任務終わり。
何やら困ったような顔をする夏油に話しかけた彼女は、次の瞬間、顔を掴まれ唇を塞がれていた。
ぢゅるぢゅるぢゅうううとかなり激しい音を立ててなされたその行為は、彼女の腰が抜けて立てなくなるまでに及んで。
はぁっ……と唾液の糸を垂らして離れたかと思いきや、彼女は力無く夏油の懐に倒れ込んだ。

「な、何！？」

息を整えながら彼女が抗議すると、全く息の上がっていない夏油は

「ん、口直し」

とだけ返した。

「何のこと！？」
「んー、それは言えないかな」
「何で！？」
「言ったら毎回、君に甘えちゃいそうだから」
「えぇ……？」

驚かしてしまった事を謝りつつ、夏油はもう一度、今度は彼女に聞いてから優しく口付けた。