第二章
夢小説設定
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梅の香姫は荘助を気に入ったようで城主になにか言ったらしく、荘助は大袈裟なくらい礼を言われた。とりあえず、先輩の面子を潰さずに済んだらしい。
気持ちの問題であろうが、最重要な護衛の忍務後のアルバイトはあっという間に過ぎ、最終日となった。
最終日は午前で終わり、荘助は女中仕事の報告が終わると、荷物をまとめてそのまま女姿で学園へと戻ることにした。
城を出てしばらく歩くと、行きとは違う道に進んでしまったようで、見覚えない景色が出てきた。引き返そうとしたところで、ひとつの廃村が目に入る。繁栄しているように見えた梅の香城下にこんなところがあるとは意外だが、この戦国の世、過去に戦をしていないわけがない。
ふと、また荘助は既視感を覚えた。
祭で旅の一座を見たときと同じ感覚。
やはり自分はなにか梅の香と関わりのある人間なのではないか……
そう思ったところで思考が途切れた。
*****
「……ここは…」
目を覚ますと見知らぬ場所だった。
頭がぼぅっとする。手足も縛られているようで動かない。しくじった。
「ようこそ、ドクタケ城へ。私は稗田八方斎。よろしく梅の香姫」
「ドクタケ!?」
その名前は学園で聞いたことがあった。
敵対しているという戦好きの城。その忍頭の名だ。
「聞いていた通り、頭がでかい…」
荘助がぼそっと呟くと八方斎が大きい目をぎょろりとこちらに向けた。
「なにか言ったかね」
「失礼します!八方斎様!!」
八方斎の声に別の声が重なる。
「梅の香城がこちらの要求に応じません!」
「なんだと!?」
荘助はそのやり取りを聞いて察した。
城から出るのを見られていたのか、梅の香姫と間違えて連れてこられたらしい。
「悪いけど、私は梅の香姫じゃないから」
八方斎と報告に来た忍はあんぐりと口を開けたまま固まっていた。
いったい何をどう間違えたのか。姫の顔は知られていないはずだし、そもそも一城の姫がひとりで城外を出歩くなんて普通考えられないだろう。自分も大概だか、ドクタケ忍者もかなり迂闊なやつらだと荘助は思った。
「うんまぁ、良い。ひとまずこやつは殿に献上するとしよう」
「は!?」
「大人しくしていれば悪いようにはならぬ。待っておれ」
そう言ってふたりが出ていくと、荘助はなんとか脱出しようと周りを見渡した。
ふと祭のときと同じような視線を感じそっと天井を見上げると、荘助は驚いた。そこからひょっこりと顔を出しているのは見覚えのある人物だった。
気持ちの問題であろうが、最重要な護衛の忍務後のアルバイトはあっという間に過ぎ、最終日となった。
最終日は午前で終わり、荘助は女中仕事の報告が終わると、荷物をまとめてそのまま女姿で学園へと戻ることにした。
城を出てしばらく歩くと、行きとは違う道に進んでしまったようで、見覚えない景色が出てきた。引き返そうとしたところで、ひとつの廃村が目に入る。繁栄しているように見えた梅の香城下にこんなところがあるとは意外だが、この戦国の世、過去に戦をしていないわけがない。
ふと、また荘助は既視感を覚えた。
祭で旅の一座を見たときと同じ感覚。
やはり自分はなにか梅の香と関わりのある人間なのではないか……
そう思ったところで思考が途切れた。
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「……ここは…」
目を覚ますと見知らぬ場所だった。
頭がぼぅっとする。手足も縛られているようで動かない。しくじった。
「ようこそ、ドクタケ城へ。私は稗田八方斎。よろしく梅の香姫」
「ドクタケ!?」
その名前は学園で聞いたことがあった。
敵対しているという戦好きの城。その忍頭の名だ。
「聞いていた通り、頭がでかい…」
荘助がぼそっと呟くと八方斎が大きい目をぎょろりとこちらに向けた。
「なにか言ったかね」
「失礼します!八方斎様!!」
八方斎の声に別の声が重なる。
「梅の香城がこちらの要求に応じません!」
「なんだと!?」
荘助はそのやり取りを聞いて察した。
城から出るのを見られていたのか、梅の香姫と間違えて連れてこられたらしい。
「悪いけど、私は梅の香姫じゃないから」
八方斎と報告に来た忍はあんぐりと口を開けたまま固まっていた。
いったい何をどう間違えたのか。姫の顔は知られていないはずだし、そもそも一城の姫がひとりで城外を出歩くなんて普通考えられないだろう。自分も大概だか、ドクタケ忍者もかなり迂闊なやつらだと荘助は思った。
「うんまぁ、良い。ひとまずこやつは殿に献上するとしよう」
「は!?」
「大人しくしていれば悪いようにはならぬ。待っておれ」
そう言ってふたりが出ていくと、荘助はなんとか脱出しようと周りを見渡した。
ふと祭のときと同じような視線を感じそっと天井を見上げると、荘助は驚いた。そこからひょっこりと顔を出しているのは見覚えのある人物だった。