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虎杖悠仁
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いつも眠そうにしている同級生の虎杖。
そんな彼の屈託無い笑顔に惹かれてた彼女は、話し掛ける勇気も持てずに、気付けば毎日を目で追ってばかりいた。
ある日、忘れ物を取りに、放課後の教室に戻った彼女は、自分の机に突っ伏して眠る虎杖を見つける。
流石に下校時間が迫っている事もあり、このまま見過ごす気にもなれなかった彼女は、声を掛ける為に、虎杖の向かいに立った。
「あの、虎杖くん? 起きてー、もう下校時間過ぎちゃうよー」
「んん……」
「あ、」
起きたかな?
安心したのと同時に、起きた虎杖と会話する事を恐れた彼女は、咄嗟に離れようとしたのを虎杖によって手を掴み止められた。
振り返れば、寝起き不機嫌な様子で自分を見る虎杖がいて。
「何で逃げんの?」
低い声で問い掛けられ、思わず口籠っていた彼女の手を、虎杖は暫くじっと見つめていた。
「旨そ」
「へ、」
かぷりと虎杖に親指の付け根を噛まれた彼女。
突然の事に目を見開いていれば、チクリとした痛みが走り、思わず顔を歪ませた。
じんわりと痛む手から、ぢゅっ……と何かを吸われる感覚がして、まさかと思い始めた頃。
顔を上げた虎杖の、熱の孕んだ瞳と目が合いドキリとしたのも束の間、その口から覗く人間にしては発達しすぎている犬歯に違和感を覚えた彼女は、そのまま自分の手を見るなり絶句した。
「っておわ!? ご、ごめん! 寝ぼけてつい!!」
少しして、慌てた様子で彼女の手を袖口で拭い出した虎杖は、すっかりいつもの調子で気遣う言葉を掛け続けていた。
「これ今絶対痛いよね!? うわー、俺マジ最低だわ、信じらんねー」
血の薄らと滲む手を見ながら申し訳無さそうにする虎杖に、やっと我に返った彼女は急いで離れ、
「おおお気になさらず!!」
そう言って手を隠した。
「え、でも」
「ほんと大丈夫だから気にしないで! ね!」
そう言って、今度こそ教室を出ようとした彼女を、後ろから抱き止め、声が出ないように口を塞いだ虎杖は、
「ごめん、ちょっとその前に約束して」
そう彼女の耳元で切り出した。
「気付いたと思うけど、俺、吸血鬼の血筋でさ……でも、だからって、人襲うなんてことしないし! その……ごめん、傷つけちゃった手前、信用出来ないだろうけど」
この事内緒にしといて欲しい。
そう懇願する虎杖の手が微かに震えるのを感じた彼女は、静かに頷き、そのまま解放して貰った。
それからは必然的に会話する事が増えた2人。
いずれは夜間デートなんかもしたりして着々と距離を縮め、お付き合いにまで発展するのであった。
そんな彼の屈託無い笑顔に惹かれてた彼女は、話し掛ける勇気も持てずに、気付けば毎日を目で追ってばかりいた。
ある日、忘れ物を取りに、放課後の教室に戻った彼女は、自分の机に突っ伏して眠る虎杖を見つける。
流石に下校時間が迫っている事もあり、このまま見過ごす気にもなれなかった彼女は、声を掛ける為に、虎杖の向かいに立った。
「あの、虎杖くん? 起きてー、もう下校時間過ぎちゃうよー」
「んん……」
「あ、」
起きたかな?
安心したのと同時に、起きた虎杖と会話する事を恐れた彼女は、咄嗟に離れようとしたのを虎杖によって手を掴み止められた。
振り返れば、寝起き不機嫌な様子で自分を見る虎杖がいて。
「何で逃げんの?」
低い声で問い掛けられ、思わず口籠っていた彼女の手を、虎杖は暫くじっと見つめていた。
「旨そ」
「へ、」
かぷりと虎杖に親指の付け根を噛まれた彼女。
突然の事に目を見開いていれば、チクリとした痛みが走り、思わず顔を歪ませた。
じんわりと痛む手から、ぢゅっ……と何かを吸われる感覚がして、まさかと思い始めた頃。
顔を上げた虎杖の、熱の孕んだ瞳と目が合いドキリとしたのも束の間、その口から覗く人間にしては発達しすぎている犬歯に違和感を覚えた彼女は、そのまま自分の手を見るなり絶句した。
「っておわ!? ご、ごめん! 寝ぼけてつい!!」
少しして、慌てた様子で彼女の手を袖口で拭い出した虎杖は、すっかりいつもの調子で気遣う言葉を掛け続けていた。
「これ今絶対痛いよね!? うわー、俺マジ最低だわ、信じらんねー」
血の薄らと滲む手を見ながら申し訳無さそうにする虎杖に、やっと我に返った彼女は急いで離れ、
「おおお気になさらず!!」
そう言って手を隠した。
「え、でも」
「ほんと大丈夫だから気にしないで! ね!」
そう言って、今度こそ教室を出ようとした彼女を、後ろから抱き止め、声が出ないように口を塞いだ虎杖は、
「ごめん、ちょっとその前に約束して」
そう彼女の耳元で切り出した。
「気付いたと思うけど、俺、吸血鬼の血筋でさ……でも、だからって、人襲うなんてことしないし! その……ごめん、傷つけちゃった手前、信用出来ないだろうけど」
この事内緒にしといて欲しい。
そう懇願する虎杖の手が微かに震えるのを感じた彼女は、静かに頷き、そのまま解放して貰った。
それからは必然的に会話する事が増えた2人。
いずれは夜間デートなんかもしたりして着々と距離を縮め、お付き合いにまで発展するのであった。