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じゅじゅ男子が幼児化したお話
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朝からずしりとした重みと胸辺りを揺さぶる誰かの声に反応して目を開ければ、白髪の綺麗な青い瞳の男の子が視界一杯に映っていた。
ぼんやりする頭でちっさい五条さんだ、なんて考えていれば、軽くリップ音を立てて男の子がキスをして来たものだから慌てて男の子の身体を脇の下に手を入れて支えながら起き上がる。
男の子は目を細めて
「やっとお目覚め?もー、僕だからって油断しすぎでしょ。」
なんて可笑しそうに笑う。
すっかり意識のはっきりしてきたナマエは、それでも理解出来ない今の状況に、とりあえず目の前の男の子に確認をとる。
「…五条さん?」
「やだ、悟って言って?」
あ、五条さんだこれ。
目の前できゅるんとなる男の子を見てナマエは確信した。
五条が言うに、状況はこうだ。
昨夜は日を跨ぐまで複数の任務をこなしていた五条であったが、最後に相見えた呪霊の呪術が一時的に対象を若返りさせるもので、つい好奇心から身をもって受けてみたのだという。
五条悟という男のイカれ具合は彼女であるナマエが1番よく知っているはずなのだが、流石に今回は頭を抱えずには居られなかった。
そんな事はさておきとでも言う風に、折角だしこのままデートをしようとナマエに持ち掛けた五条は、ナマエの返事も待たずに1人スマホで行き先を調べ始めた。
本気で現状を楽しんでいる五条の様子に若干呆れながらも、久々のデートに嬉しさが込み上げている自分に気付き、自分も大概だな、なんて思いながらナマエは蛇口から集めたばかりの冷水を顔に押し当てた。
いざ外に出てみれば、五条のひときわ端正な顔立ちはあらゆる人の視線に止まった。
中には話しかけて来る人もいたが、その度に決まって返すナマエの言葉に五条は内心苛立っていた。
「あらー、可愛いお子さんね。何歳?」
「子どもじゃなくて親戚なんです。え、と…5歳位ですかねー。」
(さっきは4歳って言ってたくせに…。)
明らかに動揺しながらも、段々と慣れて来た受け答えを繰り返すナマエを見てつまらなそうに目を細めた五条は、これ以上会話が続かない内に握っていたナマエの手を引いて歩みを早めた。
突然の事に疑問符がチラつくナマエであったが、先程から五条自身の口数が減っていた事もあり、流石に時間を割くのが煩わしくなったのかな、なんて自分なりに解釈をして素直に後を付いて行く事にした。
店に着くと、2人は向かい合って案内された席に着き、今日の目的である期間限定メニューのパフェを2種類頼んだ。
途中、お子様用の補助クッションを尋ねられた五条が「あ"ぁ?」なんてドス黒い表情で返事をしたので慌てて間に入ったナマエが丁重に断った。
「…今のは良くないと思います。」
「……ごめん。」
「どうしたんです?イライラして。」
「…別にー」
言った所でナマエが困ったような顔をするだけだと分かっていたので五条はあえて言わなかった。
そもそも、自分の好奇心だけで始めた事であったから、他人から見て今のナマエとの関係性がどう見えるのか等、五条は考えもしなかったのだ。
思えば、ナマエくらいの歳であれば今の自分程の子どもがいたって何ら可笑しくは無いのだから、一々気にしたって仕方ない…そう処理して1人冷静になった所でお待ちかねのパフェがきたものだから五条は早速スプーンを入れた。
「やっぱ、身体が小さくなるといつも食べてるようなもんでもデカく感じるもんだねー。」
そう、パフェを頬張りながら上機嫌に話す五条を見て、ほっと一安心したナマエは、自分もとパフェを口に入れた。途端、思わず美味しいと口に出せば、向かいで聞いていた五条がすかさず
「え、ちょっと頂戴。」
なんて言ってあーんと可愛い口をあけるものだからいつもであれば躊躇するナマエも咄嗟に自分の分のパフェが乗ったスプーンを五条の口の中に入れてあげた。
「ん、ホントだ。そっちも旨いね。」
「…!」
ただでさえあーんからの頬張る顔が可愛すぎたのにも関わらず、今度は口元に生クリームを付けながら微笑むものだからナマエは思わず両手で顔を覆った。
いや、思ったより大きくすくってから口に入れてあげた私が原因なのですけれども!!
