第四章(利吉ルート)初恋 <完結>
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ここは、どこ?
茶々子は、気がつくと知らない場所に寝かされていた。
みぞおちのあたりが軽く痛む。
「起きたか、茶々子」
身体を起こすと、幼なじみの男が近づいてきた。
「気分はどうだ?」
ほら、と言って茶の入った湯呑みを渡してくる。なんとなく受け取ってしまい口を付けた。一口飲んでから茶々子は言った。
「えっと、なに?ここどこ?おじじ様は?」
「じじいは無事だよ。お前を呼び出す方便」
「……戻る。私、約束があるの」
茶々子はきっと男を睨み立ち上がって部屋を出ようとしたが、入り口を塞がれる。
「待て。お前、婿探ししてるんだって?」
「だからなに」
「茶々子、お前俺のもんになれ」
「冗談はやめて。あなたいつも恋人がいたじゃない」
「それはお前が俺に靡かないからだろう」
反論しようとしたところで、身体の内側が急に熱を持ち心がドクドクと波打った。
え、なに……?
「効いてきたか?お前、その迂闊さでよくその歳まで男を知らずにいたな。さっき飲ませた茶に一服盛らせてもらったんだよ」
汗ばんできた。
全身をくすぐられているような変な気分で力が入らず立っていられない。
苦しい。
「触られたいだろ?茶々子の身体は今、男を欲してんだよ」
どうやら噂には聞いたことがあるが、媚薬といつやつを盛られたらしい。
「靡かないなら既成事実作っちまえば良い」
肩を押され、倒れ込んでしまった。
上から男がのし掛かる。
「っ…」
押し退けようにも力も入らないし、そもそも力で敵うはずもない。
「茶々子はチビなのにこっちはそれなりに育ったんだな」
小袖の上から胸元を探られる。
「んっ、いやっ…やだ!」
「すぐ良くなる」
怖い...……
昔から知るこの人の豹変が怖い。
反応する自分の身体が怖い。
私はなんて迂闊なんだろう。
警戒心がなくて心配だと、言われていたのに。
今日は利吉さんとの約束があるのに。
視界が涙で歪んだ。
私はこのままこの人の妻になるの?
昔馴染みのこの人ならば、うちの家族は認めるのだろうか。
一人息子だという利吉さんに婿に来てと無理を言うより、この方が良いだろうか。
でも……
それでも、私は利吉さんと結ばれたかった…
無意味な抵抗を止めて目を閉じる。
ふと、身体にかかる重さが消えたかと思ったら、がたん!と大きな音がして目を開けた。