第四章(土井ルート)隠せりと為すか
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茶々子にとって半助の提案は悪い話ではなかった。むしろ、どう考えても良いことばかりだ。しかし、どうも様々な感情が置いてけぼりになっている気がしてならない。
でも、半助の本気だという想いを確かめたい気持ちと、この胸のざわめきの正体を知りたくなっている自分がいた。
もし、彼が伴侶となったなら……
なんだかんだ、きっと優しいだろうな。
初めて会ったときも親切にしてくれた。
私の研ぎに対する想いも認めてくれているし。
物腰も柔らかくて、うちの両親からもすんなり受け入れられそう。
一年は組のよい子達への接し方を見ても、良い父になりそうな感じもある。
それに、土井先生って……
かっこいい……
と思う。
もし自分が土井先生を好きになれたら、とても良い話だと思えた。
うん……この話、受けよう。
まんまと乗せられているような気がしないでもないが、受けて立とう。
などと、若干勝負を挑むような心持ちで半助の元へと急いだ。
「土井先生っ!」
「あれ、茶々子さん。どうしました?」
半助と目が合うと、緊張して手が汗ばんだ。
「あ、あのっ、先日のお話、受けて立ちます」
先ほどの心持ちのままで言葉を吐き出してしまい、赤面する。
「くっ……あははっ、私は挑戦状を叩き付けた覚えはありませんよ」
半助は心底面白そうに腹を抱えて笑った。
「う、すみません、勢い余って……」
「ふふっ、良いお返事をありがとうございます。茶々子さんが私に好意を持って話を受けた訳ではないことは承知してますので安心してください」
茶々子はそう言われると複雑な想いがした。確かに"好きだ"と言い切れないが、似たような何かはあるのに。
「では、私もこれから本気を出して行きますのでよろしくお願いします」
「本気、とは……」
「もちろん、貴女に好きになっていだけるよう努力を惜しまないということです」
「そ、それを言われると、こちらとしては好きになったら負けだという気持ちにさせられるではないですか」
「おや、意外と負けず嫌いなんですね、茶々子さんは。頑張りがいがあるなぁ」
「やっぱり私は先生が分かりません」
「そうですか、では知っていただく為に"でぇと"のお誘いをしても良いですか?」
どうも調子が狂わされると思いながら、茶々子は頷くしかなかった。
