帰って来るなり

「どうやらおかしな呪霊を取り込んでしまったみたいでね」

と、涼しい顔をして自身の身体の変化を明かして来た夏油に呆然とする彼女。
とりあえずと、いつものように着替えの手伝いをしていれば、肌着になったばかりの夏油に腰から引き寄せられた。

「今日はこういう趣向でやろうか」
「っ……！」

いつもとは異なる柔らかい感触を顔面に受け、かぁっと自身の熱が高まるのを意識していた彼女に、夏油は追い打ちをかけるように耳元で呟いた。

「へっあっ、ちょっと待って下さい！」

返事も待たずに服の下を弄り始めた夏油を慌てて制止する。
夏油は手を止めずに会話を続けた。

「おや、嫌なのかい？」
「だ、だって、こんな状態で」
「……不安？」

顔にキスを落としながら尋ねる夏油に、暫く口籠ってから彼女は、気まずそうに言葉を紡いだ。

「不安、と言いますか……普通にスタイルが良過ぎて自信が無いと言いますか……」
「へぇ……じゃあ問題無いね」
「へ、んっ、」

彼女の口を塞いだ夏油はそのまま敷いてあった布団の上へと彼女を押し倒すのであった。