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五条悟
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私には毎日の楽しみがある。
それは、同級生の五条悟くんを見ること。
初めて見た時からずっとカッコ良くて、いくら見ても見飽きないあの容姿はもはや国宝レベルだとも思っている。
勿論、他にも好きな所は沢山ある訳なんだけれど、とにかく彼の全てが尊い私は今日も想いを連呼する。
「あ、五条君おはっ、ーー!!」
今日も教室に入って来てすぐの五条君に挨拶しようとすれば、いつもは掛けているサングラスを頭の上にしてたものだからその裸眼のあまりの眩しさに思わず目眩を起こす。
机に突っ伏した私の事は無視して、五条君はさっさと席に座って夏油君と談笑し始めた。
そんな五条君を組んだ腕に顔を乗せながら自分の席で静かに眺めるのが、大体私の日課。
最初の内は好き好き言ってたんだけど、ある時五条君にめちゃくちゃに怒られて以来、あまり言わないようにしている。
因みに何故好き一択なのかは、尊いものを直に見た時の語彙力が著しく無くなるあの現象と同じことが起きてるから。
そういえばあの現象て何か名前があるのかな。今はまあ、目の前の五条君に集中していたいからどうでも良いのだけれど。
ああー、それにしても今日も綺麗な髪色してるなぁ。
あの髪にいつか触ってみたいけどそんな事したら私浄化されて塵になる気がするからやっぱり眺めてるだけで満足だなぁ。
「へへへ」
「チッ……さっきから視線が喧しいんだよ!このイカれ女!」
「悟、女の子に対して口が悪すぎるよ。ナマエもそこで喜ばない」
「てな事がありまして」
「で、パシられてんの?」
「ううん! これはプレゼント!」
レジ袋一杯に入った飴やチョコ等といった甘いお菓子は、昼休みを利用して五条君へのお詫びとして買ってきた物だった。
あの後、わりと真面目に五条君から怒られてしまった私は、流石に申し訳無くなり、本人に謝ってから全く彼を見ないまま今に至る。
まるで生き甲斐をひとつ失ったような喪失感に既に胸が苦しい。
唯一の救いは声が聞ける事だけど、やっぱりちゃんと目を合わせてこれからも挨拶くらいはさせて欲しいし。
机の横にでも掛けとくか、なんて考えてたら、隣でふかしてた硝子ちゃんがニヤリと私を見た。
「不安そうな顔してんね」
「う"……そ、そりゃあ、本気で嫌われたくは無いし」
「じゃあ止めれば良いのに。あんた、しつこすぎるから」
見てるこっちは退屈しないけどさ。
言い終えて、またふかし始める硝子ちゃんに私は黙って俯く事しか出来なかった。
しつこすぎる、か……。確かに、言葉に出来なかった最近は特に、五条君に対して無遠慮過ぎたのかもしれない。
そう思うと急に不安で押し潰されそうになった私に、硝子ちゃんは「まあ今更だからいらん心配だろ」と気を紛らわすように頭をぽんぽんとしてくれた。
それからは、私からのお菓子を受け取ってくれた五条君から「いくら何でも買いすぎだろ、お前ほんと俺の事好きよな」なんて面白おかしく言われて、内心は凄く嬉しかったんだけれど、その時ばかりは上手く顔さえ見れなくて。
そのまま、何だかんだで1週間位は静かに過ごしてたら、身体がやっと今のテンポに慣れてきたようで、気付いたら笑顔で挨拶出来るまでには普通の同級生同士の関係になれた気がしていた。
だから、これなら嫌われないだろうと安心して過ごしていたのに、事は五条君との任務終わりの帰り道で起きた。
「……おい」
数歩先を歩いていた五条君が不意に足を止めてチラリとこちらを振り返る。
夕陽に照らされた五条君もカッコイイなぁ好きだなぁなんて思いながらも、平常を装って、小首を傾げて返事をすると、五条君は何故かむすっとした顔をして言葉を続けた。
「最近……何か大人し過ぎじゃね」
「……え、もしかして、私のこと?」
「他に誰がいんだよ」
ジト目で突っ込まれ、うーんと考え込む。
ここで下手に嘘をついて、余計に機嫌を損ねてしまうのは得策ではないような気がしたけれど
素直に言ったら言ったらで、彼が喜んで揶揄ってくるのは目に見えているので、それはなんて言うか……精神的に私が辛くなるだけだから、嫌だった。
