第二章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
夏休み、皆はそれぞれ実家などに帰るらしい。
荘助は帰るところがないので、学園長の提案で懇意にしているという梅の香城というところで住み込みのアルバイトをすることになった。
身支度を済ませ、今回城まで案内してくれるという人を待つ。その間、何人か同級生や後輩を見送ったあと、その人は現れた。
「待たせたか」
「立花先輩」
「なんだ、私では不服か?」
どうやら荘助が微妙な顔をしていたらしく、仙蔵は少しだけ眉を寄せた。
「いえっ」
決して嫌なわけではないのだが、荘助は仙蔵に対して疑問に思っていることがあった。
合同授業の際、仙蔵は荘助のことを確かに「女」と言ったのだ。伊作が誰にも洩らしていないことは確かだし、教師陣も荘助の出自など口にすることはない。同室だという文次郎が気付いている様子もない。
「………」
仙蔵が歩きだしたので黙ってつい行くと、しばらくして仙蔵が口を開いた。
「私がなぜお前か女だと気付いたか知りたいか?」
荘助が目を見開くと、仙蔵はくすくすと笑い出した。
「案外、分かりやすいやつだな。あれは、鎌をかけただけだ。半信半疑ではあったが、お前の反応見て確信したよ」
「半信半疑というのは、なぜ」
「…ふむ、細かいところに気がつくな。うん、それは梅の香城に行けば分かるぞ」
荘助は首をかしげたが、行けば分かるというのでそれ以上は聞かなかった。
「ところで、立花先輩は梅の香城との交流が深いのですか?」
「あぁ。実習なんかでよくお世話になっていてな。今回ちょっとした依頼が私にあったのだが…先約があるので、お前に回したというわけなんだ」
「え!?忍務なんですか?雑務のバイトだと聞いてたのですが」
「バイトはついでだ。忍務は一日だけ」
「ちなみに、内容は……」
「直接聞け。私の代わりだということを忘れるなよ」
かなりの圧をかけられ、荘助は唾を飲み込んだ。
「ま、向いてると思うがな」
そんな話をしているうちに梅の香城へ到着した。仙蔵が門番に挨拶をし、学園長からの手紙を渡すと、門が開けられた。
「行くぞ。私も挨拶だけする」
「はい」
「そう緊張するな。城主は穏やかな良いかただ」
「じょ、城主!?直々の依頼なんですか」
「言わなかったか?」
これはどんな依頼であれなかなかの重荷だと感じた荘助であった。
荘助は帰るところがないので、学園長の提案で懇意にしているという梅の香城というところで住み込みのアルバイトをすることになった。
身支度を済ませ、今回城まで案内してくれるという人を待つ。その間、何人か同級生や後輩を見送ったあと、その人は現れた。
「待たせたか」
「立花先輩」
「なんだ、私では不服か?」
どうやら荘助が微妙な顔をしていたらしく、仙蔵は少しだけ眉を寄せた。
「いえっ」
決して嫌なわけではないのだが、荘助は仙蔵に対して疑問に思っていることがあった。
合同授業の際、仙蔵は荘助のことを確かに「女」と言ったのだ。伊作が誰にも洩らしていないことは確かだし、教師陣も荘助の出自など口にすることはない。同室だという文次郎が気付いている様子もない。
「………」
仙蔵が歩きだしたので黙ってつい行くと、しばらくして仙蔵が口を開いた。
「私がなぜお前か女だと気付いたか知りたいか?」
荘助が目を見開くと、仙蔵はくすくすと笑い出した。
「案外、分かりやすいやつだな。あれは、鎌をかけただけだ。半信半疑ではあったが、お前の反応見て確信したよ」
「半信半疑というのは、なぜ」
「…ふむ、細かいところに気がつくな。うん、それは梅の香城に行けば分かるぞ」
荘助は首をかしげたが、行けば分かるというのでそれ以上は聞かなかった。
「ところで、立花先輩は梅の香城との交流が深いのですか?」
「あぁ。実習なんかでよくお世話になっていてな。今回ちょっとした依頼が私にあったのだが…先約があるので、お前に回したというわけなんだ」
「え!?忍務なんですか?雑務のバイトだと聞いてたのですが」
「バイトはついでだ。忍務は一日だけ」
「ちなみに、内容は……」
「直接聞け。私の代わりだということを忘れるなよ」
かなりの圧をかけられ、荘助は唾を飲み込んだ。
「ま、向いてると思うがな」
そんな話をしているうちに梅の香城へ到着した。仙蔵が門番に挨拶をし、学園長からの手紙を渡すと、門が開けられた。
「行くぞ。私も挨拶だけする」
「はい」
「そう緊張するな。城主は穏やかな良いかただ」
「じょ、城主!?直々の依頼なんですか」
「言わなかったか?」
これはどんな依頼であれなかなかの重荷だと感じた荘助であった。