そうやって、五条曰く1人面白い事をしているナマエに可愛いなーなんてこっちはこっちで思っていると、ふと傍にいた女性店員が2人のテーブルの前で足を止めた。
「あらボク、お口にクリームが付いてるわ。」
「ん、ああ…悪いね。」
「フフ、どういたしまして。」
そう言って立ち去った女性店員を五条は気にもとめずにいたのだが、向き合った途端、ばつが悪そうに指の間から覗いていた目を逸らしたナマエを見て五条は違和感を覚えた。
「…何?もしかして、妬いた?」
察しが良い五条はあえて本人に尋ねる。
この時点で意地の悪いにやけ顔が止まらない五条なのだが、そんな表情さえ今の姿では可愛さが勝るのだから反論する気にもなれないのである。
少しして、観念して目元だけを露わにしたナマエは、素直に心境を吐露した。
「だ、って…五条さんが、あんな簡単に触らせるから…」
「よし抱く。」
「、!?」
何故そうなったかがナマエには全くもって良くわからないが、既に自分の向かいには、子どもながらにギラついた瞳をしてニヤリと口角を上げる五条の姿があった。
…どうやらヤバいスイッチをナマエは入れてしまったらしい。
とりあえず口に運んだパフェはもはや味がしなかった。
「うそうそ、じょーだんだってば!」
今更きゅるんとなったって、遅いのである。
ぼんやりする頭でちっさい五条さんだ、なんて考えていれば、軽くリップ音を立てて男の子がキスをして来たものだから慌てて男の子の身体を脇の下に手を入れて支えながら起き上がる。
男の子は目を細めて
「やっとお目覚め?もー、僕だからって油断しすぎでしょ。」
なんて可笑しそうに笑う。
すっかり意識のはっきりしてきたナマエは、それでも理解出来ない今の状況に、とりあえず目の前の男の子に確認をとる。
「…五条さん?」
「やだ、悟って言って?」
あ、五条さんだこれ。
目の前できゅるんとなる男の子を見てナマエは確信した。
五条が言うに、状況はこうだ。
昨夜は日を跨ぐまで複数の任務をこなしていた五条であったが、最後に相見えた呪霊の呪術が一時的に対象を若返りさせるもので、つい好奇心から身をもって受けてみたのだという。
五条悟という男のイカれ具合は彼女であるナマエが1番よく知っているはずなのだが、流石に今回は頭を抱えずには居られなかった。
そんな事はさておきとでも言う風に、折角だしこのままデートをしようとナマエに持ち掛けた五条は、ナマエの返事も待たずに1人スマホで行き先を調べ始めた。
本気で現状を楽しんでいる五条の様子に若干呆れながらも、久々のデートに嬉しさが込み上げている自分に気付き、自分も大概だな、なんて思いながらナマエは蛇口から集めたばかりの冷水を顔に押し当てた。
いざ外に出てみれば、五条のひときわ端正な顔立ちはあらゆる人の視線に止まった。
中には話しかけて来る人もいたが、その度に決まって返すナマエの言葉に五条は内心苛立っていた。
「あらー、可愛いお子さんね。何歳?」
「子どもじゃなくて親戚なんです。え、と…5歳位ですかねー。」
(さっきは4歳って言ってたくせに…。)
明らかに動揺しながらも、段々と慣れて来た受け答えを繰り返すナマエを見てつまらなそうに目を細めた五条は、これ以上会話が続かない内に握っていたナマエの手を引いて歩みを早めた。
突然の事に疑問符がチラつくナマエであったが、先程から五条自身の口数が減っていた事もあり、流石に時間を割くのが煩わしくなったのかな、なんて自分なりに解釈をして素直に後を付いて行く事にした。
店に着くと、2人は向かい合って案内された席に着き、今日の目的である期間限定メニューのパフェを2種類頼んだ。
途中、お子様用の補助クッションを尋ねられた五条が「あ"ぁ?」なんてドス黒い表情で返事をしたので慌てて間に入ったナマエが丁重に断った。
「…今のは良くないと思います。」
「……ごめん。」
「どうしたんです?イライラして。」
「…別にー」
言った所でナマエが困ったような顔をするだけだと分かっていたので五条はあえて言わなかった。
そもそも、自分の好奇心だけで始めた事であったから、他人から見て今のナマエとの関係性がどう見えるのか等、五条は考えもしなかったのだ。
思えば、ナマエくらいの歳であれば今の自分程の子どもがいたって何ら可笑しくは無いのだから、一々気にしたって仕方ない…そう処理して1人冷静になった所でお待ちかねのパフェがきたものだから五条は早速スプーンを入れた。
「やっぱ、身体が小さくなるといつも食べてるようなもんでもデカく感じるもんだねー。」
そう、パフェを頬張りながら上機嫌に話す五条を見て、ほっと一安心したナマエは、自分もとパフェを口に入れた。途端、思わず美味しいと口に出せば、向かいで聞いていた五条がすかさず
「え、ちょっと頂戴。」
なんて言ってあーんと可愛い口をあけるものだからいつもであれば躊躇するナマエも咄嗟に自分の分のパフェが乗ったスプーンを五条の口の中に入れてあげた。
「ん、ホントだ。そっちも旨いね。」
「…!」
ただでさえあーんからの頬張る顔が可愛すぎたのにも関わらず、今度は口元に生クリームを付けながら微笑むものだからナマエは思わず両手で顔を覆った。
いや、思ったより大きくすくってから口に入れてあげた私が原因なのですけれども!!
そうやって、五条曰く1人面白い事をしているナマエに可愛いなーなんてこっちはこっちで思っていると、ふと傍にいた女性店員が2人のテーブルの前で足を止めた。
「あらボク、お口にクリームが付いてるわ。」
「ん、ああ…悪いね。」
「フフ、どういたしまして。」
そう言って立ち去った女性店員を五条は気にもとめずにいたのだが、向き合った途端、ばつが悪そうに指の間から覗いていた目を逸らしたナマエを見て五条は違和感を覚えた。
「…何?もしかして、妬いた?」
察しが良い五条はあえて本人に尋ねる。
この時点で意地の悪いにやけ顔が止まらない五条なのだが、そんな表情さえ今の姿では可愛さが勝るのだから反論する気にもなれないのである。
少しして、観念して目元だけを露わにしたナマエは、素直に心境を吐露した。
「だ、って…五条さんが、あんな簡単に触らせるから…」
「よし抱く。」
「、!?」
何故そうなったかがナマエには全くもって良くわからないが、既に自分の向かいには、子どもながらにギラついた瞳をしてニヤリと口角を上げる五条の姿があった。
…どうやらヤバいスイッチをナマエは入れてしまったらしい。
とりあえず口に運んだパフェはもはや味がしなかった。
「うそうそ、じょーだんだってば!」
今更きゅるんとなったって、遅いのである。