だから出来れば前者でやり過ごしたいなと、やっと決心していざ理由探しをしようとした所、いつの間にか目の前にまで来てた五条君に突然顔を掴まれて、私は彼と強制的に向き合う形となった。
「チッ……つまんねぇんだよ、しけた面ばっかしやがって」
「っ……、ご、五条君?」
「それとも俺への仕返しにわざとやってんのか?あ"ぁ?」
何故か怒られているのにあまりの顔の近さに話が上手く入ってこない。
その澄んだ青い瞳は怒っていてもとても綺麗で
お人形さん並に長い睫毛は見惚れるには十分過ぎる位にすらりとカーブしていて
でも、最も集中出来ない理由は、私のこの心臓の鼓動の速さにあった。
五条君に触れられてる部分からジワジワと熱を帯びていくのを感じて、私は思わず息をする事さえ忘れていた。
「っ……なんつー顔してんだよ、ナマエのくせして」
「っっ、!?」
苛立つように顔を歪ませたかと思いきや、次の瞬間にはサラリと五条君の前髪が顔に当たって。
頬にキスされたと気付いたのは、五条君が顔を上げてからだった。
「〜〜っ、なっなななんで……!?」
「うっせぇー。散々しつこく絡んで来やがったくせして、好き勝手に止めてんじゃねぇよ。良いか?そっちがその気なら、今度は俺がお前に仕返ししてやっからな。覚悟しろよ」
「っ……」
返事は?と凄い圧で問われ、思わず勢いをつけてはい!と返してしまう。
はっとしてそもそもの誤解を解こうと試みたが、緊張のしすぎで上手く頭が回らず、結局何も言えずに終わってしまった。
次の日から、早速わざとらしく距離を縮めてくる五条君から私が全力で逃げるという立場逆転の鬼ごっこが始まってしまう。
硝子ちゃんも夏油君もしっかり他人事のような感じで応援してくるものだから、いつか私がキュン死にしたら泣いて詫びてよ!?と訴えかければ、そん時は私らも笑い死にしてやるから安心しな。等とあまりにもサラリと返されてしまって何も言えなくなってしまった。
一方、五条君はと言えば、完全に新しい暇つぶしのおもちゃを見つけたくらいのノリで来るもんだから、余計に意地が悪い。
悪い気は決してしないのだけれど、身にあまり過ぎる事態に、私は暫く苛まれ続けるのであった。
それは、同級生の五条悟くんを見ること。
初めて見た時からずっとカッコ良くて、いくら見ても見飽きないあの容姿はもはや国宝レベルだとも思っている。
勿論、他にも好きな所は沢山ある訳なんだけれど、とにかく彼の全てが尊い私は今日も想いを連呼する。
「あ、五条君おはっ、ーー!!」
今日も教室に入って来てすぐの五条君に挨拶しようとすれば、いつもは掛けているサングラスを頭の上にしてたものだからその裸眼のあまりの眩しさに思わず目眩を起こす。
机に突っ伏した私の事は無視して、五条君はさっさと席に座って夏油君と談笑し始めた。
そんな五条君を組んだ腕に顔を乗せながら自分の席で静かに眺めるのが、大体私の日課。
最初の内は好き好き言ってたんだけど、ある時五条君にめちゃくちゃに怒られて以来、あまり言わないようにしている。
因みに何故好き一択なのかは、尊いものを直に見た時の語彙力が著しく無くなるあの現象と同じことが起きてるから。
そういえばあの現象て何か名前があるのかな。今はまあ、目の前の五条君に集中していたいからどうでも良いのだけれど。
ああー、それにしても今日も綺麗な髪色してるなぁ。
あの髪にいつか触ってみたいけどそんな事したら私浄化されて塵になる気がするからやっぱり眺めてるだけで満足だなぁ。
「へへへ」
「チッ……さっきから視線が喧しいんだよ!このイカれ女!」
「悟、女の子に対して口が悪すぎるよ。ナマエもそこで喜ばない」
「てな事がありまして」
「で、パシられてんの?」
「ううん! これはプレゼント!」
レジ袋一杯に入った飴やチョコ等といった甘いお菓子は、昼休みを利用して五条君へのお詫びとして買ってきた物だった。
あの後、わりと真面目に五条君から怒られてしまった私は、流石に申し訳無くなり、本人に謝ってから全く彼を見ないまま今に至る。
まるで生き甲斐をひとつ失ったような喪失感に既に胸が苦しい。
