「えっあれっおお俺のぉ！？」

見た瞬間、大袈裟過ぎるくらい動揺しちゃうのが彼。だって彼シャツだなんて王道なシチュエーション、まさか大好きな彼女で見られるとは思ってもいなかったから正直興奮を隠せない。なんならぶかぶかな襟口から見える鎖骨やシャツの下から出てる生足なんかに嫌でも目がいってしまって堪らない。嫌われたくない一心から目を逸らして喋る虎杖に、彼女可笑しそうにしながら

「大丈夫だよ、こう見えてちゃんと履いてるから」

ぺろんと中の短いパンツを見せてくる。人の気も知らんとこの子はッッ

「そっそういう事しちゃいけません！！」

咄嗟に両肩掴んで叱っちゃう虎杖。必死過ぎて目がマジな奴。

「え、と……ごめんね？」
「！　あーいや……ごめん、怖がらせる気はなくてさ。ただ、俺の理性が試されてる気がして……その……」
「……！　ぁ、そういう……」
「ソウナンデス……」

お互い気まずい雰囲気になってしまいちょっと申し訳なく感じた虎杖はチラリと彼女の方を見て

「なんか、ごめんね……ほんと可愛すぎるからさ」

しゅんと謝る、んだけど、さらりと嬉しいこと言われて余計に照れちゃう彼女。テレテレ可愛いカップル万歳。なお後々映画でも観ながらそういう雰囲気になって、虎杖の方から彼女の手に手を重ねて「……良い？」とか確認してきそうだよねッッ。