【過去編】夢の通い路
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元の体力があった為か
運が良かったのか
うちの医者が優秀なのか
皆の看病のおかげか
驚異的な回復力だと言われた。
ある程度感覚が戻るとすぐ現場復帰、次は組頭だと。まったく人使いが荒い忍軍だ。
とはいえ就任前に有休をもらえたのはありがたい。忍務中に気になる噂を聞いたので、確認したかった。これは大いに私情が絡む為、人を使うわけにはいかない。
梅の香領内に入り、山奥へと進む。
ここは、荘助殿と志乃が隠れ住んでいた場所だ。家は荒れ果てていて人の気配がない。最後に訪れてから六年は経過しているし、さすがに別の所へ移り住んだとしても不思議はないが……
梅の香は六年前城主が代替わりしたと、聞いた。それは良いのだが、気になったのは村が焼き討ちされた事件の下手人が捕らえられたということだ。荘助が以前言っていた通り内部の者だったらしいが、その捕らえてきたのが梅の香忍者の"影丸"で、その功により忍軍の幹部に引き上げられたと知った。
"影丸"は荘助の呼び名だが、彼は「梅の香にはもう戻れん」と確かに言っていた。今梅の香にいる"影丸は"、果たして本物か?
もし違うとしたら荘助殿は亡き者にされた可能性が高い。
梅の香は我が殿が目を付けているからこれから忍軍を動かすことになるだろう。調査が進めば"影丸"の正体も自ずと分かる。
が、志乃は………
記憶にある志乃の可愛らしい声を思い起こす。
*****
「こなもんさん!稽古つけて!」
「ははっ良いよ。志乃は稽古が好きだね」
「うん!だって強くなりたいもの!」
「それは、どうして?」
「……私、女だからと守られてるばかりは嫌なの。父上もこなもんさんも私が守れるようになりたい」
「はっは、それは頼もしいな」
*****
志乃……
そういえば、家の中の生活用品は置いたままだが、志乃の稽古用に作ってやった木刀が見当たらない。
まさか志乃が持っているのか……?
志乃はどこに行くにも木刀を持って行きたがった。お守りのようなものだと、本人は言っていた。
だとしたら、志乃自らの意思でこの家を出たということ。
およそ忍びらしからぬ浅はかな考えだが、
志乃、君はどこかで生きていると
一縷の望みをかけても良いだろうか。
どこにいる。
必ず見つけ出すから、生きて待っていてくれ。
