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モブ→彼女とじゅじゅ男子のお話
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「君、今日の任務先で求婚されたって本当?」
全力で断ったから大丈夫と思って言わなかったのに何故か知っているのがこの人。既に纏う雰囲気がピリついている彼に、彼女はコクリとぎこちなく頷いた。
「何で黙ってたの?」
「ちゃんと断れたので大丈夫かと思いまして……」
「そういう問題じゃないでしょ。相手がまたいつどんな手を使って君に接触を図るか分からないってのに」
「そ、そんな事、」
突如鳴り響いた着信音に彼女は一旦言葉を呑み込む。見れば、登録していない番号からの着信だった。固まる彼女にそれ見た事かと息を吐いた五条は、彼女からスマホを取り上げるなり勝手に電話へと出た。
「あ、ナマエさん? ごめんね驚かせて。今日お世話になった藻武御だけど。実はあの後、無理言って上の人にあなたの連絡先を教えて貰ってね? やっぱり私、諦めきれなくてさ。もし良かったら今度食事でも……って、あれ? 聞こえてる? もしもーし?」
「伝えたい事は今ので全部かい?」
「……え? 誰? てか男?」
「モテない奴はやる事がストーカーじみてて気持ち悪いったらないよ、オ"ッエー」
「は? 何だよお前。急に失礼じゃないか?」
「はいはい、これ以上の相手はめんどくさいからもう切るね。あ、次彼女に接触したら――お前殺すかんな?」
まるで地の底から響くような低い声で最後にそう告げた五条は、ピッと電話を切り、そのまま相手の番号をブロックした。
「で、何でお前は泣いてるわけ?」
スマホから視線を彼女に移した五条は、床にへたり込み既に泣きながらぐずっていた彼女に問い掛けた。
「だっ、て……悟さんのこと、私、怒らせてッ……」
ごめんなさいと謝る彼女に五条は色々と思い当たる節があるのか、嗚呼、と頭を掻いた。それからすぐに、視線を合わせる為、彼女の前でしゃがみ込んだ五条は、目元のアイマスクを下ろすなり、穏やかな口調で話し掛けた。
「僕はただ心配してただけで、別に怒ってないよ……というか、端から怒るつもりなんて無かったわけだし」
「っ……でも、実際電話きちゃいましたし……」
「それは君の所為じゃないでしょ? どうせ僕に報告してたって、来るもんは来てたよ。それより、本当は怖かったんでしょ? 遠慮してないで、早く僕のところにおいで」
まさかバレていたとは思わなかった彼女だったが、五条の纏う雰囲気がいつもの彼であると認識してからは、堪らず五条の胸に飛び込んだ。もう過ぎた話ではあるが、本当はずっとこうしたかったのに出来なかった事がより彼女を追い詰める結果になっていたのだった。
まあ、連絡先を知る由もないはずの相手、しかも自分に好感を抱いてると分かってる相手から電話が来たら、普通はビビるよな。んー、とりあえず連絡先教えやがった上のやつ特定しとくか。
「ナマエ、ベッド行こっか?」
「え?」
「僕が上書きして全部忘れさせてあげる」
言いながら彼女の頭にキスを落とした五条は、返事を聞く前にさっさと彼女を抱いて寝室へと消えていくのだった。
全力で断ったから大丈夫と思って言わなかったのに何故か知っているのがこの人。既に纏う雰囲気がピリついている彼に、彼女はコクリとぎこちなく頷いた。
「何で黙ってたの?」
「ちゃんと断れたので大丈夫かと思いまして……」
「そういう問題じゃないでしょ。相手がまたいつどんな手を使って君に接触を図るか分からないってのに」
「そ、そんな事、」
突如鳴り響いた着信音に彼女は一旦言葉を呑み込む。見れば、登録していない番号からの着信だった。固まる彼女にそれ見た事かと息を吐いた五条は、彼女からスマホを取り上げるなり勝手に電話へと出た。
「あ、ナマエさん? ごめんね驚かせて。今日お世話になった藻武御だけど。実はあの後、無理言って上の人にあなたの連絡先を教えて貰ってね? やっぱり私、諦めきれなくてさ。もし良かったら今度食事でも……って、あれ? 聞こえてる? もしもーし?」
「伝えたい事は今ので全部かい?」
「……え? 誰? てか男?」
「モテない奴はやる事がストーカーじみてて気持ち悪いったらないよ、オ"ッエー」
「は? 何だよお前。急に失礼じゃないか?」
「はいはい、これ以上の相手はめんどくさいからもう切るね。あ、次彼女に接触したら――お前殺すかんな?」
まるで地の底から響くような低い声で最後にそう告げた五条は、ピッと電話を切り、そのまま相手の番号をブロックした。
「で、何でお前は泣いてるわけ?」
スマホから視線を彼女に移した五条は、床にへたり込み既に泣きながらぐずっていた彼女に問い掛けた。
「だっ、て……悟さんのこと、私、怒らせてッ……」
ごめんなさいと謝る彼女に五条は色々と思い当たる節があるのか、嗚呼、と頭を掻いた。それからすぐに、視線を合わせる為、彼女の前でしゃがみ込んだ五条は、目元のアイマスクを下ろすなり、穏やかな口調で話し掛けた。
「僕はただ心配してただけで、別に怒ってないよ……というか、端から怒るつもりなんて無かったわけだし」
「っ……でも、実際電話きちゃいましたし……」
「それは君の所為じゃないでしょ? どうせ僕に報告してたって、来るもんは来てたよ。それより、本当は怖かったんでしょ? 遠慮してないで、早く僕のところにおいで」
まさかバレていたとは思わなかった彼女だったが、五条の纏う雰囲気がいつもの彼であると認識してからは、堪らず五条の胸に飛び込んだ。もう過ぎた話ではあるが、本当はずっとこうしたかったのに出来なかった事がより彼女を追い詰める結果になっていたのだった。
まあ、連絡先を知る由もないはずの相手、しかも自分に好感を抱いてると分かってる相手から電話が来たら、普通はビビるよな。んー、とりあえず連絡先教えやがった上のやつ特定しとくか。
「ナマエ、ベッド行こっか?」
「え?」
「僕が上書きして全部忘れさせてあげる」
言いながら彼女の頭にキスを落とした五条は、返事を聞く前にさっさと彼女を抱いて寝室へと消えていくのだった。