第二章
夢小説設定
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「立花くん、今日はありがとう。その子が君が言っていた後輩だね」
梅の香城主が親しげに話しかけた。様子を見るに仙蔵はかなり信頼を得ているらしい。
「はい」
仙蔵は荘助に名乗るよう促すと、荘助は顔を上げた。
「桂川荘助と申します」
城主は荘助の顔を見ると目を見張った。
「これは、確かに面影があるな」
荘助がわけがわからずにいると、城主は側近に耳打ちをし、側近が奥へ入ったと思うとひとりの女性が一緒に出てきた。
「これは私の一人娘のはると申す」
梅の香の姫様だというその人と顔を合わせ、互いに驚いた。瓜二つとは言わないまでも、似ている。荘助が男のなりをしているため兄妹と言われたら信じてしまうくらいだ。
なるほど、仙蔵が自分に女かカマをかけたというのは姫様に似ていたからなのかと荘助は悟った。
「父上、この御方は生き別れた兄上でいらっしゃるの?」
姫様が冗談めかして言う。
「ははは、それくらいに似ているな」
荘助は、もしや自分は血縁だったりするのだろうかという思いが過ったが、反応ややり取りを見るに、それは無さそうだ。
「今回、この桂川くんが護衛についてくれることになった」
姫はちらりと仙蔵を見て少しだけ顔を曇らせたあと、荘助に向き直る。
「はるです。桂川様、よろしくお願いいたします」
「…尽力致します」
姫の表情に引っ掛かりを覚えつつも荘助は再び頭を下げた。
「ところで、護衛というのはどちらまでなのでしょうか」
「うん、城下で行われる祭見物だよ」
それを聞いて荘助は仙蔵と姫とを交互に見た。少し不満そうな姫様になんとも気まずそうな顔をしている仙蔵……これはもしや、と荘助は勘ぐった。
「はる、立花くんは別件があるんだ」
城主のひとことで、荘助は自分が抱いた感想が当たっていることがわかった。
*****
護衛やバイトの詳細を聞いたあと、荘助は仙蔵を送りに門へと来た。
「立花先輩……」
「なんだ」
「この忍務、姫様の望みだったのでは」
「そうだったとしても、私は先約があると言っただろう」
少し不機嫌に答える仙蔵の真意が読み取れない。
「とにかく、お前には適任だ。しっかり役目を果たせ、いいな」
「分かっています」
「お前には期待しているんだ。目をかけている人間も多い。とにかく任せるぞ、荘助」
急に名を呼ばれて驚いていると、仙蔵はふん、と鼻をならして城を後にした。
梅の香城主が親しげに話しかけた。様子を見るに仙蔵はかなり信頼を得ているらしい。
「はい」
仙蔵は荘助に名乗るよう促すと、荘助は顔を上げた。
「桂川荘助と申します」
城主は荘助の顔を見ると目を見張った。
「これは、確かに面影があるな」
荘助がわけがわからずにいると、城主は側近に耳打ちをし、側近が奥へ入ったと思うとひとりの女性が一緒に出てきた。
「これは私の一人娘のはると申す」
梅の香の姫様だというその人と顔を合わせ、互いに驚いた。瓜二つとは言わないまでも、似ている。荘助が男のなりをしているため兄妹と言われたら信じてしまうくらいだ。
なるほど、仙蔵が自分に女かカマをかけたというのは姫様に似ていたからなのかと荘助は悟った。
「父上、この御方は生き別れた兄上でいらっしゃるの?」
姫様が冗談めかして言う。
「ははは、それくらいに似ているな」
荘助は、もしや自分は血縁だったりするのだろうかという思いが過ったが、反応ややり取りを見るに、それは無さそうだ。
「今回、この桂川くんが護衛についてくれることになった」
姫はちらりと仙蔵を見て少しだけ顔を曇らせたあと、荘助に向き直る。
「はるです。桂川様、よろしくお願いいたします」
「…尽力致します」
姫の表情に引っ掛かりを覚えつつも荘助は再び頭を下げた。
「ところで、護衛というのはどちらまでなのでしょうか」
「うん、城下で行われる祭見物だよ」
それを聞いて荘助は仙蔵と姫とを交互に見た。少し不満そうな姫様になんとも気まずそうな顔をしている仙蔵……これはもしや、と荘助は勘ぐった。
「はる、立花くんは別件があるんだ」
城主のひとことで、荘助は自分が抱いた感想が当たっていることがわかった。
*****
護衛やバイトの詳細を聞いたあと、荘助は仙蔵を送りに門へと来た。
「立花先輩……」
「なんだ」
「この忍務、姫様の望みだったのでは」
「そうだったとしても、私は先約があると言っただろう」
少し不機嫌に答える仙蔵の真意が読み取れない。
「とにかく、お前には適任だ。しっかり役目を果たせ、いいな」
「分かっています」
「お前には期待しているんだ。目をかけている人間も多い。とにかく任せるぞ、荘助」
急に名を呼ばれて驚いていると、仙蔵はふん、と鼻をならして城を後にした。