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クリスマスとサンタコスとじゅじゅ男子のお話
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「すみません。起こしてしまいましたか」
身体が浮遊する感覚がして目を開けてみれば、先程まで待ち望んでいた彼の横顔が映る。自分が抱き抱えられていると気付いたのは、少し後の事だった。
「っ、」
「先に言っておきますが暴れないで下さいね」
「……す、すみません」
意識がはっきりするなり動揺した彼女を落ち着いて制止する七海。寝室にまで運び終えた後は、彼女をベッドにゆっくりと下ろした。下ろされるなり、咄嗟に今の状況を説明しようと上体を起こした彼女は、またもや七海から冷静に制止される。
「大方、サプライズの一環で、黙って私の部屋で私の帰りを待っていたらいつの間にか眠ってしまっていた……と、まあそんなところでしょう」
「……ソ、ソノ通リデゴザイマス」
流石は七海さん。といった様子で罰の悪そうな顔をしながら彼の話に耳を傾けて背筋を伸ばす彼女。しかし、彼女がこんな表情になるのには、もう一つ、大きな要因があった。
「とはいえ、暖房も付いていない部屋でその格好は……正直、感心しませんね。貴女も大人なら、日頃からの自己の体調管理を心掛けて下さい」
「はい……返す言葉も御座いません」
自分の事を思ってわざとこのような言い方をしてくれている。それは彼女自身もよく分かっているつもりではあったのだが。折角のクリスマス、お互いに任務で忙しく過ごしていたからこそ、この日くらいはと頑張って早めに任務を終わらせて来た彼女は、思い切ってちょっと大胆なサンタコスを着てから今か今かと暗い部屋で1人待機していた。それを最後の最後にやらかしてしまったのだから、やはり落胆せずにはいられなかった。せめてこんな格好じゃなければ、もう少し、今の惨めな気持ちもマシだったのかな?なんて考えていたらつい涙が出てきてしまった。
「すみません、少し言い過ぎましたか」
途端、直ぐに気付いた七海が反射的に彼女を抱き寄せる。彼女は首を振って、
「いえ……自分の歳も考えず、クリスマスってだけで浮かれてた私が悪いので」
ごめんなさいと七海に謝った。少ししてから
「あ、そういえばケーキあるんです! 着替えたら一緒に食べませんか?」
気持ちを切り替えた彼女が笑顔で顔を上げた。
「え、」
直後、瞳一杯に映った七海の顔に吃驚して固まる彼女。そのまま口付けられたかと思えば、何度も角度を変えては繰り返し吸い付くようなキスをされるものだから、彼女はその甘い刺激を堪えるようにして七海のシャツの端を掴む手に力を込めた。やがて唇が離れると、はぁっと熱い吐息が掛かるくらいの至近距離で
「……勘違いしているようなのであえて言いますが。恋人のこのような格好を見て浮かれない男はいませんよ」
そんな事を言われたものだから、彼女の心臓の鼓動が更に加速する。すると無性にサングラス越しに見ていた七海の瞳がもっと見たくなったので取り上げれば、既にその気で自分を捉える熱を帯びた瞳が露わになり、途端に子宮が疼くのを感じた。
「……疲れているのだろうと堪えていたのですが」
いけませんね。言いながら、そのままゆっくりと後ろに押し倒した彼女を見下ろす七海。そんな七海に、恥ずかしげに視線を逸らしながら
「っ……実は最初から期待してた、て言ったら怒りますか?」
思わぬ告白をしてきたものだから、咄嗟に目を瞑って身体を強張らせた七海は、深い溜め息をひとつ吐いた。
「あまり無闇に煽らないで頂きたい……歯止めが利かなくなります」
言いながら片手で器用に自身のボタンを外していく彼に
「い、要りませんよ、そんな気遣い……」
「……は?」
不貞腐れたように彼女が返したものだから、思わず手を止め低い声で聞き返してしまう七海。
「や、だって、その為のコスでしたし……」
あまりにも低い七海の声に吃驚した彼女が慌てて釈明するも、今更、逆効果であった。
「忠告はした。聞かなかったのは貴女だ。後で文句を言わないで下さいね」
