第一章
夢小説設定
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今日は五六年生の合同授業だ。
どうやら一学期の成績に関わってくる大事なものらしい。
「なにやるか知ってる?」
集合場所である裏山に向かいながら荘助が隣を歩く兵助に訊ねる。
「多分、鬼ごっこ」
「…え、私らはどっち?」
「五年は逃げる方。毎年そうだから」
兵助がやや顔を曇らせる。
「なにその表情。怖いんだけど」
「去年の惨状を見たらなぁ、そうなるよな」
後ろから来た三郎が言う。
「あの今の六年がぼろ雑巾。今年は捕まらないやつ出るのかねぇ」
兵助や三郎の言うことから察するに、ただの鬼ごっこではなさそうだった。
今日はやはり特別らしく、教師が多かった。
「それでは、説明する!」
簡単に言うと[五年が六年の守る巻物を奪う]というものだった。
巻物は複数あり、置かれている場所は地図に書かれている。五年はそれを指定の場所まで運ぶ。六年はそれを阻止、さらに五年を捕らえる。これを夕刻まで行う。武器の使用可。行動は単独でも複数でも構わない、ということだ。
結構、自由度が高いんだなと荘助は思った。だからこそ怖くもあるのか。どう動くか考えていると兵助に腕を捕まれた。
「俺と組もう」
「私でいいの?」
「荘助は見たところ相手を捌くのに長けてるけど、先手を取るのが甘い。だから誰かと組んだ方が絶対に良い」
「いや、私はそうだけどさ、兵助に利益はある?」
兵助は少しハッとしたが、荘助をまっすぐに見て
「…ある。こういうのは単独でやるには厳しいし、俺は君を上手く使いこなせる」
と言った。
荘助はずいぶん言ってくれるなと思ったが口にはせず少し笑って頷いた。
*****
開始の合図と共に皆、散った。
兵助の言うようにほとんど複数で動いているようだった。三郎は当然ながら雷蔵と、勘右衛門と八左ヱ門はもう少し人数を増やしてやるようだ。
さて、どこを攻略するか。
荘助と兵助は地図を広げた。
兵助は入りやすいところ、隠れやすいところなど、荘助に丁寧に説明しながら攻略方法を決めていく。忍としての知識、経験が自分とはまるで違うと荘助は思う。そして、やはり兵助は優秀なのだと解った。六年監視をすり抜け、順調に目当ての巻物のありかにたどり着く。が……
「荘助!!」
側に炮烙火矢が見えた。
一瞬の判断で兵助と荘助はそれぞれに散る。
爆風で視界が遮られ、兵助の居場所が見えない。荘助の目の前には六年の忍装束が見えた。
どうやら一学期の成績に関わってくる大事なものらしい。
「なにやるか知ってる?」
集合場所である裏山に向かいながら荘助が隣を歩く兵助に訊ねる。
「多分、鬼ごっこ」
「…え、私らはどっち?」
「五年は逃げる方。毎年そうだから」
兵助がやや顔を曇らせる。
「なにその表情。怖いんだけど」
「去年の惨状を見たらなぁ、そうなるよな」
後ろから来た三郎が言う。
「あの今の六年がぼろ雑巾。今年は捕まらないやつ出るのかねぇ」
兵助や三郎の言うことから察するに、ただの鬼ごっこではなさそうだった。
今日はやはり特別らしく、教師が多かった。
「それでは、説明する!」
簡単に言うと[五年が六年の守る巻物を奪う]というものだった。
巻物は複数あり、置かれている場所は地図に書かれている。五年はそれを指定の場所まで運ぶ。六年はそれを阻止、さらに五年を捕らえる。これを夕刻まで行う。武器の使用可。行動は単独でも複数でも構わない、ということだ。
結構、自由度が高いんだなと荘助は思った。だからこそ怖くもあるのか。どう動くか考えていると兵助に腕を捕まれた。
「俺と組もう」
「私でいいの?」
「荘助は見たところ相手を捌くのに長けてるけど、先手を取るのが甘い。だから誰かと組んだ方が絶対に良い」
「いや、私はそうだけどさ、兵助に利益はある?」
兵助は少しハッとしたが、荘助をまっすぐに見て
「…ある。こういうのは単独でやるには厳しいし、俺は君を上手く使いこなせる」
と言った。
荘助はずいぶん言ってくれるなと思ったが口にはせず少し笑って頷いた。
*****
開始の合図と共に皆、散った。
兵助の言うようにほとんど複数で動いているようだった。三郎は当然ながら雷蔵と、勘右衛門と八左ヱ門はもう少し人数を増やしてやるようだ。
さて、どこを攻略するか。
荘助と兵助は地図を広げた。
兵助は入りやすいところ、隠れやすいところなど、荘助に丁寧に説明しながら攻略方法を決めていく。忍としての知識、経験が自分とはまるで違うと荘助は思う。そして、やはり兵助は優秀なのだと解った。六年監視をすり抜け、順調に目当ての巻物のありかにたどり着く。が……
「荘助!!」
側に炮烙火矢が見えた。
一瞬の判断で兵助と荘助はそれぞれに散る。
爆風で視界が遮られ、兵助の居場所が見えない。荘助の目の前には六年の忍装束が見えた。