唯一の救いは声が聞ける事だけど、やっぱりちゃんと目を合わせてこれからも挨拶くらいはさせて欲しいし。
机の横にでも掛けとくか、なんて考えてたら、隣でふかしてた硝子ちゃんがニヤリと私を見た。
「不安そうな顔してんね」
「う"……そ、そりゃあ、本気で嫌われたくは無いし」
「じゃあ止めれば良いのに。あんた、しつこすぎるから」
見てるこっちは退屈しないけどさ。
言い終えて、またふかし始める硝子ちゃんに私は黙って俯く事しか出来なかった。
しつこすぎる、か……。確かに、言葉に出来なかった最近は特に、五条君に対して無遠慮過ぎたのかもしれない。
そう思うと急に不安で押し潰されそうになった私に、硝子ちゃんは「まあ今更だからいらん心配だろ」と気を紛らわすように頭をぽんぽんとしてくれた。
それからは、私からのお菓子を受け取ってくれた五条君から「いくら何でも買いすぎだろ、お前ほんと俺の事好きよな」なんて面白おかしく言われて、内心は凄く嬉しかったんだけれど、その時ばかりは上手く顔さえ見れなくて。
そのまま、何だかんだで1週間位は静かに過ごしてたら、身体がやっと今のテンポに慣れてきたようで、気付いたら笑顔で挨拶出来るまでには普通の同級生同士の関係になれた気がしていた。
だから、これなら嫌われないだろうと安心して過ごしていたのに、事は五条君との任務終わりの帰り道で起きた。
「……おい」
数歩先を歩いていた五条君が不意に足を止めてチラリとこちらを振り返る。
夕陽に照らされた五条君もカッコイイなぁ好きだなぁなんて思いながらも、平常を装って、小首を傾げて返事をすると、五条君は何故かむすっとした顔をして言葉を続けた。
「最近……何か大人し過ぎじゃね」
「……え、もしかして、私のこと?」
「他に誰がいんだよ」
ジト目で突っ込まれ、うーんと考え込む。
ここで下手に嘘をついて、余計に機嫌を損ねてしまうのは得策ではないような気がしたけれど
素直に言ったら言ったらで、彼が喜んで揶揄ってくるのは目に見えているので、それはなんて言うか……精神的に私が辛くなるだけだから、嫌だった。
だから出来れば前者でやり過ごしたいなと、やっと決心していざ理由探しをしようとした所、いつの間にか目の前にまで来てた五条君に突然顔を掴まれて、私は彼と強制的に向き合う形となった。
「チッ……つまんねぇんだよ、しけた面ばっかしやがって」
「っ……、ご、五条君?」
「それとも俺への仕返しにわざとやってんのか?あ"ぁ?」
何故か怒られているのにあまりの顔の近さに話が上手く入ってこない。
その澄んだ青い瞳は怒っていてもとても綺麗で
お人形さん並に長い睫毛は見惚れるには十分過ぎる位にすらりとカーブしていて
でも、最も集中出来ない理由は、私のこの心臓の鼓動の速さにあった。
五条君に触れられてる部分からジワジワと熱を帯びていくのを感じて、私は思わず息をする事さえ忘れていた。
「っ……なんつー顔してんだよ、ナマエのくせして」
「っっ、!?」
苛立つように顔を歪ませたかと思いきや、次の瞬間にはサラリと五条君の前髪が顔に当たって。
頬にキスされたと気付いたのは、五条君が顔を上げてからだった。
「〜〜っ、なっなななんで……!?」
「うっせぇー。散々しつこく絡んで来やがったくせして、好き勝手に止めてんじゃねぇよ。良いか?そっちがその気なら、今度は俺がお前に仕返ししてやっからな。覚悟しろよ」
「っ……」
返事は?と凄い圧で問われ、思わず勢いをつけてはい!と返してしまう。
はっとしてそもそもの誤解を解こうと試みたが、緊張のしすぎで上手く頭が回らず、結局何も言えずに終わってしまった。
次の日から、早速わざとらしく距離を縮めてくる五条君から私が全力で逃げるという立場逆転の鬼ごっこが始まってしまう。
硝子ちゃんも夏油君もしっかり他人事のような感じで応援してくるものだから、いつか私がキュン死にしたら泣いて詫びてよ!?と訴えかければ、そん時は私らも笑い死にしてやるから安心しな。等とあまりにもサラリと返されてしまって何も言えなくなってしまった。
一方、五条君はと言えば、完全に新しい暇つぶしのおもちゃを見つけたくらいのノリで来るもんだから、余計に意地が悪い。
悪い気は決してしないのだけれど、身にあまり過ぎる事態に、私は暫く苛まれ続けるのであった。