだ俺にとって、彼女の存在は眩しすぎた。
いくら俺が突き放しても、気を抜けば側に居て。
「ん? どうしたの、悠仁くん」
決まってそうやって笑いかけて来るんだよな。
「もう放っといてくれよ!!」
お前の笑顔を俺は傷つけたく無かった。
もう、失うのは嫌なんだ。
――俺じゃ、ナマエを守れない。
「ごめん悠仁くん、それだけは嫌」
「ッ……なん、で」
「だって私、悠仁くんの全部に恋してるから」
「……は? ……恋?」
「うん。だからもう、離れないって決めたの私」
あ、呪いみたいなものだから、本気なら殺してね。私のこと。
俺が出来ないことを分かっててわざと言ってるんだと思った。そう言えば俺が何もしないって。だから出端を挫いてやろうと思ったのに、そんな目論見は呆気なく失敗に終わった。だって、普通笑わんでしょうよ……死に際に。
宣言通り、何があっても俺の元に戻って来た彼女は、今俺の前で泣いている。
理由は分かってる。俺はもう、長くない。
「……俺さ」
「……」
「ほんとはずっと、ナマエに言いたかった事が、あるん、だよね……」
「……」
「ナマエ」
「やだ、聞きたくない!」
耳を塞ぐ彼女を抱き締める。
頼むから、逃げないで欲しい。
「愛してる……から、ナマエにはずっと生きてて欲しい」
「……!」
「俺の大好きなナマエを、まだ奪わんで欲しい」
「っそんな、の…………ズルい」
「うん。でも本心だから」
例え、この言葉が呪いになると分かってても
俺は、伝えずにはいられなかった。
「俺のこと、絶対に忘れないで」
君の中で居られるならそれで良いと
俺は彼女に口付けた。
「やだ悲しい!!」
散々やめようと言ったのに、今日が期限だからと見始めたシリアスものを視聴して案の定号泣する彼女。念の為に持たせていたバスタオルがそれはよく役に立っていた。
「あーほら、そんな擦ってっと跡になるでしょうがッ」
「うっ……あ、有難う」
「おしっ。じゃあ今日はもう顔洗って寝よ!」
「うん…………あ、ねぇ悠仁くん?」
「ん?」
呼ばれたので顔を見返すと、何故か口籠もる彼女がいて、俺的には何だか察しが付いてしまう。わりと鈍い言われてる俺でも分かるんだから、ナマエはきっと、相当顔に出やすい性格をしているんだと思う。まあ、本人に言ったら、慌てて否定するんだろうけど。
「あの、」
「俺こそ好きだよ」
「へっ?!」
まさか先に言われてしまうとは思わなかったのか、まん丸お目々がよく見える。おまけに顔まで赤くなって……ああもう、そんな顔されたら、なんつーか、俺も男だからムラってきちゃうよね。
「まあ、お互いいつ死ぬかなんて分からんけど、後悔して呪うくらいなら、今出来る事めいいっぱいしたいよな」
「! うん、そうだね。私こそ好きだよ、悠仁くん」
「え、そこ張り合っちゃうの?」
「勿論! ……て、言いたいとこではあるけど、やっぱり照れくさいから1回だけで」
「ふはっ、何それ」
今度はB級ホラーとか観ようよ。
そんな会話をしながら、俺たちは顔を洗い、なんだかんだで愛し合ったのだった。
いくら俺が突き放しても、気を抜けば側に居て。
「ん? どうしたの、悠仁くん」
決まってそうやって笑いかけて来るんだよな。
「もう放っといてくれよ!!」
お前の笑顔を俺は傷つけたく無かった。
もう、失うのは嫌なんだ。
――俺じゃ、ナマエを守れない。
「ごめん悠仁くん、それだけは嫌」
「ッ……なん、で」
「だって私、悠仁くんの全部に恋してるから」
「……は? ……恋?」
「うん。だからもう、離れないって決めたの私」
あ、呪いみたいなものだから、本気なら殺してね。私のこと。
俺が出来ないことを分かっててわざと言ってるんだと思った。そう言えば俺が何もしないって。だから出端を挫いてやろうと思ったのに、そんな目論見は呆気なく失敗に終わった。だって、普通笑わんでしょうよ……死に際に。
宣言通り、何があっても俺の元に戻って来た彼女は、今俺の前で泣いている。
理由は分かってる。俺はもう、長くない。
「……俺さ」
「……」
「ほんとはずっと、ナマエに言いたかった事が、あるん、だよね……」
「……」
「ナマエ」
「やだ、聞きたくない!」
耳を塞ぐ彼女を抱き締める。
頼むから、逃げないで欲しい。
「愛してる……から、ナマエにはずっと生きてて欲しい」
「……!」
「俺の大好きなナマエを、まだ奪わんで欲しい」
「っそんな、の…………ズルい」
「うん。でも本心だから」
例え、この言葉が呪いになると分かってても
俺は、伝えずにはいられなかった。
「俺のこと、絶対に忘れないで」
君の中で居られるならそれで良いと
俺は彼女に口付けた。
「やだ悲しい!!」
散々やめようと言ったのに、今日が期限だからと見始めたシリアスものを視聴して案の定号泣する彼女。念の為に持たせていたバスタオルがそれはよく役に立っていた。
「あーほら、そんな擦ってっと跡になるでしょうがッ」
「うっ……あ、有難う」
「おしっ。じゃあ今日はもう顔洗って寝よ!」
「うん…………あ、ねぇ悠仁くん?」
「ん?」
呼ばれたので顔を見返すと、何故か口籠もる彼女がいて、俺的には何だか察しが付いてしまう。わりと鈍い言われてる俺でも分かるんだから、ナマエはきっと、相当顔に出やすい性格をしているんだと思う。まあ、本人に言ったら、慌てて否定するんだろうけど。
「あの、」
「俺こそ好きだよ」
「へっ?!」
まさか先に言われてしまうとは思わなかったのか、まん丸お目々がよく見える。おまけに顔まで赤くなって……ああもう、そんな顔されたら、なんつーか、俺も男だからムラってきちゃうよね。
「まあ、お互いいつ死ぬかなんて分からんけど、後悔して呪うくらいなら、今出来る事めいいっぱいしたいよな」
「! うん、そうだね。私こそ好きだよ、悠仁くん」
「え、そこ張り合っちゃうの?」
「勿論! ……て、言いたいとこではあるけど、やっぱり照れくさいから1回だけで」
「ふはっ、何それ」
今度はB級ホラーとか観ようよ。
そんな会話をしながら、俺たちは顔を洗い、なんだかんだで愛し合ったのだった。