第四章(利吉ルート)初恋 <完結>
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「茶々子さんっ!」
目の前に現れたのは待ち望んでいたその人で、茶々子は言葉が出なかった。
利吉に突き飛ばされた男は、痛みで苦悶の表情を浮かべていた。
「……っ、お前なんだよ」
「茶々子さんに何をした」
「俺は茶々子の許嫁みたいなもんだよ。自分の女に何しようと勝手だろ」
「茶々子さん、本当ですか?」
茶々子が首を横に振ると、利吉は男に向き直った。
「違うみたいだが………たとえそうでも婚前にこんな狼藉、許されるとでも?」
利吉の言葉に男が舌打ちをした。
「で?あんたは誰なんだよ。茶々子に絆された男のひとりか?」
「それが何か?」
ゾッとするほどの殺気を隠しもせず、利吉が答える。
「早く立ち去れ。これ以上茶々子さんに手を出すようなら私は手段を選ばない」
男は利吉の殺気を気にする様子もなく、茶々子に目を向けた。
「茶々子、珍しくお前が着飾っているのはこの男の為か?」
茶々子が熱が籠る身体を自ら抱き、震えながらもしっかりと頷いて見せると、男は溜め息をついた。
「ではその身体、そいつに何とかしてもらってくれ」
そう言うと、男はあっさりと立ち去った。
「茶々子さん、大丈夫ですか」
利吉が茶々子の肩にそっと触れると、茶々子はビクッと反応した。
「はぁっ、り、きちさん…」
熱に浮かされ潤んだ目で利吉を見た。
「もしかして……」
茶々子はコクコクと頷く。
「ごめ、んなさ…ぃ」
「何故貴女が謝るんです」
茶々子は、肌に爪が食い込むほど自らの身体を抱えて押し寄せる情欲を耐えようとしている。男に襲われた恐怖もあるのかぽろぽろと涙を溢した。
「……茶々子さん、息を止めないで。力抜けますか?」
利吉は茶々子ぐっと抱き寄せると続けた。
「確認ですが、私に触れられるのは嫌ではないですか?」
「は、い…」
茶々子は利吉にしがみつきながら答えた。
胸元にかかる茶々子の吐息が熱い。
利吉はしばらく目を瞑りぐっと眉を寄せてから、目を開けた。
「では……楽にしてあげられると思うので、私に身を任せてください」
茶々子を後ろ向きに抱え直すと、彼女の帯に手を掛けた。