女子会してくるというので快く了承したものの、やっぱり少し心配だったので任務帰りに彼女へと電話を掛けた虎杖。

「もう帰ってるよー」
「そっか！　じゃあ俺ももうすぐ帰るから――て、あれ？　もしかして酔ってる？」
「え？　酔ってないよー？　ふふ」
（絶対、酔ってるじゃん……）

後から一緒に参加していた野薔薇に聞けば、少し度数の高めな甘いお酒を気に入って飲んでいたから程々にさせて早めに切り上げたとのこと。
釘崎が居てくれて良かったと安堵しながら、彼女の待つ自宅へと帰ると、玄関を開けてすぐの所で待ち構えていたニコニコと笑顔の彼女が虎杖を出迎えてくれた。

「悠仁くん、おかえり！」
「ただいま！　だけど、もしかしてずっと待ってたの？」
「うん！　へへ、悠仁くんの声聞いたら早く会いたくなっちゃって」
「ん゛……そ、そっかー」

ヘラヘラと緩みまくりの顔でそんな事を言われ、早くも理性が危うくなる虎杖。
普段の彼女からはあまり聞けないような事を素直に表現してくれるものだから、虎杖は普段から、自分以外の異性との飲み会を厳しく反対していたのだった。

「ナマエ、お風呂入った？　まだなら一緒に入ろっか」
「え、良いのー？　んふふ、何だか久しぶりだから照れちゃうね」
「まあ、酔ったまま1人でお風呂は、流石に心配だし」
「酔ってないってばー」
「はいはい。じゃ、風呂入れてくんね」
「んふふ、ありがとー」

(…………どわあああ！！！　俺の彼女可愛すぎだろおおおお！！！)

お風呂の準備をしながら、虎杖はとりあえず頭から冷水のシャワーを被って理性を保つのだった。




【後からびしょ濡れになった姿を彼女に見られ、驚きと共に笑いのツボが浅くなっている彼女に大爆笑されるまでがオチ。その後、お風呂上りの寝室で虎杖のターンになります。】