外しきれてないワイシャツのボタンもそのままに、七海は性急に身体を重ねるのだった。
翌日、遅めの朝食として温かい飲み物とケーキを食べた2人は、久々のまったりとした1日を過ごすのであった。
身体が浮遊する感覚がして目を開けてみれば、先程まで待ち望んでいた彼の横顔が映る。自分が抱き抱えられていると気付いたのは、少し後の事だった。
「っ、」
「先に言っておきますが暴れないで下さいね」
「……す、すみません」
意識がはっきりするなり動揺した彼女を落ち着いて制止する七海。寝室にまで運び終えた後は、彼女をベッドにゆっくりと下ろした。下ろされるなり、咄嗟に今の状況を説明しようと上体を起こした彼女は、またもや七海から冷静に制止される。
「大方、サプライズの一環で、黙って私の部屋で私の帰りを待っていたらいつの間にか眠ってしまっていた……と、まあそんなところでしょう」
「……ソ、ソノ通リデゴザイマス」
流石は七海さん。といった様子で罰の悪そうな顔をしながら彼の話に耳を傾けて背筋を伸ばす彼女。しかし、彼女がこんな表情になるのには、もう一つ、大きな要因があった。
「とはいえ、暖房も付いていない部屋でその格好は……正直、感心しませんね。貴女も大人なら、日頃からの自己の体調管理を心掛けて下さい」
「はい……返す言葉も御座いません」
自分の事を思ってわざとこのような言い方をしてくれている。それは彼女自身もよく分かっているつもりではあったのだが。折角のクリスマス、お互いに任務で忙しく過ごしていたからこそ、この日くらいはと頑張って早めに任務を終わらせて来た彼女は、思い切ってちょっと大胆なサンタコスを着てから今か今かと暗い部屋で1人待機していた。それを最後の最後にやらかしてしまったのだから、やはり落胆せずにはいられなかった。せめてこんな格好じゃなければ、もう少し、今の惨めな気持ちもマシだったのかな?なんて考えていたらつい涙が出てきてしまった。
「すみません、少し言い過ぎましたか」
途端、直ぐに気付いた七海が反射的に彼女を抱き寄せる。彼女は首を振って、
「いえ……自分の歳も考えず、クリスマスってだけで浮かれてた私が悪いので」
ごめんなさいと七海に謝った。少ししてから
「あ、そういえばケーキあるんです! 着替えたら一緒に食べませんか?」
気持ちを切り替えた彼女が笑顔で顔を上げた。
「え、」
直後、瞳一杯に映った七海の顔に吃驚して固まる彼女。そのまま口付けられたかと思えば、何度も角度を変えては繰り返し吸い付くようなキスをされるものだから、彼女はその甘い刺激を堪えるようにして七海のシャツの端を掴む手に力を込めた。やがて唇が離れると、はぁっと熱い吐息が掛かるくらいの至近距離で
「……勘違いしているようなのであえて言いますが。恋人のこのような格好を見て浮かれない男はいませんよ」
そんな事を言われたものだから、彼女の心臓の鼓動が更に加速する。すると無性にサングラス越しに見ていた七海の瞳がもっと見たくなったので取り上げれば、既にその気で自分を捉える熱を帯びた瞳が露わになり、途端に子宮が疼くのを感じた。
「……疲れているのだろうと堪えていたのですが」
いけませんね。言いながら、そのままゆっくりと後ろに押し倒した彼女を見下ろす七海。そんな七海に、恥ずかしげに視線を逸らしながら
「っ……実は最初から期待してた、て言ったら怒りますか?」
思わぬ告白をしてきたものだから、咄嗟に目を瞑って身体を強張らせた七海は、深い溜め息をひとつ吐いた。
「あまり無闇に煽らないで頂きたい……歯止めが利かなくなります」
言いながら片手で器用に自身のボタンを外していく彼に
「い、要りませんよ、そんな気遣い……」
「……は?」
不貞腐れたように彼女が返したものだから、思わず手を止め低い声で聞き返してしまう七海。
「や、だって、その為のコスでしたし……」
あまりにも低い七海の声に吃驚した彼女が慌てて釈明するも、今更、逆効果であった。
「忠告はした。聞かなかったのは貴女だ。後で文句を言わないで下さいね」
外しきれてないワイシャツのボタンもそのままに、七海は性急に身体を重ねるのだった。
翌日、遅めの朝食として温かい飲み物とケーキを食べた2人は、久々のまったりとした1日を過ごすのであった。