年明けを一緒に過ごそうと、伏黒の部屋で過ごす事に。
2人で夜ご飯を作り、洗い物をして、ソファでテレビでも見ながら順番にお風呂へ。

後にお風呂から出て来た伏黒がソファを見ると、先に入浴して髪を乾かしながらテレビを見ていたはずのナマエが座りながらうたた寝しているのを発見。
後ろから声を掛けようと近付けば、不意にナマエから自分のシャンプーの香りがして、一旦、躊躇する。
内心ムラっとしつつも、平常を装って改めて声を掛ければ、はっとして目を覚ましたナマエ。

「ごっごめん！寝ちゃってたね！？」

慌てて両手で頬をぱちぱちとするナマエに、

「…眠いなら寝るか？」

と相手を気遣うつもりで伏黒が提案すれば、

「ぇ…」

と戸惑ってしまう。

「や…どうせ今日泊まるなら、明日でも良んじゃないか、て思っただけで。。」

あまりにもナマエが残念そうな顔をするものだから、気遣っているはずの伏黒自身、言いづらくて仕方がない。

まあ前から約束してた事だしな…。

ここはナマエの思いを優先してやろうと、改めて隣に移動し座り込んだ伏黒は、ナマエの方を見て

「髪、乾かすの手伝ってくれるか？」

と提案する。

途端、ぱぁぁと明るく笑顔になったナマエは

「うん、任せて！」

と立ち上がって後ろに移動しドライヤーを当て始めた。

その後は引き続きテレビを見ながら年明けを待ち、明けてからは共に挨拶を交わしてまったりと2人の時間を過ごすのであった。